第十四話 僕は見学していたい
もう一つの作品を出すのに遅れました。そのため、この作品も遅れてしまいました。ゴメンナサイ。
というか先月の大量にあった3連休が結構響いて来週の3連休まで体が耐えられるか怪しいですね。
頑張って生き残ります(笑)
「ラフィアン」を名乗るドラゴンと戦っているのは、フェルメッツァ、ネビア、ソリチューナの3人だ。
本当なら今すぐにも加勢するべきなのだろう。でも3人は見た感じ優勢だし、ついでにメンバーの戦い方や技を見ておきたい。
ソリチューナは幻影魔法を使い、自分の分身やフェルメッツァとネビアの分身、技のコピーを行っている。といっても幻影であることに変わりないので、直接攻撃を与えられているわけではない。
それでも彼女の幻影魔法はフェルメッツァやネビアが言っていたように幻影の使い方が巧い。
彼女の幻影は何もないところに直接出すのではなく、幻影として出すものの近く——例えば、ネビアの分身を出すときは、ネビアの体から幻影を出しどちらが本物かが分からないように出している。さらにすごいのが、彼女は無意識に幻影に‘‘殺気‘‘を込めている。その殺気は向けられていなくとも自分に向いているのではないかと疑うほど強力だ。そのため幻影が近づくと、その殺気に当てられ意識を向かないといけなくなるし、他の人の攻撃も彼女の殺気によりかき消されている。
そのためフェルメッツァやネビアは大技を出すことなく、基本的な動きでドラゴンに攻撃していた。
とは言ってもドラゴンは表面にある鱗が硬く、小さな傷しかできていない。改めて見てみると、この状況は優勢だけど五分五分と言った感じだろう。
すると、
「合わせるぞ!ソリチューナァ!」
「分かった!!」
というフェルメッツァとソリチューナのかけ声が聞こえた。そう放ったフェルメッツァがドラゴンの足に思いっきり剣を振った。その時、ソリチューナから
「触覚痛。」
という声が聞こえそれと同時にドラゴンは咆哮を上げフェルメッツァが攻撃した足を押さえた。その足には特に傷はないし、フェルメッツァの攻撃は鱗に弾かれていた。
幻影魔法は基本的には視覚的な影響しか与えられないけど、稀に五感に影響を与える幻影魔法を持つ者がいるらしい。きっと彼女は五感に影響を与える幻影魔法を持ち、触覚——痛覚に影響を与える幻影魔法をかけたのだろう。
ドラゴンは足を押さえひたすら痛みを我慢している様子だ。つまり隙だらけだということ。
ここでフェルメッツァとネビアがそれぞれ動き、ドラゴンに大ダメージを与えるつもりなのだろう。
フェルメッツァは魔法で上空へと行き、ネビアは何やら地上で何か魔法を込めている。
僕からフェルメッツァとネビアが豆粒ほどの距離になった時、フェルメッツァは蜘蛛の巣斬りをするような体制に変わりその通りに動いたが、その時と違うのは、大剣を振り下ろすのではなく、落下しながら土魔法で大槌を作っている。大槌は母がキレた時に出す火球とは比べ物にならない大きさだった。フェルメッツァが大槌を完成させ、叫んだのは
「やっぱり大技はこういうもんだぁ!!!火山塞ぎォ!!」
そう叫んだフェルメッツァは大槌を振り下ろし、ドラゴンの頭めがけて振り下ろした。
さっきまでやっていた攻撃とは比べ物にならない程威力が高く、ドラゴンは衝撃で地を掘り深くまで行ってしまった。
フェルメッツァの筋トレってどんなことやってるんだろ。
「よし、後は頼んだ。」
そうフェルメッツァがネビアに話しかけると、ネビアは魔法を込めていた所に水を出しそこへさらに水を加えていた。
小さな空間に大量に水が入り、水圧がどんどん上がっていく。
「水爆!」
ネビアは水圧が上がった水の塊をドラゴンへ投げ、爆発させた。かなりの量があったのか水圧が高すぎてあれだけ硬かったドラゴンの鱗を貫通し、かなりの傷をつけた。
「よし、後は待つか。」
ドラゴンは攻撃を受けすぎたのか、気を失っている。それを見たネビアはいったん待つことにしたようだ。
「……さて、あのドラゴンについてだが、どうするんだ?」
全員が集まり、ネビアがそう口にする。
「はいはい!私とお友達になるの!!」
マナテがそういい放ちさらに
「お友達になればいろいろ聞けるもん!」
という理由までつけた。確かにあのドラゴンから情報を聞き出せればいいが、あんなでかいドラゴンをテイムできるのだろうか。
みんなも少し怪しんでいたが、イモさんが「試してみよう」と言い出したので、まずは傷ついたドラゴンを回復魔法で治し、目覚めてもらうことにした。
ドラゴンは傷が治ると、体を持ち上げ
「ウ゛ウ゛、此処ハドコダ?」
と喋った。
「ドラゴンさん、お名前なんて言うの?」
すかさずマナテがテイムしようと、ドラゴンに話しかける。
「我ニハ名前ガナイ。セメテ言ウナラバ『実験体249番』トイウトコロダ。」
「じゃあ『ニーちゃん』だね!」
ドラゴンは実験されていたらしく、名前も番号だ。これがラフィアンによる事だったら、かなりマズい事なんじゃ?
結構深刻そうな内容だが、マナテはそんなことを知らないらしく、普通に話しかけている。
「ニーちゃんはどうしてここに来たの?」
「我ハ『オリジン』ト名乗ル者ニ此処ヘ連レラレ蹂躙シロト言ワレタノダ。」
「本当にそれだけ?」
ドラゴン——ニーちゃんはオリジンに連れられここへ来たことに間違いはないようだ。その情報に加え、マナテがさらに質問を加え情報を引き出している。
「我ニハオリジンニ「特別ナ『力』ヲ与エタ。存分ニ暴レロ」と言ワレタ。ソレハ『傷蝕』、『破壊者』、『外骨格』ダ。」
ニーちゃんはカダベレスカルと同じ傷蝕といくつかの超過種があった。そのことについては分からないが、イモさんが
「破壊者は攻撃を与えた一定の大きさのものを任意で破壊でき、外骨格は表皮がさらに硬くなる超過種じゃ。」
という説明を加えた。その事について話した後、
「にしてもオリジンの言っておった『与えた』というのが実験によるものだとしたら、超過種を任意的に人や魔物に与えられてしまう。考えたくないことじゃが、もしそうなら……」
オリジンが任意的に超過種を与えられるということに、イモさんは言葉を詰まらせた。そう、空気が重くなっている中、
「ねぇニーちゃん、お友達にならない?」
マナテが明るい表情でニーちゃんと仲良くなろうとしていた。
「アア、主ガ望ムノデアレバ。」
そう言ったニーちゃんはマナテの「お友達」に同意した。つまり、テイムが成功したということ。
その証拠に同意したとき、マナテとニーちゃんが紫に光り、その光から一筋だけ伸びて繋がり、光が収まった。テイマーはテイムした証拠に刻印がテイムの時にだけ刻まれ、テイムされる。でもマナテのテイムされるときの状態は魔物同士のつながりを表すような光であった。
そんな感じでニーちゃんがマナテにテイムされたのだが、もともとテイムされていた紅蓮龍達がニーちゃんのことを邪魔だと思い、
「オイ、貴様」
とだけ言い放ち、喧嘩を始めた。その言葉を聞いてなかったマナテはテイムした後のいつものじゃれあいだと思い笑顔で見ていた。つまり、テイムしたての魔物といつも喧嘩しているということだ。
でもテイムしているのは彼女だし、気づいたら彼女は新しく入った魔物が傷ついてほしくなくてきっと新しくテイムしなくなるだろう。
みんなもそのことを知っているのか、誰も言わずにいた。でもそのことを知らないピアナラは
「オイ、お前のテイムしてる魔物たち、あれ喧嘩だぞ?」
マナテはそのことを聞くと
「エッ!?嘘!?ほんとなの!?」
と結構驚いた反応をしていた。
「ちょっと!!ボルちゃんに……」
彼女は最初の言葉しか聞き取れない程、早口でみんなの名前を呼んでいた。
「……もう次からは喧嘩しないってお約束できる?」
彼女のお説教が終わったが、テイムされていたみんなはお行儀よく座っている。どうしてあのホンワカしたイメージの子に逆らえないのだろうかと思ったが、若干、今の後継が父と母に見えてしまったので仕方ないということにしておこう。
時を同じくして、オリジンのいるラフィアンでは……
「■■■様、実験体249がテイムされました。」
「ハァ!?あいつは俺の自信作だぞ!?超過種も限界まで詰め込んだし、そもそもテイムの刻印が刻まれれば爆発するようにしたはずなのに、どうしてだよォ!!」
名前の分からない、ニーちゃんを作ったとされる男は怒り、机を蹴り飛ばした。
「まぁ落ち着け■■■。俺のフルファンテの情報収集不足だ。まぁ、あれがテイムされたところで俺たちが負けることになったわけじゃない。とりあえず次の一手をどうするかだ。」
男の怒りにオリジンが落ち着くよう促す。
「わーってるよ。次はここに▲▲▲、おめぇが行け。」
「相分かった。」
その話を窓側に腰掛けながら聞いた男は、部屋を出て行った。
「さーてと、あいつがどこまで働くかなぁ?気になるぜぇ。」
「ああ、そうだな。」
男とオリジンが一言話し、2人とも部屋を出て行った。
場面変更の時って◇■◇■◇■◇■◇■みたいな感じに書くと思うんですけど、最初の頃に書いてなかったので後悔しています。でもその間にどんな場面かを書いて変更しているので自分で言うのもなんですが、読みやすくなっていると思います。
投稿する時間と同時にもう1つの作品も投稿されますので、時間があったら、そちらの作品も読んでみてください。




