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47+α 自覚

 そう、小暮くんの瞳から涙が流れていたんだ。

 完全に結ばれたタイミングでの涙だから私はびっくりしてしまう。


「ちょ、小暮くん何で泣いてるの!?」

「あれ……泣いてる」


「えっと……もしかして、その、やっぱり雫や平沢くんのことが好きだったりとかそういう……」

「違いますよ」


 小暮くんは強く首を横に振った。


「僕は嬉しいんです。獅子が大好きな子と一緒になれたことに……。本当に想い続けてようやく身を結んだのが親友として嬉しくて」

「そっか」


 そういう意味では私もそうかな。

 雫は告白された方になるけど、きっとお似合いのカップルになれるんじゃないかなって想う。

 雫の幸せは私にとっての幸せなんだから。


「それに大月さんだって」

「え」

「ずっと朝比奈さんや水原さんにコンプレックスを抱いているのを聞いていましたから。獅子はきっと凄いやつになります。そんな獅子に選ばれる大月さんは凄い人なんです」

「……」

「だから朝比奈さん達のような素敵な幼馴染と対等に向き合えるようになるんじゃないかなって。そう思ってくれるようになるなら嬉しいなって」


 小暮くんは雫に対しても良かったと思ってくれているんだ。

 私の親友に対しても等しく喜んでくれてるんだ。

 そして私を素敵って言ってくれた!?


 あ、いいなぁ。やっぱり素敵だなぁ。

 友達に対してこんなに素直な気持ちを吐ける人……性格の悪い私にはとてもできない。

 本当に優しくて友達のために一生懸命になってくれる男の子。

 あなたが私の隣にずっといてくれたら……私も優しい気持ちになれるのかな。

 ああ、やばい。想いが溢れそうだ。

 これが平沢くんの言っていた知れば知るほど好きになるってことなんだろうか。


 私は今日、改めて自覚をしたのかもしれない。

 小暮涼真が好きであると。


 もっと……涼真と仲良くなりたい、あなたを知りたい。

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