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魔王の兄は転生者  作者: 民折功利
第一章 目覚めたお兄様

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何か凄い山へ

 

 無人島に擬態していた神獣グラン・タラスクスとか言う老害亀から家に帰った俺たちピクニック組。

 色々と事後処理などがあったのだが、俺には関係ねぇ。その一言に尽きる。

 ということで。


「俺は、魔境に逃げるぜ!」


「あ、ちょ待て!アレク!逃げるな!」


「五日後ぐらいに帰るから、それまでに終わらせてね!頑張れ父さん!」


「こんの野郎!」


 父とのやり取りを終えて、俺は父の執務室から自室まで全力疾走。


 途中、メイドさんのスカートがめくれ上がっ…………ご馳走様でした!


 自室に戻り、遠出の準備を済ませる(だいたいアイテムボックスに入ってる)。


「行くぞ!プニエル!」


『ハイ、マシタっ!』


「Let's go to Ryusen Reihou!(意味:龍泉霊峰へ行こう!)」


 突然の英語は異世界に通用しませんので、ご注意ください。



 俺は背に漆黒の翼を展開。プニエルも純白の翼を広げて、上空を高速で飛び始めた。







 龍泉霊峰。別名、ニールファリスの山。

 魔王国の西側の辺境に位置するこの巨峰。

 天を貫き、雲を超えて宇宙空間にまで達する高さを持ち、神竜が住むことから、この別名が付けられた。神竜を頂点とした多種多様な災害級の魔物によって作られた生態系が存在する。


 あ、神竜の名前は二ールファリスね?

 こいつは規格外であの老害亀よりも強い(戦ってない)ので下手に挑むと死ぬかもしれん。


 遭遇しないようにうまく暴れるつもりだ。

 無理かもしれんが。


 雪原地域や、溶岩地域、広大な白い森が広がっていたりと、結構自然の幅が広い。


 龍泉酒と呼ばれる竜種が好み、ドワーフが一度は呑んでみたいと騒ぐ酒が湧き出る不思議な場所で、その酒はエリクサーの材料ともなる程の回復力を単品で持っているため、神酒と呼ばれることが多い。というか、こっちの名の方が有名。


 そんなドッキドキでワックワクなヤバそうな場所に俺とプニエルは向かっている。自殺行為。


 はい、ということで、


「とうちゃ〜く!」


『ちゃ〜く!』


 六時間ほどかけて飛行し、魔王国の西側の辺境の地までやってきた。

 目の前には頂上の見えない巨峰。

 龍泉霊峰に俺たちは到着した。


 そしてそのまま……


「俺たちの冒険はこれからだ!」


『だぁ!』


 定番のセリフ?を叫び山に突っ込んでいった。


 …あ、完結じゃないよ?完結しないからねっ!?

 一度言ってみたかっただけだからねっ!?

 安心してねっ!?



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