今日のお話∼魔法を生み出した研究者が狂人へとなる過程∼
世界は恐れている。強さを、新しさを、崩壊を、革命を、平等を、未来を、そして、僕を。
なぜかって?それは僕、メク·メイキングが追われているからだ。
僕はしがない研究者だった。しかし、我ながら僕は天才だった。人間の可能性を探し、新たなる力を見つけた。そして、その名無しの力は偶然ではあったが、火を作り出した。すなわち、無から有を作り出したのだ。
そこからはその偶然を必然にするために研究をし続けた。まぁ、ここでも僕は天才で5年で必然にしてしまったんだけどね。そして僕が見つけ、生み出した、この力と能力を魔力と魔法と名付けた。
そして、論文をまとめ、発表しようとした矢先だった。
僕が人を殺したのは。
空き巣だった。僕が家に戻ると、そこには貴重品を盗もうとする男がいた。殺されかけたので、魔法で鋭い風を作り出し、首を切り、殺した。
でも、この時僕はこの力の恐ろしさや強さに恐怖を覚えるのではなく、この力が強くて、人を平等にできることがとても嬉しかった。
すると、その数日後、一人の兵士が来た。この時、僕はあの空き巣は僕の研究を盗もうとして来た存在で今回は国が狙っているのだと思い、油断している隙に空き巣と同じように殺した。
だが、よく考えれば、兵士を殺すことはまずかったと思い、国を出て、今は少し離れた森にいる。
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「はぁ、はぁ」
どうすればいいだろうか。今のところ、別の国に亡命をし、魔法を伝えるということが最善手だと思う。
だが、もう日も暮れかけている。今日はここで野宿か。
すると、後ろから声をかけられた。
「おい、あんた!大丈夫か?」
やばい、やばい何と言っているか聞こえなかったが、おそらく兵士だ。逃げるが、後ろからの草を踏みつぶすガサガサという音が大きくなる。元々、僕はただの研究者、運動神経も体力もないのは当然だ。僕は覚悟を決め、後ろを向く。すると、すぐそこには兵士には見えない男、おそらくは冒険者の男がいた。
「大丈夫か!落ち着け!俺らは敵じゃない。」
男の手が僕の肩に触ろうとした時、男の首が切った。こいつは敵だ。冒険者にも僕をもう僕を捕まえる依頼は出されてる。
「キャーーーーーー」
女の悲鳴が聞こえる。そう言えば、あの冒険者は「俺ら」と言っていた。仲間がいる。逃げられたら、僕がいる場所がバレる。殺さないと。
だが、僕は研究者だ。女だろうと本職の冒険者に体力で勝てるはずない。
「やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい」
どうすれば、いや、一刻でも早く亡命をしなければ、そう思い、僕は走り始めた。
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少し経ち、もう真夜中と言っていい頃だった。見られている。視線を感じる。逃げられてからそこまで経ってないが、僕の走力を考えると冒険者や兵士なら追ってこれる距離だと思う。
周りを見渡すが、誰もいない。だが、視線はある。絶対にいる。火の魔法を使い、近づいてこれないように火を撒き散らしながら進む。だが、視線を感じる。
「誰なんだよ!こっちを見るな!やめろ!殺す、殺すぞ!これ以上見たら殺すぞ!分かってるだろ。こっちには魔法があるんだ!」
だが、視線を感じる。
「あーー!やめろって!言ってんだろ!」
視線を感じる方向へ風の魔法を放つ、ドゴッと木が倒れていく音が聞こえる。そして、視線は消えた。
「ハハッ、やった!やった!」
後ろを見ると、木が燃え、自然の壁となり、もう追ってこれないと思った。
「よし、これで……」
視線を感じた。
「なんでだよ!お前なんなんだ!やめろ!こっちを見るな!なんでこっちをみる!」
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痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
視線が痛い。比喩でも何でもなく、視線で殺される。
「やめろよ!お前!お前お前お前お前お前お前お前!痛い!」
何度も何度も魔法を使い、災害に等しい被害が後ろに見える。使いすぎなのか、魔法が使えない。
怖い怖い怖い怖い怖い怖い、今、攻撃されたら死ぬ。なんでこんな目に、僕は世界を平等に平和にきれいにしたかったのに。
すると、木の根につまずき、転ぶ。すぐ立とうとするが、「痛っ。」足をくじいてしまった。
すると、それを見計らったように、黒い影のような存在が現れる。
「お前か!見てたのはお前かよ!」
黒い影はこっちに近づいてくる
歩く速度は変わらず、遅いとも速いとも言えない速度でこっちに来る。
「後ろを見ろ!あれは全部僕がやったんだ!お前にも魔法を使うぞ!」
黒い影はそれを歯牙にもかけず、なんら変わりない速度でこっちに来る。
「やめろ!やめ…」
中に入ってきた。身体の中に気持ちが悪いほどゆっくり入ってくる。痛くはない。ただ……
「痒い痒い痒い痒い。入るな!やめろ!」
だが、入ってくる。そして、黒い影が完全に入った瞬間、意識は途切れた。
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目を覚ました。
「し、死んでない?」痒さも感じる視線も怖いくらい完璧に消えている。
だが、違うものを感じている。周りを見渡すと、周りは火の海だった。
急いで水の魔法を使おうとする。だが、発動しない。
「なんでだよ!」
起き上がり、逃げようとするが、もう何処にも道はない。
「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでだよ。」
なんでこうなった。なんで神様は僕に味方をしてくれない。僕が…僕は…
火が服に燃え移る。
「熱い熱い熱い熱い!」
服を地面にこすりつけて消すが、次々と服に火が燃え移る。
そして、熱さはもう消え、痛みしか感じることができず、もがく力もすべて費やし、「ウゥ、ウゥ」とうめきながら、メイキングはただ死ぬのを待つしかなかった。
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10年後、「魔導」が公表された。公表者は
テルー·マジク、世界的な研究者だった。
彼の声明では、魔導は火、水、風を生み出すが、どれもマッチ、コップ1杯、うちわの風程度しか生み出さず、ちゃんとした道具を使わなければ、非常に危ないものであるというものであった。
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「ということでメク·メイキングのお話でした。人が力を得て、狂人へとなる過程のお話でしたね。
僕的には、ただ一人の人間が人体の新しい力を見つけるとか、無理に決まっていると思いましたね。
ということで彼は本当に新しい力を見つけたと思いますか?ただの魔法を使えると思い込んだ頭のおかしい人だと思いますか?
彼の魔法はマッチやうちわの風のようなレベルには見えなかったと思いますが、それについてもどうなんでしょうね?
まぁ、どうにしても彼の名前が有名になることも、平等になることもなかったでしょう。
では、また会うことがあれば。また会いましょう」




