堕神の烙印
どうも初めまして!NONでございます!!
今回が処女作です。
中学時代ライトノベル小説という分野に目覚めてから書き溜めていたものを、所々直しながら投稿していきたいと思います!
宜しければ感想等よろしくお願いします。
それでは、未熟な作品ですがお楽しみいただければ幸いです。
1 死してもなお彼は別世界に生きる。
「もう自分がわからない‥‥」これが自分、彌生月 礁がこの世界を旅立つ最後の言葉だった。
自分は横浜に住む高校一年学校でも家でもひとりぼっち、ぞくにいうボッチだ。休日も部屋にこもってゲームやアニメ・マンガ観賞をしている、ゲーム・アニメ好きだ。
ボッチの理由は、もちろんアニメやゲームだった、それらが好きと言うだけで回りからは軽蔑視され、いじめの対象になっていた。家でも同様家族からはいないものとして考えられたいた。
何度も何度も繰り返し復讐や自殺を考えた、だが実行はできなかった。いや、出来なかったのではなくしなかったのだろう。
人を殺すことへの恐怖やためらい、自殺への躊躇や自分の首筋にあたる冷ややかなナイフの感触が邪魔をしたからだろう。
しかし、こんなにもつらくくそみたいな俺の人生の幕引きは、いきなり人の手によって訪れた。
それは少し肌寒くなり始めた11月後期、あまりに寝付けず、朝の4時、人が少なく自分が寝れないときや徹夜するときの気分転換の時にする散歩にもってこいの時間だった。
今回の散歩は家から少し離れた、畳橋という大きな川にかかる橋へ行くことにした。朝の4時ということもあって車もよく通る橋だがまだ車どうりはまばらだった。街灯は少ないが歩くには問題なかった。橋を渡りはじめて2歩目で反対側から人が来るのがわかった。ニット帽を深くかぶりマスク、少し怪しかったが気には止めなかった。せいぜい酔っぱらいかな?絡まれないようにしようと心の中で考えた程度だった。
新しく取り替えられたらしい街灯の少し過ぎたとこでで俺と酔っぱらいはすれ違った。
その時、突如急激な寒気と脱力に襲われ膝から地面に正座する形で崩れた。突然の出来事で反応できず、数秒の間座り込んでいた。
ふと、自分の胸を液体が流れるような感覚、地面についた手が濡れている感覚、しかしどれも水や雨といった感触ではなく少し粘りけのあるように思う。
そこまで考え、近くの街灯まで移動し、自分の手を照らした。すると手についていたのは真新しい赤い液体、つまり、《血》だった。
何を言おうとしたのか俺の口からは、「あっ‥‥ああ‥‥‥‥」と恐怖の色に染まった震えかすれた声が出ただけだった。
そのまま、恐る恐る照らされ続けている、まだ液体の流れる感覚の消えないみぞおち辺りを見下ろした。そこには、家庭科の授業でよく目にしたものと似た物が突き立っていた。
背中まで貫通してるのではないかと想像し、背中に手を伸ばせばすぐに冷たいものに触れ、手が切れた。
つまり、自分の胸を出刃包丁かなにか刃物が貫通していることになる。咄嗟に病院に電話をしようと携帯端末を出したが手についた自分の体液で滑り落としてしまった。拾おうとし、地面に突っ伏した。携帯はなんとかつかめたものの起き上がれない。携帯も、地面にくっついてでもいるかのように動かない。
それどころか、呼吸すらうまくいかなくなってきた。
死が近く感じたからか、誰もいない畳橋で呟き始めた。「俺‥‥死ぬのかな?ハハッ家族や学校のやつ喜ぶだろうなぁ‥‥。悲しむ人はいないだろうな‥‥。あーあ、走馬灯かなコレ‥‥。何で家族やいじめてきたやつらばかり出てくるんだよ。最後までコレとか人生いいことなしじゃないか‥‥。ゴホッゲホゲホカッ‥‥‥‥そう長く‥‥ないか‥‥。まだ見てない‥‥マンガや‥‥アニメ‥‥あったのに‥‥‥‥‥‥もし転生‥‥できたら‥‥‥‥憧れたアニメみたいな‥‥世界が‥‥いい‥‥なぁ。」
口からは血を吐き出してまでいい続けた独り言もむなしく言えなくなった。だが俺はなおも心の中で呟き続けた。最後いじめの内容まで思い出してしまったが、よくよく考えればあれは、きっと、いや、確実に殺人行為だったように思えてきた。そこで俺の命は尽きた‥‥。
傷の痛みや体が冷たくなってゆく感覚などが一気に遠ざかってゆく。しばらくし、体に熱が戻ってくる、どうやら一命を取り止めたらしい。俺は、戻ってくる懐かしい体温に包まれながら、自ら目覚められるまで待っていた。
彼は、───知る由もない。
これからの出会い。
これからの苦労。
これからの困難。
これからの哀愁も焦燥も.......。
お楽しみいただけましたか?
これはまだまだエピローグ。これからの展開も考えていますが、少し戦闘シーンを長めにしていこうと思います。
投稿は期間、時間などはバラバラになりそうですが、これからも読んでいただけると嬉しいです!