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誤字・脱字を修正いたしました。27.4.12
今日の成果はウルウルフ二匹。ラビラビットが五匹。ウルウルフの方が熊男がやり、ラビラビットを女の子チームでやったそうよ。両方とも初心者向けの弱い魔物ね。ウルウルフはすばしっこいだけでアーテたちがやれないわけじゃないんだけど………聞く話によると援護の加減に失敗したらしい。
なんでも、小石を投げて注意を引こうとしたらしいけど?小石がどうした、と言いたかったわ。むしろ真剣に聞くものではなかったわ。
エーラがなんだか興奮しながらこうだったんだよ!と説明してくれた熊男の加勢方法は疑うものばかり。投げたら貫通したって、どういう事なの?あり得ないでしょう。あのね、エーラ。小石に殺傷能力はないのよ?せいぜいかすり傷が出来るくらいよ。きっとそれは小石に似せた何かだわ。ほら見てみなさい。熊男の手のひらは私たちの手のひらよりも大きいの。
わざわざ手のひらを見比べさせるように並んで見せたらエーラを混乱させてしまったわ。エーラの中では私が何を言っても凄い事には変わらないのでしょうね。きっと。
因みにこっそりアーテとテテラに聞いてみたら本当らしい。二人のひきつった顔が物語っているわね。…………そのウルウルフを見せてもらったけど………………額と一直線上の後頭部に穴と赤い固まりがあった。中の骨はどうなってるのかしら。………………―――信じる信じないは人それぞれだと思うの。そうしておきましょう?
とりあえず取ってきたお肉たちを保存用と毛皮に別けて………さて。服を作りましょうか。と言ってもそんな凝ったものはさすがに作らないのだけどね。作れるけど説明と作業が大変だし、人数が少ないから時間はかけられない。男の子たちは裁縫か出来ない子達ばかりだから大変よ。縫い目が揃わないのは………着れないわよね………
「さ。服を作りましょうか」
「はーい」
「トッティはどうしますか?」
「熊男にパスよ」
「トッティくんも何だかんだで慣れたもんね!でもホルティーナ様、いつまで熊男なんですか?」
「そうね………記憶が戻ったらその名を呼んであげるかもね」
「ホルティーナ様、それは意地悪さんですよ!」
「エーラ、世の中にはその意地悪が好きな人もいるのよ?」
「俺はそこまで好きではない」
「ほら、そこまでじゃないけど好きらしいわ」
「パパさん………」
なぜそんなガッカリしたように落ち込むの?エーラが少しわからないわ。私もまだまだね。さ、そうと決まればさくさく行きましょうね。はい、アーテこの二人分を。テテラはこの三人。エーラは自分とトッティね。私はミミルの分をやるわ。
「あれ?ガトラさんのは?」
「………………裁縫中は話しかけては駄目よ?危ないわ」
「ホルティーナ様。まだ布を触っただけじゃないですか………私が選びますから計ってきてください」
「え」
「お願いしますね」
え、ちょっとアーテ待ちなさい?私がやるの?私はミミルのを終わらせたら厚めのシーツを縫おうと思ってるのだけど、え?熊男のは自分でやらせればいいと私は思うわ!
これは回避したい。なぜ熊男の服を私が作らなければならないのか………布を買わせなければよかったかしら!?アーテに続きテテラも私を押し出すように背中を押す。ま、待ちなさい。そんなに押されたら転んでっ!?―――
「あ!」
「あちゃー」
「ホルティーナ様!」
………………痛い、わ。こうなるなら踏ん張らなければよかった………ああ、ミミルが泣いてる………遠くでミミルが私の名前を呼んで泣いているのが聞こえる。そんな私は熊男に突進した状態で動けない。変な体勢なってる故の動けない。これはどうなってるのかしら………
とりあえず右手は床。左手は熊男の………お腹。腹筋が割れている………………体は上半身が預ける形でなぜか腰が支えられてる。その腰は浮いた状態で私が熊男の片足を跨いでいる。熊男のもう片方は膝たちでしょうね。私は熊男の腰元を跨いでいるのだから、お尻の感触は残る片足なんでしょうね。
ここで飛び退けば解決したのよ。そう。なぜ私は飛び退かなかったのか………押された衝撃で私は体勢を建て直そうと手は空を切り、おかげでローブがはためいた。そのせいあってフードが少しずれて顔の半分が覗いている。ついでに私の長い髪が少しだけ、飛び出していた。
急いでそのフードを戻そうとするが浮いた腰を落として落ち着くのも嫌だし、膝たちしようにも後ろの足が邪魔。手を離すにもお腹に置いてある手は上半身を支え、床についている手はトッティに握られている。………………うつむくしかない。
「………綺麗だ」
「っ!?」
頬を、撫でないで。




