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詐欺師の知恵

彼女はやはり私の話など聞かずに電話を切った。

が少し安心してトラックを降りて伝票を事務所に届けに行った。

通り道で休憩室を覗くと太刀川が先に戻っていて「よぉ!おつ〜」

と手を挙げたので僕もそれに返した。彼は相変わらず缶コーヒーとタバコを手にしていた。

伝票の処理をした僕は休憩室に戻りコーラを買い好きではないが太刀川の前の席に座った。

すると、太刀川はすぐに昨日のテレビ番組の話をして来た、僕は内心...どうせ彼女との話が聞きたいんだろ?....

と思ったが「いや、昨日は一度もテレビを見なかったんだ。」と答えると太刀川は「彼女の事でか?」と言って来た。

「まぁーね。でもさっき少し話したから今は少し安心したよ。」

「そうか。良かったな、でもさどうせまた浮気されるぞ。」

「余計なお世話だぞ、ってか関係ないだろ?」僕は少しムキになったが彼の言う通りなのは承知だ。

太刀川は黙ってコーヒーを飲んでいる...沈黙が少し続き僕は少し悪いなぁと思った。

...そうだ、あれ聞いてみよう.....

「ねぇ、昨日言ってた奥の手ってなに?」

すると太刀川は笑みをこらえた様な顔を一瞬したがすぐに真顔で言った。

「お前、ロック好きか?」僕は答えた「はぁ〜?あぁ。好きだよ」

「だよな、結構話題に出して話してるしな、彼女はどうだ?」

「うん、彼女も好きだよ、まぁ俺とは好きなバンドが違うけどな。」

「彼女は真面目か?...いや、真面目と言うかいわゆる常識的なところはあるだろ?それと反対の部分ってのはあるか?」

「例えば?」

「う〜ん、反逆的と言うか、ロックで言うパンクみたいな所だよ。常識的な真面目な部分と法律なんてど〜でもいいや、ってアナーキーな部分だよ」

「あるある、ってかある意味では二重人格かも。」と言って僕は笑った。

すると太刀川は「んじゃ、これをお前らにやるから試してみろよ。」

と言ってセブンスターのタバコの箱をくれた。僕は中に指を入れた、するとなにか小さなビニールが入っている。

出してみるとすぐに太刀川が「バカ!!」と言って慌ててそれを取り上げた。

「人に見られたらどうするんだよ?」「なにそれ?」と聞くと少し小声で

「いいか、物はいいから使い方と注意点だけ言うから覚えろよ、まず耳かき1杯〜3杯程度をアルミの上に棒状においてな、下からライターであぶれ。すると煙が出るからそれを短く切ったストローで思いっきり吸い込むんだ。んで、何も感じなかったら少しづつ量を増やせ」

俺の質問には答えずに太刀川は喋った。しかし、僕はそれで何かをさとった。

「どうなる?」と聞くと「まぁ、そのうち彼女は相手と別れる。」

僕は何か分かったが、好奇心が手を貸して興味津々で彼の話を聞いた。

太刀川が続けた「いいか、これが効いたら絶対に外に出るなよ、それと一晩は寝れないけど心配はするなよパニックが一番怖いからな。」

僕は「体になにか起こったりしないか?」すると「ない。しいていうなら少し痩せる。」

そう話していると彼が小さいビニールを僕の手に渡した。

「ねぇ、これ金は?」気が弱いと言うかお人好しの僕は聞いた「そんくらいの量ならやるよ。」

というと彼は休憩室を出て事務所へ向かった。僕もタイムカードを押しに事務所へ向かった。


駐車場から彼女へ電話してみた。

多分、昨日は浮気相手とお泊まりして来ているので相手が嫌がって今日は会ってくれないはずだろう、などと思いながら呼び出し音を聞いていた

「もしもし」

さっきの話を続けるのか?と少し虚勢を張った声で彼女が出た。

「ねぇ、面白いものあるけど遊んでみない?」

「何?ゲームとか新しいパチンコとか?」

「いやいや、ほら君の好きな系統で昔、興味本位で本買ったじゃない。あれだよ?」

「はぁ?それって薬物系?」さすがは反逆の女王だためらいもせずに答えて来た。

「たぶんね、何かはよく聞かなかったけどそうだと思う。」

「大丈夫?あれってヤバい混ぜ物とかあるらしいよ。」

「それは心配ないと思うよ、使い方も聞いたし、何かあっても明日休みだから一日寝とけば復活するんじゃない?」

「あぁーまぁいいけど。」

「んじゃ仕事終わったからそっちいくね、いい?」

「いいって、何で聞くの?明日休みだし家に居るに決まってんじゃん。」

.....なんだよ、いちいちつっかかるなよ......と思いながら「あぁ、いや京子ちゃんとかくるのかと思ってさ。んじゃ後からいくね。」

ーガチャ  電話は無言で切れた。

僕は、仕事場からそのまま彼女の家へ、すると彼女は洗濯をしていたようで「ちょっと待って、先にこれたたむから。」と言いシャツも手に持っていた。

すっかり昨日からの出来事を忘れた様に玄関を開けた。

早速ビニール袋を見た。塩?砂糖?何とも言えないもが少しだけ,底の方に溜まっていた。

「ねぇ、ストローとアルミ箔ちょうだい。」と言うと「まってって、いまこれたたんでるでしょ。」

ぼくは黙って立ち上がり自分でキッチンから取って来て鋏でストローを半分くらいに切りその先で少し取ってアルミ箔の上において下から,ライターであぶった。言っていた通りに煙が出て来たので吸った。........そのまま深呼吸をしたが、何も起こらないので何度か繰り返してみた。

 すると、彼女が僕の前に座って「あぁ、もうやってるの?どう?どう?」と聞いて来た。

僕は息を止めて目をつぶって見せると彼女はアルミ箔に少し取り出し下からあぶり同じ事をしだした。

僕らはしばらく同じ事を無言で繰り返していた。


彼女に「どうよ?」と聞くと「めまいが少ししてさぁ〜、それでなんていうの.....」何故か彼女が猛烈に話をしだした。

僕も3時間以上彼女の話を聞いていた.....

 彼女の表情が明るく見え、目もきょろっとしていてかわいい.....今更だがそんな事に気付いた。

彼女も僕の顔を見てキスをして来た。僕は舌をからませ胸をもみだした、すると彼女はいつもよりも少し大きく色っぽい声を上げだし、僕のズボンの上から触りだし「ねぇ、ちょっと立って。」というと僕のズボンを下ろし始め舌を使って舐めだしくわえた。.....それから1時間、2時間......いつまで続くかは分からないが僕はいつまでも続いて欲しかった......

その後、2人とも異常に汗が出ている事に気付き横になり.....

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