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魔王の兄は転生者  作者: 民折功利
第二章 冒険者のお兄様

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馬車の旅

 

 突然だが、この世界は主に五つの大陸で構成されている。

 形は四つ葉のクローバー型で、地図で確認するように見れば、


 右上に人間のヒューマンド大陸。世界最大の国であるヘルアーク王国や数多の国が治める純人の住処。


 右下に獣人のビストニア大陸。獣の特徴を持つ様々な者達が暮らし獣王国を中心に栄えている。


 左上に魔族のイビラディル大陸。魔王国アヴァロンと隠れ里があり迫害される者達も集う魔の大陸。


 左下に精霊のサンチェアリ大陸。森霊族(エルフ)炭鉱族(ドワーフ)が森や大地と共存して暮らす精霊が多い大陸。


 中央に世界同盟の本部がある中央大陸。実際は地続きの島だが、大きさが大きさなので大陸扱い。


 俺は今、他の四大陸と違いネーミングが雑な中央大陸にゆっくり、ゆーっくり向かっている。


 どっちにしろ、世界都市ユグドラシルにあるユグドラシル学園に入学するには最低でも後一年。まぁ、入学するのは十二歳から二十歳までなら可能なので、何も考えずにおいて大丈夫な筈だ。


 そんな感じで我が黒馬車で人通りの少ない街道を進む。やはり、一直線に中央大陸に向かうよりも寄り道しまくり、見聞を広げるという表向きの内容を極めたい。


 ってことで、現在人間大陸へ向かっている。俺は魔族の王族に転生した訳ですが、人間を見た回数は少ない。魔都を歩く冒険者の姿や商人という、恐れなき者達しか見たことない。

 ……一応、同盟が結ばれているが、先入観が邪魔するのか、人の大陸間の出入りは少ない。


 ま、俺は気にせず突き進むぜ。邪魔していたら洗脳でも暗殺でもなんでもしちゃうぞ!


 ……冗談じゃないからね?


「お主、悪い顔しとるの〜」


「いや、邪魔してくる奴等をどう料理してやろうか考えてた」


「あー。其奴らの為にも邪魔する者が出ぬことを祈るか……」


 ニーファは俺の前に座ってゴロゴロ。プニエルは窓枠の体が収まるスペースを占領して寝てる。


 俺?俺はニーファの対面の席に座って読書。この馬車、揺れが感じられん程なので余裕で時間を潰せる。

 あ、御者を務めますは、我が魔法《土偶人形》によって生まれたゴーレムが休みなく馬をこき使ってます。


 ……いや、嘘つきました。馬をこき使ってません。ちゃんと動物愛護法に引っかからん程度に使ってます。

 だから、来ないでね?動物好きのおじさんたち。


 そして、黒馬車は港街ポートイールを目指し街道を行くのだった。


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