導きの「小枝」
今気づいた!!!!!!!
すみません。先週更新したつもりが、一週間違えて更新予約しちゃってました。・°°・(>_<)・°°・。
ですので、今週は2話分更新となります。。。
「ドライアドよ、いるか?」
ルビアは生命の大樹へと声をかけた。
すると、ザザッと樹の枝が揺れて、ひょっこりと小さな女の子が顔を出した。
「まぁルビア。如何なさいました?今日は随分と沢山のお友達と一緒ですね」
透き通る様な白い肌に、地面まで届くうす緑の髪の毛の女の子。
ぱっと見は普通の女の子に見えなくも無いのだが、その身体は薄っすらと透けており、人間の理りとはまた別の世界の住人である事が感じられた。
「さっき、友人となった者たちだ」
屈託のない笑顔でルビアはそう言った。
「何やら導きの枝を必要としているようでな。ココに連れてきたのだよ」
ルビアがドライアドに、今までのシエロ達の経緯を簡単に説明した。
「ふむ。それはお困りの様ですね。ルビアの友人の頼みとあっては、断る理由はないのですが・・・見ての通り、私はまだ幼樹。本当の大樹の導きの枝とは違い、私の枝では一度しか望む場所へと導く事は出来ないでしょう。まぁ、導きの「小枝」とでも言っておきましょうか。それでも宜しければ一本だけ、枝をお譲り致しましょう」
ドライアドは枝を譲る事を笑顔で快諾してくれた。
「ありがとうございます。ご好意に感謝します」
シエロが真面目な顔で応じる。
「では、こちらを・・・」
ドライアドは儚げな薄紅の花のついた枝を手折ると、シエロにそれを渡した。
「先ほどもお話しましたが、この枝は一度しか使う事が出来ません。使い所を決して間違えぬ様にお気をつけくださいね」
ドライアドは小さく微笑むと、また透けて生命の大樹の中へと消えていった。
シエロ達は大樹に向かって礼をすると、またルビアと共にその場を後にした。
「なぁ、シエロ殿、生命の大樹が何故あの様な姿になったのかを知っているか?」
城へ戻ると、ルビアはシエロにそう訊ねた。
シエロは正直に、首を横へと降る。
「不勉強にて申し訳ない」
少し俯き気味にシエロはそう言った。
「いや、気にする事はない。この世界では、そもそも生命の大樹の存在すら知らない者が大半なのだから、その事を知らないのは当然とも言えるのだ」
少し哀しげな微笑みを浮かべてルビアが言う。
「しかし、世界を救うと言われる勇者殿の一行には、是非その事も知っておいて貰いたくてね。ただ、今から私が語る事は他の国では「異端」と呼ばれる事であるから、無闇と人に話をしてはいけないよ。困った事になるからね」
ルビアの語る哀しい歴史とは?!
次週、好ご期待!笑




