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魔王の兄は転生者  作者: 民折功利
第二章 冒険者のお兄様

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女子会

続けて投稿。

前話を見てない人は見てね。


&ステラ嬢の髪型を変更。

 

 ◆神竜二ールファリス/銀竜姫ニーファ


「初めまして、ステラ=リーン=エディスタルと申します。ミラノ王子の婚約者です。宜しくお願いしますね」


「我はニーファと言う。宜しく頼む」


『プニエルだよぉ〜』


 目の前の少女。ステラと名乗った者を見る。


 紺碧のドレスに身を包み、金髪(ブロンド)の巻き毛を後頭部でひとつの束ね髪にまとめた、貴婦人めいた雰囲気を持つ美少女。


 流石に彼女の容姿(胸辺りの一部分)を凝視することは無かったが、全世界の女性が羨むプロポーションを持つステラを見て、ニーファは自分の体を見て少しだけ落ち込んでしまった。


「……………年齢操作するかのぉ」


『へぇ?』


「えっと……?」


 現在のアレクに合わせての身長は幼いままで、胸は愚か、全てに置いて敗北している気がしてならない。


「あー……ステラさんを見ると誰でもああなっちゃいますよね…」


「あれは理不尽」


「少しぐらい分けてくれないかしらね…」


 ソフィア、シリシカ、クレハが嘆息しながら同情してくる。

 ミュニクは目の前に置かれたお菓子に眼を奪われて、ステラの事なんか気にも留めない。


「ま、まぁ、第一回女子会を始めましょう」


 ソフィアが始まりを宣言する。

 本来ならもっとたくさんやっているのだろうが、我とステラが参加するので初期化したのだろう。


 あ、場所は穴場スポットの静かな喫茶店。


 アンティークな雰囲気とレトロな家具が調和を為して心地よく感じる。


「議題は…………やはり恋愛関係かしら?」


 クレハは少しソワソワしながら議題の提案をする。


「「採用ですね」」


 シリシカとステラの賛成意見によって、恋話をしなければいけなくなってしまった。


「では、まずは私から………マサキ様のスキンシップが多くなったことから」


「「「(さっ!)」」」


 ソフィアの発言で、残りのハーレムメンバー三人が一斉に振り向いた。

 菓子を頬張っていたミュニクさえも。


「嫌じゃないけど、マサキ様が前より積極的になりました!!一杯頭撫でてくれます!」


「まぁ……親交がより深まったと言うところ、かしら?」


「治療前からの習慣になった魔力循環を今も続けてくださいますね。私が抱き着いても文句言わずに支えてくださいますし」


「冗談交じりに耳を撫でてって言ったら撫でられた。すっごく感じた」


「「「だから悶えてたのか」」」


「………だからアレは忘れて、と言っている…」


「楽しそうですね」


「じゃな」


 ………アレクが以前、勇者に話していたことだろうか?


『ハーレムマスター、マサキよ!』

『何ですかそれ……』

『我慢せずに積極的に行け!わかったな!』

『えっと……えぇ…』


 いつもの乗りで語っていたが、奴は何を思って語っとるのかがたまにわからん。


「あ!ステラ嬢はどうなのですか?」


 シリシカが露骨な話題変えをしたが、皆気になるのかステラを見つめる。


「えっと……(わたくし)とミラノ様との関係は良好ですわ」


「夜の運動もですか?」


「ん、ゴホゴホ…ピンポイントに聞かないでください……まぁ、否定はしませんが……」


 ソフィアの発言で少し噎せたステラ。

 我も思うが、突っ込みすぎじゃと思う。


「そ、そう言うソフィアさんはどうなんですか?」


「ふふふ〜」


「え、ちょ、待ちなさい、ソフィア、貴女もしかして………」


「ふぇ?」


「………………抜け駆け?」


「秘密です(照)」


 ソフィアの爆弾発言に勇者ハーレム勢、主に二人が羨ましそうに睨む。

 なお、ミュニクは知識が無い様子。理解していない。


「夜の運動って何ですか?プロレスですか?」


「ま、まだミュニクちゃんには早いかしら……」


 ステラが必死に誤魔化そうとしているのを横目に我はクッキーを一つ口に入れる。


 む。ほのかな甘みが良いな……これは林檎かの。


「ところで、ニーファさんは?」


 ソフィアが二人の追及から逃れるように聞いてくる。


「まだ同衾だけじゃが?」


「同衾でも十分だと思いますけど……」


「まだアレクは11歳じゃぞ?それでもか?」


「「「えっ」」」


 何故か驚くソフィア、シリシカ、クレハ。


「11歳?アレが?嘘」


「ほ、本当なのですか?」


「………不思議」


 まぁ、奴の見た目と言動は11歳にしては大人びてあるからの。


 いや、もうすぐ12歳か。それでも若いが。


「世界七不思議の一つに入りそうですね……」


 ソフィアの素っ頓狂な言葉に耳を傾けながら、アレクと出会った時を思い出す。


 最初から不思議だと思っていたし、我と出会っても物怖じしない奴だった。


 それでも……何処か惹かれてしまう。

 だから、我は奴について行っている。


 だがやはり…………名前呼びは長き年月を生きる我にも恥ずかしいのは変わらない。


 まぁ、それも人生……竜生初の感情なので、戸惑いながらも良いと感じてしまうのだが。



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