表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ざわめき

うまくいかないなぁ。頭の中では過程から結果まで組みあがってるのにどうしてなんだろうか。そういえばの中で見えている作業する手というのは、本当に僕の手なんだろうか。そういわれてみると、実際の手よりも爪がきれいに整っている気がする。おい見てみろよ。俺の爪なんて奥まで油がしみ込んで地層みたいになってるぜ。それに比べりゃ洗ってりゃ落ちる手前の爪なんて十分に整っているよ。俺がお前の時分には、ただ波に飲まれてふらふらしてたわけだから、お前が俺くらいになった頃には山脈みたいな経験になってるよ。波?あれは波だったよ。俺の意思なんてものはなくて、抜け出すことを許されないうねりみたいなものが確かにあった。別にだれも強制とは言ってないのに。諸君、明日はいよいよ決起の日だ。我々のイデオロギーはこの全体主義の監獄を打破するこの上ない薪となるのだ。一旦、我々の灯したデモクラシーの蛍火は瞬く間に燃え広がり、劫火となってこの帝国的な支配を焼き尽くすのである。事をなした後、戸惑うものも・・・。え、まだやってないのかよ?そんなこと言ったって、できる雰囲気じゃないだろ、俺だって終活にとっとと取り掛かりたいんだけどな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ