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~14~

はい、気のすむまでまだまだグダグダやり続けます!!。

 先日の地下水道探索から2日、オリヴァーから至急の呼び出しを受けたレオン達は、グランセル中央会館の研究施設エリアへと足を運んでいた。


「はぁ!?ウィルス!?」

「そう、今回のメガロゲーターが感染していたのは大したことのないコンピューターウィルスが元になった未知のウィルスだったわけなんだが・・・・、論より証拠だコレを殴ってみたまえ」


 オリヴァーは先日のメガロゲーターからドロップした『鰐の顋』というアイテムを放り投げてきた、事前にされた説明では他者には感染しないタイプのものらしいのでタカミヤはそれを受け止めると、思い切り拳を撃ち合わせるが、拳は先日のメガロゲーターが出したような緑の障壁によって途中で停止してしまう。


「これはまた、厄介な事が起き始めているわね」

「確かにね、今のところ対処法はまだ解明されてないわけだし」

「どうするんだ?」

「取り敢えずボクの方から他のサーバータウンにいるGM(センパイ)達には既に連絡を入れておいたから、まるっきりの未知ではないだろうけど」

「他にも情報が欲しいところね」

「今、この中央会館の倉庫に眠っている素材アイテムも一通り検査している最中だから、先ずは検査結果を待とうじゃないか」

「そうだな・・・・」


 事態が深刻になるまえに出来る限りの事をすべく、タカミヤ達は後日の打ち合わせを行い始めたのだった。








               ~所変わって~


 住宅街の片隅の公園、顔に絆創膏を張ったロイドが友人の女性達に怒られていた。


「全くもう、怪我したなんて聞いてないわよ」

「ロイドさん、傷は痛くないですか?」

「ご免なさいロイドさん、自警団である自分達がもっとしっかりしていれば・・・・」

「いや、基本的には兄貴とダドリ―さん達がなんとかしたから」


 美人三人寄ればかしましいが、オリヴァー辺りが居ればロイドに対し「爆ぜもげ死ね」と意味不明にハッスルし始める所であろう。彼女らはロイドの大学(カレッジ)の友人達でロイドの誘いでエルダーテイルを始めたプレイヤー達だ、他の独り身の方々的にはエルダーテイルに美人が増えた事に対してロイドグッジョブという意見と、この三人お嬢達が結局ロイド狙いなので「弾けて!!もげろ!!!」という意見がある、まあ女性陣に嫌われると独り身の人達は本気で肩身が狭くなるのでそれは言わないほどには大人?なのだが・・・・。


「くぅぅぅぅ、ロイドの奴あ~んな可愛い子を三人も引っ掻けるとか隅に置けねぇな♪」


 ロイドを壁陰から覗くストーカーが居たりする。大抵は近くの人から中央会館の警備隊に通報され、直ぐに処理されるのだが。


「ジャスティィィィィィス!!!!!マァグナァァァァァァァァァァム!!!」

「ぐわぁぁぁ!!!!!!」


 駆けつけた警備隊に思い切り手痛い一撃を受け、ストーカーは地面にめり込んでいたが、もがいて顔が抜けると警備隊に喧嘩を吹っ掛け始めた。


「てんめぇダドリ―!!!、最初っから全力たぁ何事だぁ!!!」

「貴様のストーカー通報は今日でもう85回めだぞ!!!いい加減弟離れせんか!!!毎度貴様に鉄拳入れ続ける此方の身にもならんか馬鹿者(ガイ)!!!」

「うっせぇ!!、自慢の弟が可愛くて何が悪い!!!!」

「周りの迷惑も考えろと言っているのだ!!!!」


 とまあ、弟が可愛くて仕方のない兄貴がストーカーというか覗きというか、今日も馬鹿やって怒られているのでした・・・。



               ~また所変わって~


 グランセル中央会館の地下訓練場にて覚えたスキルをひたすら練習していた御船と付き添っていた半蔵は、余った機械鉄板を使った案山子に技を打ち込み続けていた。


「上手く当たらないでござるなぁ・・・」

「やはりタカミヤ殿が言っておったように長剣(ソード)を使った方が良いのではないでござろうか?」

「侍士たるもの刀しか使わないでござる、長剣(ソード)を使う位なら刀折って侍士辞めるでござるよはっはっは♪」


 会話をしながら何度も技を放つがやはりマトモに当たらないでいた。


「タカミヤ殿にもう一回手本を頼んでみるでござるか?」

「いや、タカミヤ殿のアレは突きというよりは《牙突》の域に達しているから参考にならないでござるよ」

「ゼロ距離であの威力は確かに凄かったでござるなぁ・・・」


 二人して以前タカミヤが見せてくれた『鎧通し』の実演を思い出しては溜め息を付く。


「あの境地に達するのはいつになるでござるかなぁ・・・」


 ボヤキつつも、再び技を放つ御船、そして。


「あぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!拙者の刀がぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」


 耐久度数が0になり、御船の愛刀『朱塗り拵えの大太刀』は見事にボッキリ折れてしまったのだった。なおサブロール『刀匠』はヤマトでしか取得イベントが起きないためこの地方には刀鍛冶は居ない、そしてショップも同様に刀を扱っている店は無いのであった。


「哀れ御船、長いようで短い侍士人生でござったなぁ・・・・」

「あああああああ、俺の刀ぁぁぁぁぁぁ、アキバの刀工房『アメノマ』で金貨8000も注ぎ込んでオーダーメイドしたのにぃぃぃ」

「御船よ、言葉使いが元に戻ってるでござるぞ?」

「俺の刀ぁぁぁぁぁぁ、うゎぁぁぁぁぁぁぁぁん」


 哀れな御船であった


~『朱塗り拵えの大太刀』~

秘宝級の素材を用いて作成される中々上等な刀、深く剃った刀身は切る能力に秀でてはいるが突き技には余り向いてない。斬撃技の威力を上昇させMP消費と武器の耐久度数消費を抑える能力があるが、突き技は逆に威力が下がりMP消費と耐久度数消費が増加する。御船はこの事を知らなかった為、刀を折ってしまった。

※御船が刀をオーダーメイドしたのは《大災害》の2年前。



《三人お嬢》

エリザベス・マクダエル

ニックネームはエリィ、銀色の長髪でスタイルよしの美人、ロイドとはジュニアスクールからの付き合いの長さ。


リーシャ

黒色系の長髪でスタイルはエリィより良い。

ブロードウェイミュージカルのキャストさん。


ノエル

警備隊所属のセミロングの可愛い子、喋り方が体育会系。


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