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タイトル未定

すみません、、、、、、、、、

先週バッタバタしていて、更新するのをすーーーっかり忘れておりましたーーーーーーー!

「よかろう。ならば通してやる」

魔獣はその巨体をずらし、キャラバンの通れる道を作ってやった。

「ありがとうございます。魔獣さん」

エリスは優雅にお辞儀をして、魔獣に礼を言った。

「ふふ。つくづくおかしな奴め。我は魔獣と呼ばれる事は好まぬ。ライトニングと呼ぶが良い」

ライトニングと名乗った魔獣は、エリスに多少は心を開いてくれたのか、最初に感じたビリビリとした殺気は今は全くなく、シエロ達は構えていた剣を下ろし、鞘へ収めた。

「エリスよ・・・。重ねて聞くが、お主達は本当にルビアに仇なすつもりはないのだな?」

真面目な声色でライトニングが言う。

「ルビア・・・?」

少しエリスが小首を傾げてそう言った。そんな名前に記憶がなかった為である。

「ふふ・・・ルビアを知らぬか。よかろう。行くが良い。そしてその瞳で真実を確かめるのだ」

ライトニングは意味深な言葉を吐いて、その場に突っ伏した。彼なりにもう手出しはしないという意思表示のようである。

「ライトニング、ありがとうございます。私にはまだ分からない事がたくさんありますが、貴方を失望させる様な無体な事はしないつもりですわ」

エリスはそう微笑んで、ライトニングの頬をひと撫ですると、シエロ達と共にライトニングの横を無警戒に通り過ぎて行った。

「ふん。何も知らぬ・・・と言うのは、強いものだな」

片目を開けて、エリス達が過ぎ去るのを見送ると、ライトニングは自身の耳に着けていたピアスを引きちぎるかの様に強引に取り外した。

すると、シュウウウウウウーッ蒸気でも噴き出すかの様にライトニングの身体は白いモヤに包まれて縮み始め、数分の後には何の変哲もない、普通の男へと姿を変えていた。

男は懐から、美しい生きているかのような金細工の鳥を取り出すと、息を吹きかけた。

鳥は息を吹きかけられると急に眠りから目覚めたかの様に、動き出して男の周りを飛び回り始めた。

「カナリア。ルビアに伝言だ。王国の勇者一行が向かっている。勇者一行は、何も知らぬよようだと」

ピチュチュ!と短く返事をするかの様に鳴くと、その黄金の鳥は一瞬にして見えない距離にまで飛び去って行った。

「エリス・・・悪くなさそうな娘だったが、守護龍の奴らに殺されないと良いけどな・・・」

懐から取り出した煙草に火をつけて一服をしながら、ライトニングは今しがた鳥の飛んで行った方向を見ながらそう言った。



*******************************

その頃、シエロ達は・・・。


「エリス、良く魔獣なんかと会話をしようと言う気になったな」

フリントがエリスの頭をぐちゃぐちゃに撫で回しながらそう言った。

「フリントのおっちゃん!それはセクハラっすよ!!!」

ユディがエリスを庇うかの様にフリントとエリスの間に入り込み、フリントに猫パンチを食らわせている。

「ふふふ、ユディ、私は大丈夫ですわ」

エリスはそう言ってユディの腕をポンポン!と軽く叩いた。

「うーん・・・だってあの魔獣さん、本気でこちらを殺そうとしている様には見えなかったんですもの。何か・・・探っているような・・・いえ、試しているような?」

先ほどの魔獣とのやりとりを思い出しながらエリスはそう言った。

「もしかすると、彼が帝国のルビア女王の懐刀と呼ばれる騎士ライトニングその人でしたかもしれませんわねぇ・・・」

今までずっと黙っていたマダム バタフライがそう言った。

「ええ!魔獣堕ちした者は、もう元には戻れないはずにゃ!!!!」

ユディが驚きを隠せずにそう叫んだ。

「そもそも、魔獣に知性が残っているなど聴いたこともありません」

シエロが真面目な顏でそう言う。

「まぁ、私も噂で聴いた程度ですので確証はありませんわぁ。ただ、人為的に魔獣を作り出す外法があると」

バタフライの一声で、一同に少しの緊張が走った。帝国ではもしや、そんな外法が行われているのだろうかと。そう誰もが考えたからである。

「・・・その件についても訊ねてみる必要があるようだな」

少しだけ表情を強張らせながら、シエロは一同を見ながらそう言った。

今後忘れない様に気をつけて頑張ります(涙)

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