表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
くそだ  作者: あゆやか
7/9

海を目指す

 その日の昼。

 俺は今。

 海に向かっている。

 死ぬためじゃない。

 ただ、海が見たいだけだ。

 土手を歩いていたら、お婆さんに挨拶された。

「こんにちは。」

 だって。

 嬉しかった。

 人と繋がっていれらた気がした。

 海までは片道二時間。

 俺は体力がある方かもしれない。

 あと、五十分もないぐらいでつく。

 俺のはじめての挿し絵が海になるかもしれない。

 まあ、期待しててくれよ。

 神社のある公園についた。

 そこでお参りした。

 ご縁がありますようにと思って五円をお供えした。

 そこで動物が見えた。

 とかげのような違うような気がする。

 そんな動物だった。

 俺はとなりのトトロを思い出した。

 本当にご縁があったから、神はいるのかもしれない。

 もうずいぶん歩いてきた。

 海が見える。

 少しだけだけど。

 きれいだ。

 ちゃんと見える位置に移動しようと思う。

 今でも、潮風の匂いがする。

 少し落ち着く気がする。

 どこまでも行けると思わせてくれる。

 こんなに広かったんだな。

 海って。

 期待が高まる。

 この目で直接見た海はどんな景色だろうか。

 一人で歩いてきたにふさわしいほどの景色だろうな。

 きっと。

 この思い出は忘れられないだろう。

 そんな気がする。

 書き忘れてた。

 これはただの、日記として書いている。

 これを読んでいるということは、誰かに俺の一日が届いたということだ。

 あと、誰かに歩いてほしいわけでも、自分の感情を押し付けているわけでもない。

 その時思ったことをそのまま書いている。

 実際の記録を。

 ここに俺の感情を置いておきたくて書いているだけだ。

 だから、救われた。

 そう感じたら。

 あなたの感受性が高いということだ。

 どうかそれを忘れないでほしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ