転入生
二章再開!!!
「転入生を紹介する」
担任の声に教室中がざわめきだった。
「俺職員室でみたけど、めちゃくちゃ可愛かった!」
「まじかよ。高西に代わるアイドルのご降臨か!?」
色めき立つ男子たち。
そう。あの日のことは当然ながら学園中に知れ渡っている。
あの高西に彼氏ができたらしいと。
「でも誰だったんだろうな? 相手」
「さあ? まあ絞られるよな、候補は」
と、名前をあげていく中に隼人をはじめとした学年を代表するやつらの名が上がっていく。ちなみにその中に俺の名はない。
知名度が違い過ぎたのが功を奏したようだった。愛沙の方を見るとなぜかこちらに笑いかけていた。その顔は間違いなく可愛いんだが、何を考えているのかわからない。無駄にドキドキさせられる……。
「お前、ここまで知名度なかったんだな……」
「いいだろ別に」
相変わらず前の席でボサボサな髪を隠しもしない暁人が声をかけてくる。暁人、隼人、真に関しては、あの日思いっきり見られていることもあって隠すのは無理だし、その気もあまり無かったのでこんな感じだ。
「で、いつ公表するんだ?」
「公表?」
「付き合ったってことだよ」
そうか……。いやまぁ俺も他の人間が同じことをしていたらそう思うかこれは……。
「実はまだ付き合ってない」
「はぁ?!」
――ガタン
机を揺らしながらこちらに振り返って身を乗り出す暁人。
気持ちはわかる。
「落ち着け」
「いやこれは無理だろ。なんでだ?! あそこまでいってだめだったのか?!」
「だめってわけじゃなく……」
振り返ってみる。念の為確認する。俺別にあの日振られたわけじゃないよな……?
ないはずだ。大丈夫。
「じゃあなんで……」
「いや……なんとなく機会を逃したというか……」
「まさかここまでとは……」
相当呆れられた様子である。だがこれに関しては何も言えない。
「すぐにでも告白してこいっていいたいとこだけど、まぁもうお前らは別に、そのうちくっつくんだろうなと思うから急ぐこともないか」
暁人の言葉にちょっと安心している自分がいた。
「ま、油断して取られないようにな」
「それは……」
そうなるともう、そろそろ立ち直りが効かないくらいにはなってきている気がする。
そんな話をしていると担任の話もまとまったらしい。ちなみに朝のこの時間は出席さえ取れればいいので、授業と違ってある程度話し声が漏れたくらいでは注意されないゆるさだった。
「さて、それじゃ入ってこい」
「はい」
見てきた男子が騒ぎ立てるのがわかるような、鈴がなるような透明感のある声が響いた。
「おお!」
「絶対可愛い! もう声が可愛い!」
「案内してあげたい!」
男子のテンションはピークに達していた。
ガラッと扉を開いて姿を現したのは、声のイメージ通りの美少女だった。
全体的に色素の薄い透き通るような美しさにと、ショートの髪をアレンジして結んでいる幼さがギャップを醸し出していた。
「はじめまして。入野有紀です」
ペコリと頭を下げる。あれ? この名前、聞き覚えがあるぞ?
「ちなみに愛沙ちゃんと康貴くんは幼馴染でした! よろしくね? 2人とも!」
「は?」
「え?」
「「「えぇぇえええええ!?」」」
そもそも俺と愛沙が幼馴染という情報すら初耳に近かったクラスメイトたちの叫びが朝の学園にこだました。
先に言っておきますが書き溜めがない上に今週末は予定が埋まっているのでいつでも更新が止まります
許してください! 見切り発車です!!!
新ヒロインはボクっ娘幼馴染です!
二章は愛沙が正妻の余裕を持ちながらもお互いにソワソワさせられるような
そんな2学期をお送りします(予定)
ピークはクリスマス予定
現実世界でバレンタインになった頃にクリスマスやってそうなズレが今から予想できますがお付き合いいただけると幸いです!!!
もう一度いいますが 書き溜めが! ない! です!!!