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将軍シーンvsシルバー 決着

とりあえず、将軍シーンとシルバーの戦いは今回でラストですー!

それは、一瞬の出来事であった。

音もなく眩い光が放たれると同時に、将軍ジェネラルシーンはその動きを止めた。

カッと目を見開いたまま、微動だにしない。

まるで将軍ジェネラルシーンの周囲だけ、時間が止まっているかのようであった。


シルバー以外、その場にいた誰も、何が起きたのかは理解が出来てはいなかった。

ただ呆然と、動きを止めた将軍ジェネラルシーンを見つめている。


数分・・・いや、数秒の後、動きを止めていた将軍ジェネラルシーンが再び息を吹き返したかの様に動き出した。そして、振り返り、叫ぶ様にこう言った。

「おう!シルバー!今のはなんだ!?」

目を真ん丸にして驚きの表情を浮かべている。

「意識はあるんだが、身動きが取れなかったぞ!」

興奮気味に将軍ジェネラルシーンはシルバーに向かって言った。


「詳しいことは、申せませんが、将軍ジェネラルシーン。貴方の動きを止めさせて頂きました」

涼しい顔をして、シルバーが言う。

「あはは!やめだやめだ!こいつは一本取られたわ!俺の完敗だ!」

バトルアックスを地面に突き立て、両手を上げて、何故だか嬉しそうに将軍ジェネラルシーンはそう言った。

「おい!お前ら!魔国に戻るぞ!!」

そして、率いてきた自軍の兵士達に声をかける。

兵士達は若干戸惑いの表情を見せつつも、将軍ジェネラルシーンに刃向かう者は誰一人いなかった。

彼らも一体何が起きたのか、把握できなかったのである。


しかし・・・将軍ジェネラルシーンが自ら敗北を認めた。

それだけは、ハッキリと分かった。


「なぁ、シルバー、もしかして今日ここに俺が来る事が分かっていたのか?」

将軍ジェネラルシーンはシルバーにそう訊ねた。

シルバーは明確な返答は寄こさずに、ただそれに対して薄く微笑みを浮かべてみせた。

「そうか・・・」

ソレを見て将軍ジェネラルシーンは少しだけ考えこむと、こう言った。

「今度また、正々堂々やりあおうや!アンタとはまた今度改めて、お互い全力でぶつかってみたい」


「そうですね。ぜひいつか、全力でやり合いましょう」

シルバーもまた、将軍ジェネラルシーンに対して笑顔を浮かべてそう言った。


そこから、将軍ジェネラルシーンの動きは迅速であった。

王国へ進軍してきた時以上の行軍速度で撤退を始める。

それは、シルバーすらも驚く速度であった。

こうして、将軍ジェネラルシーンとシルバーの戦いは一旦の幕を下ろした。


*********************


将軍ジェネラルシーン。何をそんなにお急ぎになるのですか?」

副官が不思議そうに将軍ジェネラルシーンに訊ねる。

「どうも、俺たちはハメられたらしい。魔国内部で何か起きてやしないか心配だ」

先ほどの笑顔とは打って変わって、将軍ジェネラルシーンは厳しい表情を浮かべてそう言った。


恐らくシルバーは知っていたのだ。

今日、このタイミングであの場所に到達するであろう事を。

何故、シルバーがソレを知り得たのか。それは「誰か」がシルバーに教えたに違いない。

そして、その「誰か」とはアレク以外に考えられなかった。


すまん。アレク。やはりお前に一報を入れるべきだった。

そんな事を考えながら、将軍ジェネラルシーンは魔国への帰路を急いだ。

さて、色々動きが慌ただしくなって参りました、、、。

もう少しで書き始めて一年、、、いつまで話が続くかまだ分かりませんが、兎に角最後まで書き上げられるように頑張りますー!

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