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Ex-Stage 00

          ~《アキバの愉快?な光景……なのかな?》~


3章と4章の間幕のオマケ


アキバの街に円卓会議ができて数日程たったある日

街に買い物に出ていた鷹宮から銭湯が出来たと聞き

葛葉と伊織は遊びに来ていた。

アキバの街は発展途上で次々と新しい物が生み出されていた

この銭湯もその一つで広い大浴場が売りの公共施設なのである。

二人は入り口で料金を払い女性用の更衣室へと進んでいく

その途中で、葛葉はあるものを見かけた

エキゾチックな見た目の美少女が若干挙動不審に辺りを見回していたのだ。

その光景をみた葛葉は予め用意しておいた水着を伊織に渡し

小声である事を囁き更衣室の奥へとやってきた。


「私が尻尾で隠してあげるから、今の内に着替えちゃってね」

「それはいいんですが…ねえさん、尻尾がくすぐったいです」

「ふふっ、ほぅれほぅれここか、ここがええのんか♪」

「きゃあ、ちょっ、もうっ、ねえさん!!」

「あはは♪、ごめんごめん」


アクセサリで九本になった自分の尻尾の陰に隠れた姪っ子を

尻尾でくすぐってじゃれあう二人を見て

入り口で見かけた美少女は鼻を押さえているらしい。

そんな美少女の行動に葛葉はクスクスと笑いを浮かべる


「あら、以外に純情だったみたいね♪」

「なんの話です?」

「ヒ ミ ツ ♪」


葛葉は笑いながら自分も着替え始めた、白い丈長の着物を脱いで

下着姿になったあたりで先ほどの美少女は床に倒れているようだ

葛葉は背中を向けると尻尾で自身の体を隠しさらに着替える

そしてタオルを羽織ると浴室へと向かっていった。

洗い場で体を丁寧に洗い流して浴室に体をつけるとお湯の熱さが肌にしみてくる。


「やっぱりお風呂は大きいほうがいいわねぇ」

「そうですね~」


二人がのんびり温まっていると、鼻息の荒い美少女に対して

フワフワドリルロールの少女が怒気を含んだオーラを猛烈にあびせ

バタバタと慌しく走り回り始めた。

追いかけっこの途中でフワフワドリルの少女が石鹸で転んでしまい

色黒少女はその隙に更衣室へ逃げようとして

新たに現れたあるギルドの人にアイアンクローで頭を極められ

そのまま連れて行かれ、その後を慌ててフワフワドリルの少女も追いかけていく。


「桃源郷の入り口は地獄へも繋がっている……ってところかしらね♪」

「?」


伊織は一人で笑みを浮かべる葛葉に首を傾げていたが特に気にしないでいた。







~そして夜~


ギルドの食堂で夕食を食べていた際に、銭湯に行ってきた会話があがった


「へ?、水着で入ったのか?」

「そうよん♪」

「そういえばねえさん、なんで水着だったんですか?」

「ん?、純情な男の子がいたりするからね、ね♪」



初めは理解できないといった表情だった鷹宮も最後の言葉で全てを理解し

なんとも言えない表情をしていた。


今日もアキバの街は色々賑やかで平和だった。



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