将軍シーンvsシルバー 中編
すみません、、、設定をミスって日曜日更新になっちゃってました(汗)
将軍シーンは一気にシルバーとの距離を詰めると、バトルアックスを振り下ろした。
シルバーはそれを華麗に避けるが、その風圧だけで一瞬身体がよろめきそうになる。
そんな斬撃をマトモにくらえば、きっと無事ではいられないだろう。
シルバーは冷静に、 将軍シーンの動きを見ていた。
彼の性格を表しているかの様な、真っ直ぐな攻撃。視界を奪われても冷静で焦る事もない。
ふふ・・・。アレク殿から聞いたままの御仁だな。
そんな事を思いながら、シルバーは 将軍シーンとの戦いを、好ましいものに感じていた。
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時は、今より少し前に遡る。
「やぁ!シルバー!元気にしてたかい?」
その来客は突如として現れた。場所はシルバーの私室である。
シルバーは少し驚きつつも、冷静にその人物を見つめて声をかけた。
「アレク殿・・・。一体どうなされた?」
アレクはシルバーのそんな反応に笑顔を見せつつも、申し訳なさそうにこう言った。
「いや・・・。本当に情けないんだけどさぁ。色々あってうちの将軍がこの国に向かって進軍をしている。申し訳ないけど、シルバー、君にそれを撃退して貰いたいんだ」
ふぅーっと、アレクは深いため息をついた。
魔王と言うのも、存外大変な様だな・・・。
そんな事を思いつつ、シルバーはこう答えた。
「我で可能な相手であるならば、何とかしてみよう」
シルバーとしても、王国を攻められるのは良しとは思わない。
自分が動く事によってそれが止められると言うのであれば、嫌とは言えなかった。
「ありがとう!きっと君ならそう言ってくれると思っていたよ!」
アレクは人懐っこい笑顔を浮かべて、そう言った。
そして、その時に 将軍シーンの性格や、得意な戦い方、そんな話を聞いていた。
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ガキィィィィィンッ!
将軍シーンの重い一撃を正面からロングソードで受けるのは、正直骨がいる話であった。
くっ。幾ら魔法剣と言えど、コレを何度もくらえば折れるやもしれぬな。
そんな事を考えつつ、シルバーは 将軍シーンの斬撃を極力受け流しつつ、機会を伺う。
将軍シーンは次々と重い一撃を繰り出してくる。
一見すると力任せにバトルアックスを振り回している様に見えなくはないが、その見た目とは裏腹に、一撃一撃はとても鋭く、シルバーと言えども辛うじてその斬撃を受け流している状況であった。
流石に、 「将軍」を名乗っているだけはある。
シルバーはそんな事を考えながら、密かに魔力を練りつつ、 防戦に努めていた。
次週で将軍シーンvsシルバーは完結予定です。




