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第二十五話(後) 僕は先輩に勝ちたい

 投稿ペースめっちゃ落ちてるわ(´・ω・)

 あれからどのくらい経っただろうか。僕とフェルメッツァは未だに拮抗した状態がずっと続き、疲れてはいるものの、その素振りを見せずにひたすらに剣を重ね、時々危ない場面があってもお互い同じくらいにある。

 変わったこととすれば日が少し傾き始めてこの場がオレンジに光っていることだろうか。

「終わらねぇな!!」

 この状況にフェルメッツァは飽きることなく、笑いながらそう答える。

「ああ!もっと、続けたいな!でも、フェルメッツァは1つ忘れていることがある!」

「何だぁ!?言ってみろ!!」

「こう言えば分かるはずさ!ゴスクエッツァ!」

 そう言って僕は深呼吸する。

「そうだな。すっかり忘れてたな。」

 そう言うとフェルメッツァは少し自信を無くしたように冷静を装って話す。だが、一転し

「それでも、俺にだってそんな奥の手はある!」

 自身気に声を張り、

土を纏う(アヴォージェデレーノ)!!」

 そう言ったフェルメッツァには前戦った時に植物を身にまとったピアナラのように土を身に纏う。

「さぁ、俺たちの戦いは、これからだ!!」

 そう言ってフェルメッツァは、大剣を持ちながらこちらへと向かってくる。

 走りながら向かってくるフェルメッツァの大剣も少しずつ、土に覆われていく。

広がる大地(ラテンラエスパジア)ァ!!」

 そう言って地面を叩きつけると、土の波がフェルメッツァを中心として生まれる。足場が不安定になったので、行動を制限するための技なのだろうか。だが、それと同時に

擬態色(コルレミムテシオ)!!」

 フェルメッツァはその言葉を発すると突如として姿を消す。僕は足場を安定させるため警戒しながら移動する。しかし、

「ここだぜ!!」

 後ろから声がして振り向いたと同時にフェルメッツァが攻撃する。何とか反応して避けたものの、攻撃範囲が広いせいで反撃するにもフェルメッツァはすぐ消えさせてしまうほどの距離を取らざるを得なかった。

 恐らくだが、フェルメッツァは身に纏った土を操り、地中で自由に動けるようにしているのだろう。ただ、フェルメッツァが土を纏わなくても地中を泳げる気がするのはどうしてなのだろうか。

 この予想が正しければ、フェルメッツァは、事実上、ここのステージを自由に動き回り、好きなタイミングで攻撃できるのだろう。

 だが、土を動かす速さはそこまでじゃない筈なので、僕は不規則に動き回り、フェルメッツァの攻撃を避けようと試みる。

 途中、フェルメッツァが攻撃のために目の前に出てきたが、予め走っていたことや、フェルメッツァが攻撃するときに、僕の速さに追いつけないことで起きたことなのだろう。目の前に見えるということは対処もしやすいので右にズレながら避け、フェルメッツァの首元に攻撃する。当たりはしたけど、硬いせいか、「ガキイィィン!!」という音がした。振り向いた時、フェルメッツァの首元は土が崩れ肌が見えている。何ならほんの少しだけ血が出ている。

「これなら行ける……!」

 僕はそう浮かれる。するとフェルメッツァが

「させねぇぞ!!」

 そう言ってフェルメッツァは手を掲げる。すると、土が変形していき、柱のようなものが何本も出てくる。

「こうすりゃお前も迂闊に手出しできねぇだろうよ!!」

 そう言いながらフェルメッツァは柱にも潜り攻撃をする。そうすることで僕の攻撃の的を絞らせないつもりなのだろう。

 木から木へと飛び移る生き物のように、フェルメッツァは柱の間を縫うように跳び、僕に攻撃をしてくる。速く動いているので、攻撃は当たっていないため、恐らく動きをミスってくれることを狙っているのだろう。

「やっぱり当たらないか!じゃあ!!」

 当たらないのが分かっているフェルメッツァは柱からさらに棒を生やし、冬に見られる葉っぱの無い木のように変形させる。

 移動するにも、ところどころ生えている棒のせいで普通に走ることが出来ず、途中途中でジャンプしたり、スライディングしないと満足に移動できない。かといって止まっていればフェルメッツァの餌食になってしまう。

 僕はひたすらに動く。フェルメッツァの攻撃を避けながら。しばらくそんな状態が続くと、突然目の前にフェルメッツァが現れる。

「うわァッ!?」

 びっくりして反射的にジャンプしてしまった。そして柱に足をかけ一度止まる。

「びっくりした~……ん?」

 そして僕は気づいた。柱は使えないわけじゃないと。

 僕はフェルメッツァと同じように飛び移りながら移動する。フェルメッツァはそれに気付き、ところどころの柱をぬかるまさせたりしているけど、保険として風で足場を作り、ぬかるみをあまり踏まないよう工夫しているので、こけるなんてことはない。はず。

 フェルメッツァは出来る限り追いかけているけど、それは悪手だと思う。

 僕は柱間の距離が長いところへわざと飛び、フェルメッツァもついてきたときに振り返ってフェルメッツァの方へと飛ぶ。

「ジラーレ・カ・デーレ!!」

 回転しながら撃ち込まれた攻撃を空中で避けられるはずもなく、フェルメッツァは傷つく。だが、僕は反撃を恐れて少し下側を飛んでいたので、傷は浅い。

 フェルメッツァは一度地面に降りた後、魔法を解き、土を元に戻す。

「よし、降参だ!」

 突然そんなことを言い、僕は驚く。

「ヴェント、言っておくがこれは諦めたに等しいことだからな。決して勝たせたいとかそういうのじゃない。ただ、言うなら俺はお前と対戦するときの相性は良くないな。」

 その後も理由を説明されたけど、正直よく分からない。「反撃できていないから」とかは別にこれから反撃できるかもしれないし、「お前が強いから」とかも、たまたまうまくいっただけかもしれないし、もう少し続けるべきと思ったけど、フェルメッツァがかなり満足そうな表情をしていたので、目を死なせたまま部屋へと戻っていくことにした。

 部屋に戻った時、アナウンスが流れたけど、その内容は僕とフェルメッツァの試合が長引いたことによる中央闘技場の2日目の日程の調整による前大会日程の調整について。なんか僕とフェルメッツァが悪いみたいに言われているけど、戦いに制限時間ないってのもあるだろ。ま、日程変わったことの詳細は各場所で張り紙として出されるから大丈夫っぽい。

 それはそれとして、フェルメッツァに試合で勝てたけど、勝ったという実感がしない。降参されたというのもあるんだろうけど、そもそもとしてフェルメッツァとは体格差から経験など、ほぼ全てにおいて僕が負けているのだから、何言ってるかわかんないけど、自分自身がそんな高みに勝てたという嬉しさなどから実感が湧いてこないのだろうか。

 どちらにしろ、今はめっちゃ疲れた。昼から夕方まで何にも食べていないし、休憩もしていない。

 体が棒のように固くなって、今でも息が切れたまま。部屋にある果物をいくつか食べても全然満腹感を感じない。

 よし、どっか飯食いに行こ。

 今月の初めにだした作品が好評で、そっちを頑張りたい!!っていう意思を持っているわけじゃないんだけど、その作品にやる気を感じているせいか他の作品の構想が浮かびずらくなっている……

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