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~03~

今日もグダグダと平常運転しております。ちなみにこの作品、たいしてSFもファンタジーもしておりません!。とりあえずA'sのゴールデンウィークネタを考えないと。

 1フロアずつゆるりと攻略しては、休憩をとってHPとMPを管理する事を繰り返し。次のフロアが5フロア目、つまり、得体の知れない何かが潜んでいるエリアである。メンバーは武器を手入れし、準備を整えていた。


「この次か」

「うむ、嫌な臭いがプンプンしておる」

「竜であることは違いないでしょうけど、何が出てくるやら」


 アナスタシアが盾を構え先頭を歩き、臨戦態勢で次のフロアへと入る。本来はランダムエリアであるはずのその場所は、切り替わる事なく続き、広い部屋へとたどり着く。レオン達は辺りを警戒しながら奥へ進む。


「ドラゴンルーラーの部屋だな」

「この奥じゃ、そこから臭う」

「エリアボスの出る場所ね」


 エリアボスの出る場所へと続く洞窟をゆっくりと警戒しながらまた進む。部屋の突き当たりへやって来たメンバー達は、目の前に広がる異常な光景に驚く。


「なに、これ・・・」

「・・・・八竜全部が」

「喰い···殺されてる」

「なぜじゃ!、魔物は死体が残らないはずではなかったのかえ!?」

『だってまだ死んでないからね♪』

「誰だ!!」


 部屋に響くメンバー達以外の声、背中合わせに武器を構え辺りを見回しても、影など見えない。


「なにかおるのは間違いないぞ、まだ臭いよる」

「ミヤ、アナライザーはどうだ」

「部屋には反応なし、となれば」

「そういう事か、来るぞ!!」


 ドラゴンルーラーの部屋のみ、天井に穴が空いており、竜が飛んで入ってくる仕様になっている。件の化物はそこから声をかけたのだろうと皆は武器を構え隊列を整えた。そして·······。


「な、なんだアイツは」

「見たことのない、暗黒の龍」

「なん····なの」


 空から降りてきた龍は35mはあろうかという巨体で、鱗はどす黒く濁った暗く黒い光沢を放つ、禍々しいその巨体から放たれるオーラは、ロンバルディア以外でも感じ取れるほどに圧倒的なものだった。その暗い龍は···レオン達を見て。


『さて、冒険者さん。折角来てくれた所悪いけど、パーティーに間に合わなくなっちゃうから行かなきゃいけないんだ』

「パーティーだと」

『そうだよ♪、ガウンセンのミカドが成人の儀をするんだろう?。そこにね♪』

「そうは!!!」

「させない!!!」


 レオンとアナスタシアが同時に剣で斬りかかるが、レオンの剣は暗い龍の鱗に阻まれ、ダメージが入っていない、アナスタシアの剣でもって、ようやくまともなダメージになる程度であった。それほどまでにこの龍が強いのだとレオン達は態勢を整えるが、その龍は、斬られた自分の腕を見て。


『へぇ~♪、僕に傷をつけた冒険者は君達が初めてだよ♪、殺すのは惜しいね♪』

「!!、さがれ!!」


 龍の目がレオン達を捉え、口を開いた瞬間に、察知したレオンの声が響く。アナスタシアが盾を前面に構え、伊織、ロンバルディア、ナナ、全員が盾の陰に隠れた事を確認し、最後にレオンが陰に入る。


「「エレメンタルシェル!!」」

「ステディブルワーク!!」

「シルバーミスト!!」


 伊織とナナが魔法障壁を展開し、アナスタシアが全員の防御を上げ、ロンバルディアはブレスを吐いて、ダメージ遮断フィールドを張る。


『【災厄と暴虐の息吹(ディザスターブレス)】!!』

「ぐぁ!!」

「きゃあああ!!」


 暗黒の龍が吐いたブレスは、盾を構えたアナスタシアごと全員を壁まで吹き飛ばした、壁に激しく叩きつけられた全員のHPはアナスタシアを除いて1割すらも残ってはいない。それでも仲間を護るために、アナスタシアは口の中の血を地面に吐き捨てて立ち上がる。その姿をみた暗黒龍は。


『すごいすごい♪、あれを喰らって全員神殿送りになってないなんて♪』

「皆は···やらせない···」


 剣で体を支え、盾を構えて皆の前に立ち上がったアナスタシアを見た暗黒龍は、口から吐息を漏らして言葉をかける。


『無理しすぎだよお姉さん♪、君だって残りHPは3割がいいとこじゃないか♪』

「ぐっ!!」

『それじゃ、僕は行くね♪。また会おうね冒険者さん達♪』


 それだけ言い残すと暗黒の龍は翼を羽ばたかせ空へと飛び上がっていった。暗黒龍が姿を消し、アナスタシアの手から盾が滑り落ち、ガランという音がエリアに響く。アナスタシアはその場で膝をつき、床にへたりこんだ。


「あの龍は一体····」


 呟いた声に答えは帰ってくることなどなく、アナスタシアは再び剣を杖に立ち上がると、レオン達の元へと急ぐ。


「オーロラヒール!」


 アナスタシアは全体回復魔法を使い、皆の傷を癒す。この運営特別アバターは、全てのコマンドスキルが使える、多すぎて覚えるのも難しい等あるが、こんな状況だと有り難くてしょうがない。気絶していた面々も少しずつ意識を取り戻していく。


「なんとか····生き残れたか」

「90オーバーしてるのに、一撃で瀕死だなんて」

「ナナとやら、おんしは大丈夫かえ?」

「はい···ロンさんが····途中で···カバーリングしてくれたので」

「まだ暫く動かない方がいいわ、ガイアビートヒーリングもかけておくわね」

「ガウンセンに行くと言っていたな」

「ええ。傷が癒えたら、急いで戻りましょう」

「あの街は首都なんだし、冒険者も大勢いるから大丈夫だよね?」

「ええ、信じましょう」


 首都の事を案じつつも、傷が深く動けない彼等は、ただ祈るしかできなかった。


さてさて、グダグダ海外篇ですが、今回もグダグダに付き合ってくれた読者様に感謝を。


いつもいつも申し訳ござません!!。(土下座)


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