~16~
オリジナリティなんてないグダグダですがまだまだ続きます。パクり要素満載ですので肌に合わないと感じた人は[戻る]を即クリック!!
『アクルプスの地下道』、神代の頃の地下鉄の線路の跡が続く暗いダンジョンの中レオン達は。
「いいぞやれ!!」
「ヒートウェ~ブ!!」
POPしまくるゾンビを頑張って火葬してました・・・・、バ○オもビックリなくらいひたすら湧き続けるゾンビの群れは火炎属性魔法で火葬するか、回復職に備わっているアンデッドモンスターを消し去る聖属性魔法で倒せばリスポーン時間5時間強、しかし通常通りの倒しかたをすると驚きのリスポーン時間2秒と破格のフリーダンジョンである、そんなバイ○ハザードの方がかなりマシなレベルのホラーッぷりのこのダンジョンもゲームだった頃ならレベル上げに向いていたが、セルデシアで生きる今現在ではまず間違いなく訪れたくないダンジョンであろう、正直ゾンビの群れのキモさと多さは優に100は越えるのではないかと思えるほど多い、本当にもう帰りたいレベルでホラーである。
「焼いても焼いてもキリがないわね」
「多すぎる、ゲームだった頃ならいざ知らずリアルに此は引くぞ」
レオンとタカミヤで壁を担当し、オズが広域火炎魔法でゾンビを焼くマッシュはオズ専用の護衛として奮闘するなか。暢気に戦いを眺めていた残り二人は暇をもて余していた。
「おーい、私達も混ざっていいか~?」
「いい加減暇なのだ~・・」
「「あんた達はソコで静かにしてろ!!(なさい!!)」」
と、前線で奮闘する二人に怒られた、さてさて何故こんなことになっているのかと言いますと
~『アクルプスの地下道』入り口での出来事~
フリーダンジョンではあるがその特殊な性質を持ったこのダンジョンでは火炎魔法が攻略の上では必須であり、これなしではマトモに進む事も出来ないダンジョンである、レオンはそれぞれの特性を把握し隊列を組むために各々のステータスを確認していたのだが、そこで問題が発覚した。
「なあ、あんた達二人のステータス画面にある100%って数値はなんだ?」
パーティーメンバー用のステータス確認画面を確認していたレオンは気になる数値を見つけマリナとペンドラゴン本人に確認を取る、なんでも『空腹値』というものらしく移動や通常攻撃では少量ずつ、専用アタックスキルを使うと大幅に減っていく仕様らしい、これを回復するには食料アイテム又は料理が必要で料理によって回復する数値が違うらしい。
「私は0%になると空腹で倒れます(気絶)」
「私は0%になるとHPがガリガリ減っていくのだ」
「なにその『トル○コの不思議なダンジョン(風来のシ○ンでも可)』仕様、迷惑この上ないじゃない!!」
「と言われても」
「私達は元からこうなのだからどうにもならないのだ」
「あ、因みに俺は『必殺技』が当たりません」
「それはまあ、あんだけ派手にエフェクトの出るテレフォンアタックじゃあ」
「テレフォンアタック?」
「攻撃する前に合図を出すような事を差す言葉の1つね、マッシュの『必殺技』はまさにそれだし」
「ガーン!!!、通りで当たらないと思った」
「今気付いたのね・・・」
流石に何日の探索になるか分からない中、このトル○コ英雄二人に戦わせるのはリスクが大きかった、というかリスク以外何も無かった、オズ(カッツェ)もサブロールを『料理人』に変更して来ていてサポートは万全なのだが、如何せん荷物が大きすぎた。
「別に良いんじゃないか?直ぐにどうこうなるもんではないのだろう?」
「甘い、甘過ぎるわ、チョロ甘過ぎるわマッシュ」
「そんなにか」
「このダンジョンにはゾンビしかでないのよ?」
「ふむ、そうなのか」
「で、食糧調達にできそうなモンスターは皆無」
「厳しいな」
「で、人の10倍食べる腹ペコお荷物が二人も居るのよ」
「死活問題だな・・・」
「分かって貰えて何よりよ」
「こらマッシュ!!、そなたはどっちの味方なのだ!!」
マッシュはペンドラゴンへ振り返ると無情にいい放つ。
「許せペンドラゴン殿、だが・・・・生きるというのは過酷なのだ、つかペンドラゴン殿達に俺達の食糧食べ尽くされたら開始早々に全滅するわ!!」
これにはレオンとタカミヤとオズも頷かざるを得なかった、そしてレオンは結論として以下の決定を下したのである。
壁:タカミヤ&レオン
メインアタッカー:オズ
サポート:マッシュ(荷物番も兼任)
お座り待機:ペンドラゴン&マリナ
これが今現在レオンとタカミヤが人2倍も奮闘している理由である。
~所戻って~
地下道で戦う面々はオズの魔法をメインアタックにタカミヤがサブで魔法で攻撃し、マッシュが火炎属性の『必殺技』(ゾンビの群れの何処かには当たるので一応問題無い)で援護を行う形で戦っている。
「グランドファイア!!」
「ばぁぁぁくねぇぇぇぇつ!!!!!!『バーーーーーニングゥゥゥゲェイザァァァァァー!!!!』」
「パ○ーゲイザーにしか見えん!!、つか掛け声的にはゴ○ドフィ○ガーが正しいんじゃ!?」
「そんなツッコミは後にしなさい!!、マグナブレイズ!!!」
各々奮闘するなか、座って待機の腹ペコ二人はただただ暇をもて余していたのだった。
何とか地下道を抜け目当ての『アクルプスの地底寺院跡』にたどり着いたレオン達はダンジョンの切り替えを行う前に休憩を取ることに、少し早めの昼食としてオズが腕を振るい見事な料理を拵え其々料理を手に取った、二人を除いて。
「ぶ~ぶ~、私もそっちが食べたいぞ~」
「お荷物英雄には食パン1斤で十分です」
「ぶ~ぶ~、ミヤのイケず~」
等というやり取りをするタカミヤとマリナを余所にペンドラゴンは夢中でモッキャモッキャと食パンをかじっていた、こちらは対して気にしてないらしい。
「メニュー作成された料理に比べたら、朝焼きの食パンの方が美味しいです♪」
だそうである。
食事も終え、装備を整えダンジョンを切り換えようとしたとき、レオン達はあることに気付いた。
「なあオズ」
「?」
「それ、女性専用だったと思うんだけど・・・」
オズが切り替えた装備『ミラクルローブ』は性能は良いのだが思いっきり見た目が『魔法少女』全開の女性妖術師向けの女性専用装備である、性能がいいというのでノインに勧められたらしいのだが、どうやって装備したのだろうか?
「オリヴァー辺りが設定弄ったのか?」
「オリヴァーにソコまで出来たかしら?」
「「謎だ・・・」」
首を捻る二人を無視し、マリナはオズに。
「下はスパッツというヤツなのだな」
「///きゃぁぁーーーー///」
「セクハラすんなーーーーー!!!!!」
「あいた!!」
タカミヤは素早く戻ってくるとオズのスカートを捲り上げていたマリナに拳骨を叩き込みオズを逃がす、逃げたオズはマッシュに隠れクスンクスンと泣きじゃくりマッシュに慰められていた。
「なにをしてんのアンタは!!」
「下がどうなっているのか気になるではないか!!」
「どっちの性別だろうと触れちゃイケない領域なんだからそこは敢えて放っておきなさいよ!!!」
「そうなのか?私は気にしないぞ?」
「少しどころか目一杯気にしろーーー!!!女の子でしょーが!!」
「では次からは気を付ける」
「ホントでしょーね?」
疑わしいが何時までも構っているわけにもいかないのでさっさとダンジョンを切り換え、トマスを捜すことにした、情報通りなら未だにこのダンジョンにいるはずである、レオン達が注意深く進んで行く中、何故かモンスターは一切POPしなかった、何か起きているのではと不安になるなか最深層部分のボス部屋の前でトマスを発見することができた。
「おやおや皆さんお揃いで、どうしたんですか♪」
「色々あって迎えに来たんですよ、もう」
「そうだったんですか~、でもまだ帰れないんですよ~♪」
「やっぱそうきたよ」
「うふふふふ♪話が早いですね~♪、では早速ですがどうしても調べたい物がありまして」
「つかその先は『ガラテア』が居る部屋じゃないか」
「『死の誓言』を唱えないと出てこないとはいえ危険ですよ?」
「うふ~ふ~ふ~ふ~♪大丈夫ですよ~♪それじゃあ行きますよ~♪」
トマスに押され『アクルプスの地底寺院跡』最深部『死の祭壇』へと足を踏み入れようとしてレオン達は開いたドアを・・・・・・・・・・思いっっっきり力の限り閉めた!!!!!
「え?、ちょっとまって?、『ガラテア』もう出てたんだけど?」
「『死の誓言』を唱えないと出てこないはずなのに・・・」
レオンとタカミヤは嫌な予感がしてトマスに視線を向けると、トマスはニヘラニヘラ笑いながら。
「僕が結構前に唱えちゃいましたテヘッ♪」
「「アホかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」」
二人は怒りそのままにトマスに喰いかかる。
「アホかアンタ!!!、アホなんだろ!!!、あれ一応『フルレイド』タイプなんだぞ!!!」
「この人数でどうしろっていうのよーーーー!!」
「大丈夫ですよ~♪、だって全滅してもこのダンジョンはモンスターがPOPしないように数値弄っちゃいましたし♪全滅しても直ぐに帰って来れますって♪」
「全滅する事前提かよ!!無理ゲーか!!無理ゲーさせたいのか!!」
「もうやだコイツ!!!」
「俺も、もう帰りたい、グス・・・」
ワリに合わない無理ゲーにレオンも涙が止まらなかった、仕方ないとはいえ何故トマスを迎えに来たのだと後悔ばかりが出てくる、事態を理解していないのは英雄3人とオズで何故レオン達がこんなに泣き崩れて居るのか分からないようだ。
「あの~、そもそも『ガラテア』ってなんですか?」
「おお♪いい質問ですね~♪君お名前は♪」
「カッツェ・オズワルドです」
「カッツェちゃんですか~♪いいですか~♪『ガラテア』というのはですね~♪」
~『《死の聖母》ガラテア(Lv93)』~
『アクルプスの地底寺院跡』の最深部『死の祭壇』で『死の誓言』を唱える事で戦えるモンスターで、ゲームをやりこんだコアゲーマー達の為に用意された裏ボスの内の1体、戦闘中全ての回復効果を奪い取る『死の子守唄』やプレイヤーの体力を徐々に奪う『滅びの吐息』という邪悪極まりない攻撃の数々でプレイヤー達を何度も返り討ちにしてきた歴史がある、これを倒す事で得られる『ダークリパルサー』を戦闘系ギルドの誉れとする集団もいる。
ついでに
~『闇を祓うもの』~
死の聖母ガラテアが生け贄を喰らい産み出そうとした死の忌み子をガラテア共々討ち倒し『死の祭壇』に封じた宝剣、数百年経った今なお白く耀く美しい刀身はこの剣を持つものに呪い属性に対してかなり強い耐性を与える、詳しい説明は省略(笑)。
「と言うものなんですよ~♪」
ニヘラニヘラ説明するトマスとは裏腹にオズは顔面蒼白でガクガクブルブル震えていた、ようやく今の事態を理解したらしい。
「うえぇぇぇぇぇん!!!!!おねぇぇちゃぁぁぁぁぁぁん!!!!」
「子供を泣かすな!!!」
「そんなつもりはないのですが、はて?」
マッシュに怒鳴られても全く気にしてない辺りが余計に腹立たしい、タカミヤは既に全滅確定諦めムード全開でトマスに確認を取る。
「調べたい物って『アレ』?」
「ええ♪『アレ』です」
「終わった・・・」
項垂れるタカミヤとレオンに更に追い討ちが入る。
「いや~♪、楽勝だと思ったんですが何か緑の障壁に魔法を防がれちゃって中々倒せなかったんですよ♪」
「詰んだ!!、マジ詰んだ!!!!、ああ・・・俺の人生・・・ココでおわりか~・・・・」
「短い人生だったわね・・・・・」
「うえぇぇぇぇぇぇん!!!」
泣きじゃくるオズの頭を撫でてあやすマッシュは不思議そうに問う。
「英雄が3人も居るし、このトマス殿もそれ相応の強さを持っている様子、勝てない道理はないのでは?」
「えぇぇ、なんでアレ聞いてそれ思えるのよ~」
「大丈夫なのだ!!私の必殺技は破壊力満点だぞ♪」
「私の必殺技も破壊力だけなら負けませんよ!!」
「空腹度何%減るのよ」
「100%だ♪」
「100%です!」
「役たたず!!倒せなかったら意味無いじゃない!!」
「まあまあ、戦ってから考えれば良いではないか♪」
「マリナ、貴女ねぇ英雄といっても冒険者みたいに大神殿で復活できるとは限ら「最近は出来ますよ?」・・・」
「だそうだ、何の問題も無いではないか♪」
「分かった分かりました、はいはい詰みゲーに挑戦すればいいんでしょ~だ」
「カリン、ヨシュアやエステルを頼む」
「ちょレオン!!それ!!死亡フラグ!!!」
こうして彼らは無理ゲーに挑戦するハメになった。