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追放された少年  作者: 誰か
青年期
20/150

~プロローグ~愚かなる愚者の選択

ちょっと書くの早い気もしましたが、思いついた時に書かないとね。

200年前とかキーワードだったり

(まだかまだか……)

レオンハルト王国国王ディック・レオンハルトは焦っていた。

しかし彼には、成功の報せを待つ事しか出来ない。

国王の座に着いてから早十年これといってなにかしたわけでもない。

国内は安定しているし、他国とは先代が平和条約を結んでおり平和。

そもそも彼の代でやるべき事が残っていないのだ。

先代は稀代の名君と呼ばれ国民にも愛された。

父の功績は末代まで語られる事だろう。

それに対し自分は、これといって特徴の無い凡庸な王。

王となった時から父と比べられ続けてきた。

どんな政策をやろうと父を超える事は出来なかった。

このままでは自分が歴史に埋もれてしまう。

何とかして自分を歴史に残したかった。

そうならない為に彼は思いついた。

自分が歴史に名を残す方法を。

勇者召喚。

どの国も成し遂げる事が出来ない、この国が圧倒的な力を持つ事ができる魔法。

先代でもなし得なかった偉業。

失われたとされる魔法。

ついに自分の代で復活させる事が出来た。

王家にだけ伝わる昔話。

200年前の過ちは繰り返さない。その為の術も用意してある。

やがて幾ばくかの時が経ち、側近が成功の報せを持ってきた。

彼は安堵すると同時に優越感に浸る。

これで、自分も歴史に名を残す事が出来る。

この大国を絶対的なものとした名君として。

勇者さえいればこの国はより絶対的なものになる。

そう思うと笑いが止まらなかった。


ディック・レオンハルトはこの後歴史に名を残す事となる。

表向きは悲劇の国王として。

愚者とは自らの愚かさに気づかないゆえに愚者なのだ。








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