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たけうま  作者: 木下秋
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20

 「よ。カズマ」


 「おまたせ。久しぶり」


 「おぅ」


 「注文決まった?」


 「うん」


 「じゃあ……すいませーん。……中生一つ」


 「あ、おれもそれ」


 「じゃあ二つ。とりあえず、以上で。お願いします」


 「……。眼鏡変えた?」


 「そうゆうシンちゃんは髪染めたね」


 「おぅ。一回派手にしてみたくてさ。就職する前にな」


 「うん。似合ってる。……あ、ビール来た」


 「一緒に酒飲むの初めてだな」


 「昔っから『大人になったら一緒にお酒飲もう』って言ってたもんね」


 「あぁ。……乾杯。誕生日おめでとう」


 「ありがとう。乾杯」


 「(ゴクッゴクッ……)うめぇ~!!」


 「うまいねぇ~」


 「初めて会ったのが八才とかだから、もう十二年になるのか」


 「そうだね。……あっという間だったね」


 「あぁ……」


 「……やっぱシンちゃんと遊んでる時が一番気を使わなくて楽しいよ」


 「なんだよ、急に」


 「まぁもう付き合いも長いしさ。たまにはちゃんと言っとこうかなって」


 「よせよ。恥ずい」


 「いいじゃん。……シンちゃんと友達になれてーー」


 「よせってぇ。……言葉に出して言わなくたって、伝わることはあるよ」


 「そうかな。ぼくは言葉にして伝えるべきだと思うけどね。……シンちゃんと友達になれてよかった。いつもありがとう」


 「……ほら変な空気になったじゃんか!」


 「ふふふっ」


 「はははっ。わかった、わかった。もうその話終わりな。飯頼もうぜ」


 「うん」

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