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第二十三話 僕はみんなで参加したい

 今週末いろいろ忙しくて投稿遅くなりました。すみません。

 デリクアが構えたまま動かないので罠と思い、ひたすら攻めるふりをし続ける。

 実は最近、新しく習得した動きがある。これはあくまで動きの一部なので、技として捉えると動きながらずっと唱える必要があるのでやめにした。やっぱり技はたまに使うからこそロマンがあると思うんだよね~。

 その新しい動きというのは、父がやっている風魔法での飛行に近い。

 僕がやっていることは足1つ分くらいの大きさの風の壁を作りそこに踏み込むことで立体的な動きを可能とする方法だ。

 風魔法だけで移動するのは僕にとって魔力の燃費が悪いので、最終的に飛べなくなる。でも壁を作り踏み込むのは足の力で距離が変わるため調整しやすいし、何より足の大きさの壁一枚分の少ない魔力消費で風魔法よりも圧倒的に長い距離で飛べるメリットしかないのだ。

 これを利用することでデリクアにフェイントを仕掛けるとき、彼の前、後ろ、右、左、さらには上からもフェイントを仕掛けられる。

 これをずっと繰り返していると、フェイントばっかりで飽きたのか、突然やけになって剣を振り回し始めた。

「オラア!!月の太刀・満月!!」

 デリクアも技名を持っているらしく、その動きは自身を囲むように剣を素早く動かし、全方位に攻撃する技。

 でも僕にとっては全く無関係の場所を攻撃しているのと同じ。

 剣を振る速度と体の使い方的に全力で剣を振っているっぽいので罠の心配はないと感じ、僕はデリクアがそっぽを向いて剣を振っているうちに懐へ入り込み、剣を思いっきり振り、叩きつける。

「グワアアアアア!!!」

 振られた剣に反応することもできず、デリクアは校庭を飛んでいき、地面に思いっきりぶつかり爆発したかと思うほどの土煙を立てた。


「これって僕の勝ち?」

 僕はそう言ってみんなの方へと向いた。みんなは顔を真っ青にして素早くうなずいた。姉はというと、すごい嬉しそうに拍手してくれている。みんなもそれに合わせて拍手し始めた。

 姉のことだから、みんなに僕の凄さを教えて、聞いていない生徒とか、すごくないと思う生徒を叩きのめそうとか脅しているのだろう。

「すごいわ、ヴェント!!私とも一戦しない?」

「もちろん!する―――」

 僕がやりたいと言った途端、チャイムが鳴り、授業終了の合図が出た。

「……ごめんね?ヴェント、また今度来たら、一緒にやろうね?」

「うん!!」

 僕は姉の誘いには絶対に乗る。それが対戦であるならなおさらだ。

「じゃあ、またね~」

 姉はそう言いながら、僕に手を振り、校舎へと戻っていった。

 すると、姉はのびてしまったデリクアを回収するために急いで戻り、

「オイてめぇ!!うちの弟になんてことしやがんだ!?アァ!?」

 とか言いながらデリクアを思いっきり踏みつぶし、目を覚まさせた後、校舎に向かって蹴り込み、そのままサッカーのボールみたいに蹴りながら運んでいく。

 あの光景を見ているみんなからすれば、そりゃ姉がみんなを脅せば顔は真っ青になるか。


 姉も校舎へと戻ったので、僕と父も校舎へと戻り、副学園長のところへと戻ることにした。

「あらいいところに丁度戻ってきたわね、ヴェント。」

「?」

 部屋へ戻ると、母が突然そんなことを言い出したので、僕は首をかしげる。そのことについて、レイグレさんが説明してくれた。

「来週、この学園の生徒会の企画で大会をすることが決まったのですよ。それでヴェント君にも参加してもらえないかって今相談していた所なんです。」

「!!!!」

 僕は嬉しさのあまり学園の窓を突き破って外に出るところだった。

 ちなみにここ、4階ね。まぁ、怪我しない高さだから大丈夫だけど。

「出る出る出る出る出る!!!!ゼッッッッッタイに出る!!!!!」

 好奇心のあまり言動がかなり幼稚になったけど、全然子供だし、まぁいいか。

「一応、街の方も参加できるので学園外からも多く人が来ます。それに、今フルファンテの皆さんは実質的な休暇期間なのでしょ?」

「そうですが……それがどうかしたんですか?」

 レイグレさんの説明に母は疑問を持っている。

「そこで、私からの推薦で皆さん、大会に出ませんか?」

「いいですけど、戦闘向きじゃない人もいますし、希望のある方だけでいいですか?」

「はい、いいですよ。」

 レイグレさんはフルファンテの皆をこの大会に呼ぼうとしている。母はリセルカなどの戦闘向きじゃない人は出させないようにするつもりで言っているだろうが、リセルカは僕の武器に魔具を力技で綺麗にはめ込むから、きっと強い。まぁ、興味が向かなかったら行かないだろうけど。

「でも、それじゃ我々の者が全員勝ち上がってつまらなくなるんじゃないんですか?」

 父が珍しく改まった態度で質問する。

「そうですね。ですから皆さんには何かしらの‘‘ハンデ‘‘を付けていただきます。」

「「「ハンデ?」」」

 家族そろってなんだそれと聞く。いや、ハンデの意味が分からないわけじゃないからね!?そこまで僕たちはバカじゃないよ!?

「ええ、‘‘重り‘‘ ‘‘魔法制限‘‘ ‘‘一発敗退‘‘の中からハンデを選んでいただきます。」

 その後の説明を受けると、

 重りは体に重りを付けて移動を阻害。

 魔法制限は魔法量を制限して一般の人並みの魔力量に変化させる。杖に溜め込んだ魔力も使用禁止。

 一発敗退は、一撃でも掠ったら負け。判定は対戦コートにいる審判と周りから観戦する大量の審判が行うので、対戦相手が「掠った掠った!!」とかの文句をつけて負けになることはないらしい。それでも土煙が待っていたら見えないので何とも言えないらしいが。

「それでは、楽しみに待っていますので、皆さんに伝えてきてくださいね。」

「はい、分かりました。では先生、さようなら。」

 母とレイグレさんが手を振って今日は帰ることになった。



 今日の夕飯にそのことを話すことになった。

「ほーう?いいじゃねぇかよ。なぁ?やろうぜみんなよ!はいじゃあやる人挙手!!」

 フェルメッツァが一番乗り気に食いつく。

 ちなみに挙手したのはネビアとコレンテとソリチューナとピアナラと僕。そして僕を見て手を挙げた父と母と母を見て手を挙げたクレミシ。

 それなりに人数もいるので、参加するにはちょうどいいと思うが

「せっかくならみんなで出ない?」

 僕はせっかくならみんなで戦いたいという気持ちがある。でもその他に

「フルファンテに人を集めるなら、宣伝的な意味も込めてやろうよ。「弱くても意味さえあれば入れるんだよ」的な?」

 僕は言ってみたが、よくよく考えれば、フルファンテは手に負えない業務をこなすのが常。まぁ、リセルカみたいな研究所から追い出されただけの例外みたいなのがいるし、いいか。

「確かにいいかもしれんの。」

 イモさんがその意見に賛成してくれた。が、

「みんな参加してくれ。ワシは年だからの。じっくり見させてもらうとするからな。」

 イモさんに戦う気はないらしい。そう言いながらイモさんは食べ終わった食器を下げ、部屋へと戻っていた。

 すると、父があまり減っていないご飯をすぐに食べ終わりイモさんの方へと向かう。

 その後、何やら物騒な音が聞こえたけど、詮索はやめておこう。

「ま、まぁヴェントがやりたいって言うならみんなで参加するべきだろ。俺的に参加しないやつらは年下のやつに負けた気がするとしか思えないが、プークスクス。」

 フェルメッツァが明らかに棒読みな笑い声を出したのは置いといて、大会の全員参加に何とか後押ししてくれたおかげでみんな参加することにはなってくれたのは嬉しいが、数人はフェルメッツァと僕をめっちゃ睨んでいる。



 そして大会当日、僕たちフルファンテは個人で敵として試合に出る。トーナメント形式なので、きっと誰かフルファンテの人と戦うことにはなるが、それぞれが楽しもうということで解散し、誰とも話さない。だってこの大会では敵なのだから。

 燃えてきたー!!

 最近……

 やばい、話すことがない!!

 どうしよう!!話すことと言えば(規制音)が(規制音)とか(規制音)についてとか、個人情報のことばっかしかない!!うわー!!

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