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魔王の兄は転生者  作者: 民折功利
第三章 特別生のお兄様
111/307

古代魔術研究会

 姓名と名前の区切りについて調べてみたら、


『・』が名前と性の区切り

『=』が繋いで1つ


 だと知りました。

 …………編集が大変なので、記号はこのままで行かせて貰いますが、気になる人も目を瞑った上で読んでいただければ幸いです。


 決して編集が面倒臭いとかではないですよ?

 本当ですよ?

 111話分の変更が大変というわけではないですよ?


 本当ですからね?



「ん………これが千年前の魔導書」

「へぇ……よく残ってたな」

「魔導書の類は保存系の魔術がかけられてるから」

「なるほどね」


 放課後。

 古代魔術研究会の共同研究室でマールが本棚から持ってきた数本の古文書をゆっくり読んでいた。

 珍しくニーファも本を読んで、昔の様子を懐かしんでいるようだ。途中、事実と違う事が書かれていると笑うの堪えて居る様子をよく見た。


 マールについて詳しく話を聞いてみると、入学試験で満点以上を取った挙句、学園長が試しに出した教授レベルの問題も完全解答花丸満点を取った事で、本人の望みもあってこの研究会を作ってもらったらしい。

 入学して直ぐに新たな研究会を設立し、会長になった孤高の天才児。ついでにコミ障。


「……ほうほうほう。禁忌認定寸前の魔術か…アレク君、これどうだい?」


 クロエラが興味深そうに持ってきた本を俺に見せてきた。

 そこに書かれているのは言葉通りの魔術たち。現在は廃絶されているもの、残っているものと別れてはいるものの、危険性は変わらない。

 この古文書に記されているのは非人道的な方法で発動する蘇生魔術《アンブロシアの秘術》。

 他には原子力を暴走させ全てを破壊する錬金術 《アトミック・アルケミスト》などなど。


 ………この本を渡されても、何をすれば?


「こんな有害図書を渡してどうするん?」

「いや、アレク君なら扱えるかなぁと……駄目だったかい?」

「………そこまで言われちゃあ会得するしか無いじゃないか!………習得したら投獄とか無いよな?」

「……………………無いんじゃないかな?」

「その間は無んだ。その間は」


 大事なので2回言いました。

 まぁ、捕まることになっても権力執行した上に俺を転生させた女神を降臨させて抵抗するか。

 権力と神と、拳で。


 その後、パラパラとページを捲ったが、特に面白そうなものは無かったので書棚に戻した。

 アレだな。いくら記されていても、興味が無かったら意味無いよな。


「………おぉー」


 俺が本を戻し、椅子に座って背伸びをしていると、マールがデミエルを触って声を上げる。表情ではわからないが、楽しんでいるようだ。

 デミエルを気に入った理由は、小悪魔的なのに憧れがあったとか……ボソボソと教えてくれた。

 プニエルやウェパルにも興味を持ったが、ツンデレ属性?のデミエルをよく抱えている。

 エウロパはデカくて部屋待機の為に会ってないが。

 ついでに、スライムの世話全般を任されているメリアと気があったらしく、スライムの世話の仕方をレクチャーして貰っていたらしい。スライム枕もプレゼントされたらしいし。

 俺が知らんとこで仲良くなっていた。

 あ、実はメリアも研究室に居るんだけど、理解できない本のせいで頭がこんがらがって今は寝ている。


 あ、デミエルがツンデレ属性だという理由は、目の前でお菓子を上げるとそっぽを向いて食べないけど、人が居なくなるとサッと菓子を頬張って御満悦な様子を見ることが出来るからだ。

 まぁ、他にも例はあるが。


「………ねぇ、この子貰って─────」

「駄目です」

「………もらっ」

「駄目です」

「………むぅ」


 相当気に入ったようですが、ダメです。

 ぜぇーったいにあげません。


「………じゃあ話を変える」

「おう。どんどん変えてくれ」

「………アレクはどんな魔法、魔術が使えるの?」


 その言葉を聞いたクロエラは興味津々の目で此方を見てきて、ニーファは『どうなっても知らんぞ』と視線を送ってきた。


「んー………マールって冒険者登録してたりする?」

「ん。一応」

「成程成程。ランクは?」

「C」


 ほう。流石と言ったところか。

 まぁ、実技試験でも相当な結果を出したという話だし、そんぐらいが妥当か?


「じゃあ、今度の休日に見せてやるよ。依頼ついでに」

「………わかった。それは、同じパーティに入った方が良い?」

「んー……好きでいいと思うぞ?」

「いや、同行するためには所属は同じにしとくべきだと思うぞ?一時的にも」


 ニーファからのご指摘通りにしよう。


「あ、ボクも行きたい!」

「お前登録してないだろ。荷物持ちな」

「扱いが酷いっ!」


 クロエラは荷物持ちとして動向が決まった。








 そして休日。

 希少な薬草を採取するという依頼を簡単にこなす為にウラバラの森に転移した。

 マールとクロエラは、そこでまず目をひん剥いた。


チュドォ〜ン!!!!!


「「……………………」」

「……アレクに常識を求めちゃダメじゃぞ?」


 その後、薬草周辺に屯していた魔獣連中を爆発系の魔法で全焼させた上に薬草を燃やしてドン引きされたのだった。


 無論、小一時間ほどかけて薬草採取は終わったが。




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