サンゴクイ
初投稿です。
今まで小説など書いたことがないので、見づらいところ等が多々あるかと思いますがご容赦ください。
三国異 ~三国時代に転生したと思ったら何か違う問題~
転生。
三国志が好きな東京に住む普通の高校生、
基山 陽乙は通学途中、突然光に包まれた。
「なんだここは・・・」
見たことのない風景、
澄んだ空気、
一瞬で今まで生きてきた世界とは違うことを陽乙は感じていた。
「何かわからんが近くに村らしきものが見えるな。行ってみるか」
村の入り口についた陽乙は村の様子に驚いた。
「どんだけ田舎だよ。電気も通ってないんじゃないか?」
と言ってもとりあえず村に入るしかない。
村に入った陽乙は村人の爺さんに声をかけた。
「ここはどこですか?」
「ん?ここは涿県だよ。」
”タクケン???聞いたことない地名だな・・・”
「なあ、ここは日本だよな?」
「ニホン???このあたりじゃ聞かない地名だな」
薄々感じていた陽乙の勘は当たっていた。ここは日本じゃない。
じゃあここはどこなんだ?
「爺さん。とりあえずありがとう。じゃあな」
明らかに東京ではない場所。
俺はどこかに飛ばされたのか?
どうやって帰れる?
一人で考えていても何もわからない。
”とりあえずもう少し情報を集めるか・・・”
(大きな声)「我ら三人、生まれし日、時は違えども~」
”ん?なんだこの大声は。しかも聞いたことのあるようなセリフ・・・”
(大きな声)「同年同月同日に死せん事を願わん」
”おいおい。これ桃園の誓いじゃねえか?こんな大声で叫ぶなんて、とんでもない三国志の痛ファンがいやがるな”
やべー奴がいるなと思いつつ、三国志がわかる人が近くにいる。
話しが通じるかもしれないと思い、陽乙は声のする方向へかった。
”この家か・・・”
陽乙は家をのぞいてみた。
”!?!?!?”
そこにいる人物を見て驚いた。
明らかに普通の人間ではない。
風貌、体格、オーラ
何もかもが普通ではなかった。
”劉備、関羽、張飛だよな・・・?コスプレするにしてもリアルすぎんだろ・・・”
陽乙にはとても声をかけることができなかった。
そんな空気感ではなかった。
”もしかして・・・本物・・・?”
陽乙の転生生活の始まりである。