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天を破って

作者: 武田道子

天を()って





真っ青な天を破って

雨が降った

なんの躊躇いもなく

何が悲しいのか

わーわー泣いた

ときどき、風がブーっと鼻をかんだ




ぐじょぐじょに濡れて

水たまりがぴょこぴょこできて

それを飛び越えることもせずに

バシャバシャと音を立て

水飛沫をあげて歩いた




靴も足もすっかり濡れて

肩は傘から落ちるしずくでびっしょり

天を破って

何かが吹っ切れて

とても幸せな気持ち

うっすらと明るみを帯びた空が

じーんと静かな心を温める





** ** ** **

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― 新着の感想 ―
[良い点] 天を破る、わる、というのは独特ですね。 踏み込んでいる、と感じました。 大雨の時、空が破れたとは、たまに見かけますが。 ここで、ガラスの空を思いました。 夏、暑かったので。 [気にな…
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