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魔王の兄は転生者  作者: 民折功利
第二章 冒険者のお兄様

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奴隷少女と神の加護

令和一発目の投稿がコレ。


タイトルでわかるやろうけど、仕方ないんや。

キーワードに『ハーレム』って書いてあんや。

なら、増やすべきやろう?新キャラを。

 

 突然だが、一つ話をしよう。


 奴隷とは。この世界では一般的な存在だ。

 借金を返す為、返せなかった借金奴隷。

 犯罪を犯して永久に罪を贖う犯罪奴隷。

 戦争の敗北者が成り下がった戦争奴隷。

 貴族や王族などが落ちぶれた特殊奴隷。

 主に挙げられるのがこの4つの奴隷で、中でも酷い扱いを受けるのが、犯罪奴隷と戦争奴隷だ。

 罪を贖う為に鉱山で死ぬまで働かされたり、魔術師の実験体や闘技場の見世物として出されたりと人間以下として扱われる事が多い。

 表向きには奴隷制度に反対しているヘルアーク王国も、貧しい村人達の働き先の1つとして見て見ぬフリをしている。

 魔王国でも奴隷制度は有るが、国の安定の為にも存在する。


 そう、国の為。


 貧しい村から、使える者を残して無駄食いになってしまう子女や、職を失い途方に暮れた者達が必然的になってしまう。

 例えそれが、貴族だろうが王族だろうが。

 奴隷の首輪を嵌められたら、そこで人生は終わってしまう。


 嵌められたら最後、例え借金奴隷でも酷い目にあって最後は生き絶えてしまうケースがある。


 また、悪質な奴隷商人や誘拐者に攫われて奴隷になってしまった哀れな被害者の存在もある。

 まぁ、悪質なモノは国が騎士団を率いて排除するのだが。


 さて。何故俺がこのような話をしたのか、お分かりだろうが?


 目の前に………傷だらけの少女が一人倒れていた。


 …………奴隷の首輪を嵌めた状態で。






 時は少し遡る。


 俺とニーファが冒険者ギルドに向かい、大会にて好成績を収めた褒賞としてランク上げが行われ、Bランクに飛び級して頂いた。

 お陰で、カードは銀色に輝いており、珍しくニーファが食い気味に見つめていたのが印象的。


 Bランク冒険者パーティー『銀の翼』。


 武闘大会優勝者『銀色の死神(シルバーデッド)』アレクと、

 準優勝者『銀竜姫』ニーファの二人パーティー。

 あとオマケで超希少種のプニエル。


 そこに居合わせたギルドマスターのギエラや職員、他の冒険者達は苦笑いで、


「まだこのランクでも実力に見合わないと思うんだがなぁ……」


 と、ため息を吐いていたとかいないとか。


 まぁ、その後、近郊の森への依頼を受注して現地に向かい、お目当ての物を見つけたので、いざ帰ろうとしたら………街道から少し離れた森の入り口付近の地点に、馬車が一台倒れていた。


 荷台はボロボロで、ゴブリン……ホブゴブリンの血肉と人間らしき男や女達の遺体が入り混じっていて大変グロテスクでした。


 しかも、男の方は偉そうな服装で、女達はみんな奴隷の首輪を嵌めていた。しかも、全員が獣人やエルフなどの奴隷狩りに会うことが多い者達。


 全員事切れている………と思ったら、


 血溜まりの中心に居た少女が肩を上下させて倒れたまま息をしていることがわかった。


「………流石に助けないとヤバイか?」


『かわいそー』


「……恐らく違法な手段で狩られた者共の生き残りじゃろうな……」


「じゃあ、誰がこんな惨劇を?」


「…………恐らく」


 疑問点は二つ。

 何故少女以外みんな死んでいるのか。

 何故少女はこんな危ない場所で寝ているのか。


「……アレク、完全に回復させてはいかん。後々面倒な事になるかもしれん」


「へぇ?」


『なんでぇ?』


「応急処置ぐらいに留めておけ。もし完全回復させたとしても、この状況の説明が着かんかもしれんからな」


「あー………おっけー把握」


『この娘の為なんだね!』


 少女を完璧に癒さずに、会えて留めたまま騎士団とかに報告、調査して貰えば色々とわかりそうだ。それに面倒ごとは避けたいしな。


「ニーファ、一応そういう人呼んできて?」


「あいわかった」


 そのまま銀翼を広げて飛び立つニーファを見送る。

 森から王都まではだと三十分程度で着く距離なので、すぐに戻ってくるだろう。


 そして、プニエルの感触を腕の中で楽しみながら、地面に引いた布の上で眠る少女を見る。


 …………はっきり言おう。

 この世界、顔面偏差値高くないですか?

 なんなん?地球の神様に申し出たいんですが。


 しかも、よく観察したらこの娘の頭に垂れたウサギ耳が生えているのです!しかもボンキュボン。

 桃色の髪に違和感を感じない俺もアレだが、レベルが高すぎる!

 貫頭衣はダメだよ!違法奴隷商さん仕事して

 あ、もう死んでたわ。ごめん。南無。


 一応鑑定を使ってみ………ふぁっ!?


 ヤバイやばいこの娘ヤバイ。


 一応、文章的に記すとこうなる。


 名前:メリア

 種族:兎人族

 性別:女


 ここまでは良い。だがしかし。彼女が 持つ加護という代物がヤバイ。


 夜天神の加護:大いなる夜の女神の加護。効果は夜間帯での全ステータス上昇、生命力強化、闇魔法強化、巫女技能付与が付く。尚、付与させる効果はみんな違う。


 ナーニーコーレ?


 珍百景開くか?なんだよ夜天神って。困るぞ。


「おーい!」


 すると、ニーファが背後に武装&騎乗した者達……近衛騎士団を引き連れて帰ってきた。いや、低空飛行しながら戻ってきた。


「近衛か?」


「王城まで打診してきた」


 ナイス。流石に今回の件は近衛が出るべきだろう。


 その後、近衛の代表者さんと挨拶して、場所と遺体の検分、生存者の奴隷……メリアを持ってきた馬車の一つに乗せて、王都に帰還した。俺とニーファ、プニエルもセットで。


 帰還中。馬車の中で。


「なぁ、あの娘に夜天神の加護っていう危険物が付与されてんだけど」


「ぶっ!…………マジか、一応、我も持っとるぞ。夜天神の加護」


「へぇー、そう言う事もあるん………ふぁっ!?マジっすか?え、え、嘘」


「あるぞ。効果は言わんが……ってかお主も持っとるはずだが?………知らんのか?」


 な、な、なんだってーーーーーー!?


 初耳なんだけど。

 この世に生を受けて十一年目。

 俺は気づいていないだけかもしれんが謎加護が付与されていたらしい。


 てか、されてた。


 夜天神の加護:大いなる夜の女神の加護。効果は夜間帯での全ステータス上昇、生命力強化、魔力増強、成長限界突破、全属性魔法強化、状態異常耐性、適応力強化、運命の悪戯が付与。


 まて。待ってくれ。

 なんだよこのチートは!?

 聞いてないぞ!?

 これが原因か!?


 俺が言霊魔法って語ってる奴ってこれの影響か!?

 てか、運命の悪戯ってなんだ。


 いっちばん物騒だぞ?


 てか、周囲に同じ加護持ちが三人も………前途多難やな。


 てか、あの奴隷少女はマジどうしようか。

 一度関わったら見捨てきれんし………はっ!!


 この発想がダメなのか?見捨てちゃダメって考えたら彼女が仲間になるフラグが立つ!?


 ………へし折る?やめとく?


 あー!もう!どうすんだぁよ!


 てか、あの娘目、覚まさないけど大丈夫かぁ?


 色々と疑問がありすぎてヤバイんだけど。

 収拾がつかん。夜天神とやら、助けて。


 ヘルプ、ミー!


はい。アレク君が強い理由が明かされました。

原因は、過去に出てきた骨董屋の奴です。

勿論、近いうちに再登場する………………はず。


無計画なのでわかりませんね。はい。

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