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第十五話 僕は過去を思い出したくない

 遅くなりました。ユルシテ……。

 久々に友人と遊んだりしていたら時間が無くなったんです。いやぁ友情ってすごいですね~。


 ま、まぁ毎日投稿じゃないとは言ったので有言実行ですよ~(棒)。

 でも、これから書いていくのは変わりないので、どうぞよろしくお願いいたします!

 ドラゴンをテイムしたことと、ラフィアンの情報をある程度手に入れた事で、フルファンテはその場で解散となった。


 次の日、僕は今イモさんの部屋にいる。どうしてか。それはリセルカの「とある報告によるもの」だ。その報告というのは、「誰かが加勢に来たのに、何もしなかった。」ということ。

 その内容から1番最初に来ていた僕がみんなから疑いをかけられ、イモさんから説教を受けている。

 まぁ、犯人は僕なんだけどね。


「ヴェントよ、なぜ加勢に来ておいて何もしなかったのじゃ。」

「いや皆さんの状況が優勢だったし、何もしなくてよかったかな〜って。別に誰も怪我していないんだから僕が加勢しなくても大丈夫だったんですよ。」

 僕はイモさんにもっともな意見を言ったつもりだ。だがイモさんはその意見にしっかり納得した後、納得していないかのように説教を始めた。

「いいかヴェント。フルファンテは仕事をいかに早くこなせるかが大切だ。今回の会議から、ラフィアンに対する事はどんな仕事よりも最優先事項だと話したから、今回は早さが大事じゃったが……。」

「え?そんな話聞いてないけど……」

「え?ワシてっきりお主がすごい話を分かってそうに聞いて頷いてるから……」

「ごめんイモさん。その時寝てた。」

 イモさんは目を丸くした後失望したかのように顔を抑え

「これだからホーグル家は……」

 と言った。その後に少し父の話をされた。父は今はしっかりしているが昔は会議は寝る、説教は聞いてない、非行は当然のようにやっていたそう。どうして父は母と結婚できたのだろうか……。


 その後イモさんの部屋が何者かに叩き壊され、その場でイモさんが気を失っていたのはまた別のお話。


 説教も終わって、これからどうするかという時、ピアナラがやって来た。

 ピアナラは中央に所属することになったのだ。理由としては戦闘経験や実践経験が少ないこと。それなら多くの人がいる場所で鍛えた方がいいと、ここに所属することとなったのだ。

「あの、ちょっといいかな…?」

 ピアナラはみんなの前や戦闘の時は気が強そうにしているのに、なぜか僕と父と母の前だけでは違った態度をとっている。

 彼女曰く、落ち着けるかららしい。さっさとみんなに打ち明けたほうが落ち着けるはずなのに……


 彼女について行く事にしたのだが場所はなぜか掲示板の前。

「仕事をしてみようと思ったんだけど…どうすればいいかわからなくって…」

 掲示板には何も貼られていない。つまり仕事がないということだ。

「今仕事ないよ?」

「フェッ!?」

 僕は普通に回答したのだが彼女は驚いてしまった。とりあえず僕は彼女にフルファンテの仕事が少ないことを説明した。

「そっか……じゃあ、練習所で一緒に訓練しない?」

「いいけど、僕は魔法に詳しくないし、肉弾戦の方が多いよ?」

「アタシ、魔法を鍛えるのもいいと思ったけど、近づかれたら負けみたいな感じでしょ?だから近距離での戦闘を鍛えればあなたみたいな近接戦闘をする人とも戦えるし、それと同時に動きの速いあなたに魔法を当てられるようになれば十分強くなれるでしょ?………だから、一緒に戦おうじゃねぇか。」

 うわ。口調変わった。みんな戦闘が始まった時に変わるけどピアナラはその気になった途端に色々変わるからコレンテやイモさんよりも少し話しにくいんだよなあ……。

「あ、でもちょっと待ってて。取りに行くものがあるから。」

「?」


 練習所に行ったのだが、そこには誰もいなく、いつもより広いフィールドを使える。

「よし、始めるぞ。」

「うん、あの時のリベンジ、させてもらうよ。」

 合図もなしにお互いが好きなように動き始めた。

 ピアナラは枝や根を伸ばし、僕に攻撃するが、前回とは違って一本一本を当てるだけでなく、一本伸ばして外したらその枝や根からさらに伸ばして当てていく。そのためピアナラの方から伸びる枝や根だけじゃなく、横や後ろにも気をつけなければいけない。

 今回、僕は戦闘での新たな課題をいくつか作った。

 1つ目は移動速度と状況把握の速度だ。どんなに速く走っても周りが見えなければ意味はない。だから僕は直線的な移動をしないときは周りが見えるよう、かなり速度を落としている。そのため今よりも速く動き、相手を翻弄できるよう頑張っていく必要がある。

 2つ目は集中力。直線的な動きの時、よく周りが見えることが多いが、それは極限まで集中力が上がっているからである。これを維持できるのならば、さっきの課題も簡単にこなせるはずだ。

 3つ目は速度。十分に速いと思えるかもしれないが、名前を忘れたけど盗賊は僕の全速力の攻撃に反応している。つまり今のままで満足してはいけないということだ。


 これらの課題を次の仕事が来るまでに達成できるようにしておきたい。

 僕は1つだけ課題を達成できる状況を鮮明に覚えている。それは集中できる状況の始まりだ。

 僕はいつも全速力で走る時、基本的に深呼吸している。つまり深呼吸すれば集中力を上げられるのではないか。

 ピアナラの攻撃を避けながら僕は一度深呼吸する。深呼吸だけでは集中力が高まるわけでないので、一瞬だけ目を閉じ、今の状況を整理する。


 よし。できた。


 僕は全速力で地面を蹴りピアナラに真っ直ぐ向かう。これだけじゃ迎撃されてしまうので、途中でもう一度地面を蹴り横へ移動する。横には根があるので、体を反り根を躱し体勢を整えたところでもう一度ピアナラの方へと向かう。勿論、そんな動きだけではどんなに速くても気付かれてしまうので後ろへと下がったりピアナラが予想しにくい動きをしたりする。

「だあああ!!どこだあああ!!」

 ピアナラがキレてしまい周辺を滅茶苦茶に攻撃している。でも今の僕ならそんな攻撃でもいつもよりゆっくりに見える。どのくらいゆっくりかと言われたら、まぁだいたいイモさんの部屋にある時計の秒針くらい。

 僕はピアナラの攻撃なんて元々なかったかのように普通に走り、ピアナラの元へ行く。

 僕の腕を思いっきり伸ばしたら届くくらいの距離まで近づいた時、距離のせいもあってかピアナラに気付かれてしまったけど、反応できていない。僕は前の戦いの時、ピアナラの最後の攻撃に恨みを持っていた。これは僕が片足を結ばれた後の話。


 僕は手足を結ばれ、動きを封じられたところに、10分間コチョコチョを食らったのだ。

 僕はコチョコチョが大の嫌いだ。しかもそれをみんなの前で。

 無実の罪からの公開処刑より辛いよこれ。処刑されたことないから知らないけど。

 しかもギブしてもやめないし、魔法だけでなく、手で直接コチョコチョもしてきた。

 ピアナラの顔も途中から僕を嘲笑(あざわら)っているかのような顔をしながらコチョコチョをしていた。

 黒歴史という思い出したくもない過去の事とかそういう言葉としてあるけど、僕にとってあの出来事はもう「黒」じゃなくて「闇」だよね。うん。闇歴史。

 だから僕はあの時の仕返しをする。

「イントレッシオ・セスト 改!!」

 その場の思い付きで技ということにして、ピアナラにコチョコチョを仕掛ける。

 反撃されてはいけないので、勿論全速力のままだ。

 僕はあの時やられた部分をピアナラにそっくりそのままお返しする。それと練習場に行く前に取ってきた鳥の羽。しかも僕の短剣程の大きさで耐久力もそれなりにある。これを使ってコチョコチョをするのだ。


 あの時、僕は仕返しに必死だったので、どんな会話があったのかは分からない。きっとピアナラがコチョコチョしていた時もこんな感じだったのだろう。


 10分程経ったのだろうか。流石にコチョコチョをやりすぎるのもよくないと思ったし、彼女のコチョコチョの時間も10分くらいだったのでやめることにした。

「ハァ……ハァ……おいヴェント!!何やってんだ!!」

「いやあんたがやったことでしょ。」

「ウッ……!」

 ピアナラはコチョコチョにお怒りだったが一度やっていたため、言い返せていなかった。

 フッ……この勝負、僕の完全勝利!!

 コチョコチョのシーン書こうか悩んだんですけど、コチョコチョの表現ってどんなのか分からないし、まず私のコチョコチョされたときというかいつもの笑い声が言語化できないので、笑い方は私の笑い方が言語化できるまでは書けないでしょう。

 ピアナラの笑い方は皆さんのご想像にお任せします。

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