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スキー場で異世界召喚

初投稿作品です。

誤字脱字、文法の誤り、その他ありましたら教えていただけると助かります。

 その日、俺は友人らと共にスキー場に遊びに来ていた。

1時間ほど楽しんでいると、ちょいと催したのでトイレに寄ったのだが、そこが最悪だった。


 いわゆる"ぼっとんトイレ"である。まぁ清掃はきちんとされているようなので渋々そこを使い、いざ出ようとすると世界が反転した。




 冷たい感触に目を覚ますと、石畳があった。


「やったぞ!遂に成功した!おい、陛下にお伝えするのだ。急げ!」

「はいっかしこまりました!」


 顔を上げると黒いローブ姿で立つ白ヒゲの老人と、同じく黒いローブ姿で走り去っていく青年がいた。

(なるほど、さては異世界召喚モノだな!コレで俺も、俺TUEEEE!したりハーレム作ったりし放題だ!よっしゃぁぁぁぁ!!)

この手の話が好きでよく読んでいた俺は、表面上は冷静に老人についていく。


 謁見の間には王様と大臣、周囲には近衛兵っぽい人達が配置されていた。どうやら、魔王が現れ世界は存亡の危機に瀕しているようだ。


 さっそく3人の仲間をつけてくれるらしい。優れた剣技と神聖魔法を併せ持つ聖騎士、火水風土の四属性を極めし宮廷魔術士、短剣と弓の扱いに優れ戦闘から斥候まで幅広く活躍する暗殺者(全員美少女)に囲まれ、上機嫌で旅に出た。


 自分の才能が恐ろしくなる。戦闘になれば、手にした剣でどんな敵も一刀両断。魔法は、無詠唱で高威力なうえ魔力切れ知らず。少し集中すればどんな相手も索敵できて、弓を射れば百発百中。


 勿論そんな俺に3人ともメロメロ。行く先々で人々を助けては増えてゆくハーレム要員。あっという間に魔王城にたどり着くと魔王も美少女。あっさり俺に惚れ世界平和。


 平和を取り戻した勇者としての名声、一生遊んで暮らせるだけの報奨金、総勢12人の美少女な妻に囲まれ、まさに幸せの絶頂!いやー異世界召喚って本当に最高だな!




 ふと目を覚ますとそこは真っ暗で異臭を放つ狭い空間。

「あれ?金は?美少女達は?」

そうして俺は思い出す。トイレから出ようとした際に足を滑らせ、真っ逆さまにぼっとんトイレへ落ちていったことを。あまりの辛さに妄想の世界へ現実逃避したことを。


 2時間後、友人らに発見してもらい無事救助されました。それ以来、俺は部屋に引きこもっている。


FIN.

(2/24:改行位置を修正)

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