学生寮
学食を食べ、SHRを終えて早めに授業が終わったので、俺とニーファは早々に寮に帰っていた。
学生寮は主に3種類ある。
それぞれに、部屋や敷地の違いはあるが、どこも食堂やお風呂などがあり、地下にはトレーニングルームが完備されている。
まぁ、寮を借りずに都市内に家がある人はそこから登下校しているが。
3つの違いは、
一般人である平民寮と、貴族階級の人の為の貴族寮、特別生専用の特別寮に分かれている。
平民寮は、二階建で一つの部屋で2人〜4人の人数で過ごし、三年間生活していく。
貴族寮は、三階建で1人1人部屋があり、そして広い。尤も貴族の人数が多いので、一番大きい。
特別寮は、三階建で貴族寮と同じような部屋割りではあるが、他とは一線を超えている。
それは、希望者専用の研究室があるのだ。
大半の生徒が借りており、様々な技術や魔法を日々研磨させている。
無論、壊したら自腹で弁償だが。
さて、では俺達の部屋を紹介しよう。
この部屋には、現在3人+1が住んでいます。
まず、俺ことアレク。
そして、何故かニーファ。
本日は従者としてはこずに留守番をしていたメリアとプニエル。
本来ならニーファには別室があったのだか、
『あまりにも広すぎてどうすれば良いかわからんから、部屋を同じにしろ(訳:一人は寂しいから混ぜて)』
……………はい。
「メリア、なんか異常あった?」
「いいえ。とても快適で良い場所ですね」
「プニエルは?」
『大丈夫だよー!でも、暇だったぁー』
「ああ、そうか悪かったな。でも、明日からは一緒に動けるぞ」
『わぁーい!』
体をプルプルと震わせて喜ぶプニエルと、それを見て微笑むメリア。
対してニーファは……
「明日からは本格的な授業なのじゃろ?……どっちにしろ暇な気が……」
うん、そういうことは言っちゃいけない。
俺達の部屋はそれなりに広く、デカイ。
四人入っていても寝転がることができるほどだ。
ベッドは3つ。
俺とニーファとメリア専用。プニエルは他人のベッドに潜り込むので無い。
部屋の位置は二階の端にあり、通路を挟んで反対側に研究室がある。
そこには既に俺の作った謎のアイテムが安置されている。
地下にある風呂は全員で使え、掃除は当番制。
まぁ、従者を引き連れている人は、従者にやってもらうことが多いらしい。
さて、早速だが明日の準備をしよう。
授業時間は主に5時間で、午前中に3時間、昼休みを挟んだ午後に2時間ずつ授業を行う。
授業開始時刻は地球単位で言うと午前の九時。
一科目60分間の授業で、合間の休み時間は移動教室や着替え時間の確保のために15分取られている。あ、昼休みは1時間もあるぞ!
地球の学校と比べて、どう感じるかは人次第だが、俺は楽だと思う。
6時間目が無いだけマシだからね。




