タイトル未定
すみません、、、
タイトル思い浮かびませんでした。
「・・・・・で、極秘任務で軍まで動かしてわざわざ王国まで行ったにも関わらず、何の収穫も得られなかったと。・・・つまりそう言う事ですか」
表面上は柔和な微笑みを浮かべてはいるが、目の奥は全くもって笑ってはいないリオン=セプタリアン=ブラッドはそう言った。
「あははー!将軍失敗しちゃったんだー!」
ブラッド卿とは対照的に、本当に楽しそうに笑いながらそう言ったのは、ゾナ=ホークスである。
「まぁ、それだけシルバーが強かったと言う事だよねー」
クシャクシャと頭を掻きながら、アレクは言う。
「・・・何だか納得出来ませんわね。たかが人間一人勧誘する為に軍まで動かすなんて」
そう冷たい目線をアレクに向けるのは、パール=ホワイト=マリンである。
「・・・・・・・」
ルカート=フェンリルは相変わらず腕組みをしてソファに深く腰掛けて、何を考えているかは分からない。
話題の張本人である、ジェネラル- シーン=タイガーと、未だ行方不明とされているモルガン=ミスティカを除いた七つの大罪は、既にフェネクス城へと勢揃いしていた。
アレクに侵攻をきつくとめられている事もあり、要はみんな暇なのである。
まぁ、ブラッド卿に於いては、ここぞとばかりにアレクを糾弾しにきた訳だが。
「ねぇ、アレク様ぁー!次はアタシに行かせて下さいよおー!」
ゾナが羽根をパタパタさせながら、アレクに言う。
「ゾナ・・・。君が行ったら隠密活動にはならないでしょうー?歌いながら飛んでいっちゃうんだから、魔国全土に知れ渡っちゃうよねぇ?」
アレクは困ったような表情を見せながら、ゾナに向かってそう言った。まぁ今回の将軍シーンの件に於いても、軍まで動かして全く隠密活動になっていない事はスルーしている訳であるが。
「あははー!確かにー!」
しかしゾナはそんな事、気にしている様子もなくそう言った。彼女は彼女の事しか考えていない。あまり人がどうだとかは気にしないのだ。
「今回、騒がせちゃったのは悪いと思っているよー。ごめんね?まぁ、将軍シーンが悪いんじゃなくて、深く考えなしに命令を下した僕のミスだから・・・。今度何かやる時には、必ず皆んなにも相談するからさ」
アレクは皆に頭を下げながらそう言った。
「ほほう。この責任は全てアレク様に有ると仰るのですね?」
ブラッド卿は目の奥に鋭い光を宿しながらそう言った。
「うん。そうだねー。僕の浅はかな考えのせいさ。本当に申し訳ない」
アレクはそう言って、皆に頭を下げる。
「では、アレク様・・・その責任はどう取られるおつもりですか?」
鋭い目線をアレクに送りながら、ブラッド卿はそう言った。
「・・・確かに。今まで通り・・・なんて言うのは虫の良い話ですものね?」
パール=ホワイト=マリンもブラッド卿に同調しながらそう言った。
「うん。ブラッド卿やパール嬢が仰る事は尤もだね」
アレクは素直に頷いてみせる。有る程度こうなる事は予想していたようだ。
「査問会を開きたいと思いますが、よもや異議はございませんな?」
ブラッド卿はアレクに言った。
「ちょ!査問会ってブラッド卿!ちょっとやり過ぎじゃない?」
ゾナは驚いた表情でそう言った。
「しかし・・・最近のアレク様の方針に異議を唱える者も少なくありません。ここで色々とはっきりとさせておくべきではないですこと?」
パール=ホワイト=マリンも頷きながそう言った。
「・・・・・確かにそうかもしれぬ」
そうポツリと呟いたのは、ルカート=フェンリルである。
「・・・賛成多数ですな。では早急に査問会を開く事に致しましょう」
ブラッド卿はニヤリと笑いながらそう言った。
先週はお休み頂きましたー。
今週からはまたいつも通り更新予定ですー。




