黒甲の害悪
耐性が無い人は飛ばす事を推奨しますね。
読まないと話の内容繋がらんけど、無理にとは言いません。
読んで気分を害しても自分は何の責任も持ちませんのでよろしくお願いします。
王都フリードゥンに到着して三日目。
俺達は急遽、冒険者として活動することにした。
遡るは今日の朝。
王都の路地裏を近道として通っていたら、俺が世界で上位を争うレベルで嫌いな奴等が現れた。
『G』
そう、例のキッチンの片隅でカサカサ音立てて這い回っている黒光りしている奴だ。
そんな『G』が何と五匹。しかもデカイ。
路地裏のど真ん中に、ドドン!と、こちらに眼を向けている。
「おぉ…大っきくて黒くて固そうじゃな」
「卑猥な発言はお控えください(早口」
「何がっ!?」
『不味そう』
馬鹿発言しやがったニーファは置いといて、プニエルの悪食も置いといて、どうしよう。マジでどうしよう。あ、そうだ!
「ニーファ!君に決めた!」
「んん!?な、なにがっ?」
「ニーファ、あの『G』に向かってパンチだ!」
「嫌じゃよ!触りとう無いわ!」
「何でっ!」
「なんかこう…生理的に無理!」
「それな!」
全世界の『G』共よ。
ごめんなさい。俺は君達は好きになれません。
だって俺、虫嫌いだもん。
何なら、半径500メートル以内の虫に該当する生物を死滅させる能力か魔法が欲しい。あ、作るか。そうしよう。
「まぁ、空気を圧縮して潰すか」
「おぉ!あの技か!」
ニーファとの初対面時の戦いで俺の分身の頭が真空圧縮されてグロ状態になったのは鮮明に覚えている。
あの時から、コイツは手加減という言葉を知らないんだろうなーと、思っている。
「…………よし。一匹ずつ潰すか」
こちらをニマァと黒い笑みで見てくる神竜様。
「えっと……まとめて潰した方が…」
「目を閉じずにしっかり焼き付けるのじゃぞ♪」
鬼が!古代竜のはずなのに、アイツの背後に鬼が見えるぞ!
「ってことで、行ってみよー」
「ちょ、ま」
「はい一匹目」
「ギシャァッ!?」
「うえ」
一匹目。頭が木端微塵になって残骸と体液が飛び散り、頭のあった場所から噴水のようにブシャーと体液が飛び出る。
残った体は未だにピクピクと動いている。
あ、体も潰されたよ。
「次は体からじゃな」
え………とてつもなく物騒な発言が…
「二匹目ー」
ブチャァ!
二匹目の体が木端微塵。残骸と体液を撒き散らしながらも、残った頭は生きているように動いて……あ、潰された。
「三匹目は……縦に真っ二つで」
「え」
スパ!
三匹目の『G』は縦に真っ二つ。そして粉砕。
……もう、最初から潰してればいいと思うんだ。
「四匹目は………おっと」
流石に仲間を三匹も消されてお怒りの『G』二匹は、ニーファに突撃してくる。
「もう、ネタが尽きたし……まとめて死ね」
ブシャァ!グチャァ!ギチュア!ビチャァ!
嫌な音を立てながら潰れて生まれたのは五匹分の『G』の残骸アート。
それを見て俺は………
「(名誉と尊厳の自主規制)」
その場で朝食を胃から全て外に出させていただきました。
いや、流石に酷いよ。あの殺し方、もとい駆除方法は完全に俺が虫嫌いなのを察してやってた。
顔がニヤニヤしてたもん。今は目の前の惨状を見て「うわぁ…」とか言っちゃって顔青ざめてるし。じゃあ、やるなよって感じなんだが。
「……迂回しよう」
「……うむ。やり過ぎた」
『グチャグチャ〜』
そして、今度は別の路地裏を言霊魔法の新たに作った即席の『害虫探知』により、奴等がいない場所を確認してから通行した。
ん………?まてよ……?
「俺達の冒険者ランクって…奴等の隠語と一緒…
!?」
「あっ……」
俺とニーファは察してしまい、顔を合わせ、同時に言った。
「「冒険者ランク上げに行くぞ!」」
『おー!』
奴等と同じ字(異世界言語なので正確には違うが)なんて嫌だ!
ということで、話は冒頭に戻り俺達は冒険者ギルドに突撃するのだった。
よくよく考えたら、登録したのに活動してないからね。
執筆してて自分が吐き気を催した件(人はそれを自業自得という)




