3話
俺はビルの階段を下りきって外に出た。ほかの適当なビルを探してそこにはいった。そこには1匹のゴブリンがいた。
「くそー!じいちゃんが待ってるんだ!どけぇー!」
水斗は、じいちゃんはまだ生きてて助けられると信じる気持ちと、もう死んでしまい助けられないのでという不安、後悔の気持ちが渦巻いてた。
その勢いに任せてゴブリンに体当たりした。コブリンはまさかの行動に一瞬迷ってしまい、そのまま正面から受けて壁と水斗の間に挟まりグチャっと嫌な音を出して潰れた。
水斗は返り血を沢山浴びた手吐きそうになる。
するとまたあの声が聞こえてきた。
《 スキル『 精神強化 』がレベルアップされます 》
すると、いきなり何も感じなくなってしまった。水斗はそのまま屋上まで駆け上がった。
屋上から、じいちゃんがいるはずの屋上を見た。
「うそだろ。」
そこには、今ちょうどじいちゃんがあのオークみたいな化け物に食われている姿をみてしまった。
その時俺は無意識にライフルを構えてた。ゆっくりうつ伏せの状態で寝そべり、確実にあの化け物を殺す体制をとった。
《 スキル『 集中 』を獲得しました 》
《 スキル『 集中 』がレベルアップされます 》
《 スキル『 集中 』がレベルアップされます 》
《 スキル『 集中 』がレベルアップされます 》
すると、いきなり世界がゆっくり動きだしたきがした。今ならちゃんとアイツを殺れる。不思議とそうおもえた。
パッン
そんな、東京という場所で聞きなれない音が響いた。
《 経験値獲得 》
《 レベルアップがアップしました 》
《 レベルアップがアップしました 》
《 スキル『 狙撃 』を獲得しました 》
《 スキル『 急所突き 』を獲得しました 》
そんな無機質なアナウンスと共に俺は泣き崩れてしまった。自分の無能さとじいちゃんを自分が殺してしまったと思ってしまい、先程までの緊張が解けたことによりそれらがどっと来てしまったのだ。そのまま疲れで目を閉じた。
目を開けるともう朝になってた。少し涼しい風が程よく吹いている。しかしその風には、血の匂いも混じっている気がした。
「どうしようこれから。」
寝ることによって水斗は少し冷静になっていた。とりあえず今の現状について考えることにした。
水斗には、親がいない。俺が小さい頃にどっちも死んでしまった。から今、おじいさんを無くした水斗は完全に1人でそのせいか頭がスッキリしてしまっている。心配することがないからね。
「とりあえず、ステータスオープン。」
ミナト オトカワ(15)
Lv.3
HP :100/100
MP:100/100
攻撃 :40
敏捷 :52
耐久 :25
器用 :78
魔力 :30
対魔力:30
スキルポイント:60
職業ポイント :60
職業・・・選択可
ユニークスキル 早熟
スキル
精神強化Lv.2、集中Lv.3、狙撃、急所突き
「まずこれだよなぁ。どうすればいいんだ。」
多分これ、スキルポイントってやつと職業ポイントを振り分けて強くなれ的なパティーんか。っておかしすぎる。