くそな帰り道
憂鬱だ。
部活の帰り道。
俺はミスをした。
バレーボールで色んなミスをした。
スパイクミス、サーブミス、レシーブミス。
全部だ。
練習試合だったから頑張って行ったのに。
いつもだったら休んでたのに。
試合に出させられた。
俺がいないと困るらしい。
適応障害の人を頼りにするな。
頼られることが重くのしかかる。
嬉しいような、苦しいような。
だから、こうして小説で哀しみを吐き出す。
「皆心配してるのにね!」
「笑顔で終わらせるように頑張ったのか!」
父さんが怒る。
肩が震えてる。
馬鹿だ。
俺の精神病も知らないくせに。
知ろうともしなかったくせに。
よく言うよ。
やっぱり人間はくそだ。
朝もだったが、今も感じる。
善意の押し付けは暴力だ。
いじめだ。
馬鹿だ。
明らかにおかしい。
だって練習試合だったから頑張っていったのに。
こんな扱いを受ける。
頑張ったのに……。
なんで………。
涙が溢れる。
俺も馬鹿だ。
聞き流せばいいのに。
もう限界だ。
あと二週間?
知ったことか。
もう……限界なんだ。
誰に話そうか。
話す相手などいないのに、考えてしまう。
やっぱりくそだ。
俺を一人にする世界も。
全部。
ああ、皆火星に行っちゃえばいいのにな。