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超超弩級戦艦紀伊 ~暁の出撃~  作者: 生まれも育ちも痛い橋
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1944年11月7日 大統領就任演説抜粋

 3年前に私たちは太平洋を挟んだ向こう側、大日本帝国から卑劣な攻撃を受け、パールハーバーが壊滅し駐留していた栄光の太平洋艦隊もスクラップと化してしまいました。何より、多くのアメリカ人が死亡しました。それ以来皆さんを度々脅かす軍事的行動がなされています。

 ヨーロッパに目を向けると、ナチスドイツはヨーロッパを完全に支配するまで目前に迫っています。ヨーロッパの東ではソビエト連邦も劣勢に立たされ、首都を奪われています。

 しかし、その状況は1年続いています。イギリスは本土にナチスを踏み入れさせることを許さず、独ソの戦争は膠着し、ハワイへ日本軍は攻めあぐねている。それは何故か?我々が辛抱強く耐えたからです。イギリスはドーバー海峡を挟んで、ソビエトはモスクワ近郊で、我々はアラスカからハワイ、オーストラリアや南洋の島々で耐え忍びました。

 半年前に偉大な海軍は敵の主力艦隊を壊滅させてミッドウェー島を奪還しました。3か月前には勇敢な陸軍が南太平洋の重要な拠点であるソロモン諸島に上陸し、今もなお激闘を続けています。

 我々はそれらを達成するのに無傷というわけにはいかず、様々な軍艦や航空機に少なくない将兵を失い、最早皆さんもご存じのウィリアム・ハルゼー提督も敵主力艦隊の撃滅と引き換えに戦死されました。

 我々が彼らの犠牲の上に立ち、何をしなければならないのか。それは団結です。我々は二つの強大な敵と対峙しています。西と東にあるこの強大な帝国主義に打ち勝つには国民の皆さんの団結が求められます。

 我々は、我々の国民、我々の領土、我々の利益、そして自由で開かれた民主主義を守るために戦う必要があります。

 今こそ、反撃の時です。私フランクリン・デラノ・ルーズベルトはアメリカを導き、自由のための勝利をつかみ取ることを、国家に、神に誓います。

 

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