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転校生は名探偵(自称)

作者:shoko
「はじめまして、名探偵です」

「この学校には、絶対に、謎があるわ」

 そう言い放ったのは、転校初日の自己紹介の場だった。
 先生が慌てて何か言おうとしたのも無理はない。クラス全体が「え?」という空気に包まれる中、転校生――九条かすみはにっこりと笑って、さらに続けた。

「私は九条かすみ。転校してきた理由? それはもちろん、この学校に眠る未解決事件を解き明かすためよ!」

 ……そんな理由で転校してくるやつ、聞いたことない。
 いや、そもそも“未解決事件”ってなんだ?

 誰もが固まる中、なぜか彼女の視線が僕の方を向いていた。
 そして、まるで当然のようにこう告げた。

「助手は、そこの男子に決めたわ。……君、顔に“巻き込まれ体質”って書いてあるもの」

「書いてないけど……!?」

 こうして、僕の平和だった学校生活は――終わった。
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