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プロローグ 「我が子へ」
「これでこの小説も完結だ」
俺はとある小説投稿サイトでヤンデレを題材に小説を書いている。
ヤンデレが嫌いな主人公とヤンデレなヒロインのラブストーリー。
最後は結婚式場でふたりはしあわせなキスをして完結。
「幸せになれよ、みかん」
結婚式場、誓いのキスの直前にみかんが主人公に微笑んでいるシーンの文章をパソコンの投稿サイトの執筆画面で見ながらヤンデレヒロイン、有栖川みかんに語り掛けるように呟いた。
「――――創造主さま」
「っ!?」
一瞬、女性の声が聞こえた。
創造主さま、そう聞こえた気がした。
「気のせいか」
俺は一人暮らしだ。
女性の声なんか聞こえるわけがない。
「連日の更新で疲れてるのかもな。そろそろ寝るか」
俺は最終話を予約投稿設定をしてパソコンの電源を落としてベッドに入って目を瞑る。
「見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた」
「創造主さま!」
「 私を生んでくれた、お父様――――」
「――――みーつけたっ」