現状確認開始
誤字でオーストリア程となっていたので、オーストラリアに変更しました。
とか言ってたけど、地球の大陸の規模を示すのを辞めました。
明くる日。
「この俺、完、全、復、活!」
はい!俺の体調は完全に回復して、今のところ何の問題もありません!
……まぁ、ともかく。
「おはよー!お兄ちゃん!」
目の前で元気に挨拶してくる我が妹ユーメリアちゃん。満面の笑みで可愛いが、彼女は俺よりも強い。力が。主に握力が。ゴリ押しパワー。
「うん。おはよう。ユメ」
そう言いながら、俺は妹や親にも挨拶をして剛毅な男アンデュラーの朝食を食べた。
……ん?食事風景?そんなもの………
「カットだよ!」
割愛だぜぇ。
朝食後。
俺は自室に戻り、現状を確認することにした。
俺は、アレク=ルノワールに転生した。
種族は上級魔族。魔王国を治める魔王の息子。
年齢は六歳。銀髪に紅色の瞳を持つ少年。
魔族としての特徴は、黒い烏のような羽と少し長い耳で角は生えていない。
魔族の中でも力は上位だが、実戦は経験していない。後、妹の方が強い。
しかし、魔力値…体内に含まれている魔素の量は妹と当代魔王である父も上回っている。ここだけは勝ってる。
その数値はなんと父の百倍!
ついでにこの世界、『フォルタジア』についても軽く説明しよう。
種族は主に、人間、獣人、魔族の三種。他にもエルフやドワーフ、精霊や妖精などの存在や、多くの魔物で構成されている。
人間は髪の毛や瞳の色はともかく、地球の人々との違いは少なく、技術力が高い。
獣人は多種多様な動物の一部(耳や尻尾)が体に生えており、身体能力が非常に優れている。
エルフは排他的で、長い耳で男女問わず美しい見た目を全員している。
ドワーフは、鍛治のプロで背が低く、男は濃いヒゲが特徴的。豪酒で有名。
魔族は普段は人間との差異は少ないが、耳が長かったり、羽が生えていたり、角があったりと、人それぞれ。
我が魔王国アヴァロンは多くの自然に恵まれており、秘境や魔境がそこら中に存在し、多数の都市と友好関係の魔物の隠れ里によって成り立っている。
魔族の階級は、
下級魔族は平民で一般兵士に就く者がいる。一番人数が多い。
中級魔族は官僚に就く者など多数。人間でいう男爵、子爵、伯爵に位置する。
上級魔族は国の上層部に就いたり、各地で活躍する魔族の英雄などが多い。人間でいう辺境伯、侯爵、公爵、そして王族に位置する。
上級魔族の中でも、王族は類を抜いており、身体能力や魔力値などが一律して多い。
まぁ、話を戻して、魔力値をおよその数値で表すと、
人間が100〜1000前後。
獣人が300前後。
エルフが1000〜1500前後。
ドワーフが800前後。
下級魔族が1000前後。
中級魔族が1500前後。
上級魔族が2000前後。母エリザベートやアンデュラーなどがここ。
妹ユーメリアは3000前後。
魔王シルヴァトスは5000前後。
そう、つまり俺の魔力値は……
500000前後!まぁ、およそだけど。
この魔力の量で、軍規模の魔法をドンパチ撃てるということが予想できる。
そんな感じで俺も、上級魔族の一人であるため、基本的に強い。とういうか、魔族自体が下級でも一騎当千の実力がある者が多いため、俺はそれなりに上位に位置する強さを持つ……ということになるが、慢心してはいけない。
我が妹ユメは、俺を遥かに超える存在だと思っている。現に、護身術をご教授願っていたら、妹が自分よりもでかい岩を片手で持って走り周っていた。……身体強化すらしていなかった。
まぁ、あいつは力任せだし?俺は前世の知識と技術を駆使して自由気儘に生きてくし?
そんなことを考えながら、時間は過ぎていくのだった……。
ぶっちゃけると、魔族の階級なんてこの物語にはあんまり関係ないし、出てこないから、作者の自己満足なんだよね。