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エピローグとプロローグと

こちらで正真正銘一章ラストです

おまけ程度ですが!

「危なかった……!」


 何が危なかったかと言われれば何かよくわからないが、とにかく危なかったんだ。

 何回浴衣姿の愛沙を抱きしめたいと思ったことか……。多分人生で一番理性を働かせた日だったかもしれない……。

 ただ……。


「あそこまでいって……って、思われてるよなぁ」


 携帯を見るのが怖い。

 このことが知れればまなみや暁人から何を言われるかわかったもんじゃない。いや、わかってるからこそ知られたくない。


「屋上だぞ……? 花火大会の日の!」


 あれ以上望めることなどない絶好のシチュエーションだった。


「なんとしてもはっきりさせるべき日だったはずだ……」


 今後、金輪際、あんなシチュエーションが訪れるとは思えなかった。


「ただなぁ……」


 一方で、言い訳のようだが、あのまま告白するべきでないと思ったのも確かだ。

 絶対気まずくなる。


「というより、まなみの支援なしでろくに会話が弾む気がしない……」


 情けない話だが、これは多分愛沙も感じていたと思う。

 だからこそ次の目的がはっきりしたのだけが、良かったところかもしれない。


「愛沙を自分で誘って、二人でも違和感なく喋れるようにする」


 夏休みは終わってしまった。

 愛沙はこの休みの間にかなり打ち解けてくれたように見えるが、学校が始まればほぼ間違いなく、あの冷たい表情は戻るはずだ。


「うぅ……」


 今から胃が痛い。

 だが夏休みを一緒に過ごして気づいてしまった。


「あれは別に、嫌がってたわけじゃない」


 なんであんな顔になるのかはいまだによくわからないものの、別に嫌われていて怒られていたのではないことは、この夏休みで十分わかった。


「頑張るか……」


 ◇


 この時の俺は何も知らなくて甘く考えていた。

 まさかあいつがあんな姿で帰ってくるなどとは思っていなかったし、まなみはいつまでも味方でいてくれると思っていた。

 いや敵に回ったわけじゃないんだけどな……。


 とにかく、あとは愛沙としっかり話せるようになればそれでいいという俺の思惑は、二学期早々に打ち砕かれることになるのだった。



ぼっちの俺が話題の美少女シンガーソングライターの作詞担当になるまで 〜転入生に作詞の才能を認められて俺の学園生活が一変した話〜

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現実恋愛にて短編投稿しました

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