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魔王の兄は転生者  作者: 民折功利
第二章 冒険者のお兄様

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何ができるかを探そう

 

 人間、やれば出来るなんて証拠も無い希望を持って頑張っているが、報われないこともあるだろう。だが、挑戦もせずに語る奴は、根っから腐った奴だと俺は思う。せめて、自分の行動の結果から結論を述べてもらいたい。


 現に、それが原因で自分が出来ることを理解できずに苦しむ人が居るのだから。


「ってことで、いっちょやってみよー!」


「おー!………って、なんじゃこのノリは」


「お、おー?」


 はい、見ている暇人の人々こんにちは!

 先日手に入れた奴隷巫女のメリアちゃんが出来ることを探す為に秘密基地の広場に来ています!


 場所はイビラディル大陸の何処かの地下にある秘密空間、って言った方が良いかな?

 まぁ、出入口なんて無くて、転移でしか訪れられない場所なんですが。


 構造は、雪の結晶を簡略化し区域分けしたもので、中央が魔術により外の天気が映し出された広場があり、北側にはキッチンやお風呂、西側には俺の研究施設や武器庫に倉庫が建ち並び、南側が家庭菜園が出来る場所、東側が住居関連となっている。

 規模的に言うと東京ドームの大きさ、かな?

 それなりにデカイ。

 言霊魔法を駆使して生み出した地下施設。

 そして、


 名前はまだ無い。


 現在、募集中。待ってまーす。


 俺や仲間の避難場所としても造った場所で、最低でも一年は暮らせる(家庭菜園は魔法で成長を促して自動収穫可能が完備されているので、実際はもっと長く過ごせると思う)

 建造期間は三ヶ月。

 俺が9歳の時に造った。凄くね?褒めて褒めて。


「………アレクはすごいのー(棒)」


「いや、言わんでも良いがな」


「えっと…私はここで何を?」


 少し困っているメリアちゃん。全く。察せよ。


「ここで、君の出来る事を探す。良いかな、メリアくん」


「は、はい!頑張ります、主様!」


 とゆう事でやって来ましたキッチンに!

 キッチンに来たらやる事は、ひとぉつ!


「料理、やってみよぉー、」


「おー!」


 お、やる気が出て来たな。


「よし、我は食べる事を手伝って……」


「いや、お前も作れ。俺以外に飯を作る奴が居ないと色々と困る」


「いーやーじゃぁ……」


 聞き分けのない駄竜を引っ張って台所に立たせる。

 ってことで、まずは簡単に煮物を作ってみよぉ!




 結果。


 ニーファは材料を粉微塵にして無駄にしただけ。

 メリアはそれなりに出来た。練習次第。


 取り敢えず、ニーファは死刑。


「いや、その手をワキワキさせるでない!や、やめろ!来るなぁぁぁぁーーーー!、アハ、ハヒ、ハハハハハ、やめ、ハハは…」


 脇をこちょこちょの刑。




 ここからは、ダイジェストでお送り致します。



 次。清掃。

 結果。


 ニーファは室内を破壊。

 メリアは結構疲労したが頑張った。偉いぞ。


 取り敢えず、ニーファは死刑。


「ちょ、だからやめ……(略」


 足裏をこちょこちょの刑。



 次。戦闘。

 結果。


 ニーファは初めてマシな姿を見せた。

 メリアは要訓練。剣の振りは甘いが、魔法などは加護の影響でそれなりに使えていた。


 取り敢えず、ムカつくからニーファは死刑。


「理不尽すぎるじゃろぉ!?」


 メリアの手による全身こちょこちょの刑。


 俺がやったらセクハラで逮捕案件。




 結論。


 ニーファは脳筋。


「なんでそうなるんじゃっ!?我よりもメリアであろう!?何故じゃ!?」


 メリアは頑張れば何とかなるって感じ。


「これから頑張ろうな、メリア」


「はい!使えるように頑張ります!」




 後日、人知れず料理の勉強をするニーファが居たとか居ないとか。



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