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レムリア=アンジェロ=カテドラル

先週、リアン聖下としておりましたが、レムリア聖下に変更をしました。

宜しくお願いします。

「お待ちしておりましたよ、勇者様♪」

もしも、この世界(リアル)にエフェクトと言う物が存在するならば、キラキラと眩ゆいばかりの黄金色の煌めきと、たくさんの薔薇の花でも背負ってそうなとびきりの笑顔で、その人はシエロ達を出迎えてくれた。

「・・・勇者様などと・・・恐縮です。私はまだ何もしていない、一介の旅人に過ぎません」

最敬礼の姿勢をピクリとも崩す事なく、緊張でガチガチになったシエロが言う。

「うふふ♪皆様にお会い出来るのを楽しみにしておりましたよ。どうぞ姿勢をお崩し下さい。今、ここには煩く言う輩もおりませんので」

その辺りの女の子よりも一層可憐な笑みを浮かべて、レムリア=アンジェロ=カテドラルはシエロ達勇者一行に声を掛けた。

緊張の面持ちで、一行は顔を上げる。

そこにはキラキラと目を輝かせた、少女と見紛うばかりの美少年が一同を覗き込んでいた。


「レムリア聖下!そんなに聖下に見つめられては、皆様お困りになってしまいますよ」

クロムがレムリアを嗜める。

「あはは!クロムはまたそんな事を言う。私に見つめられたかと言って、どれ程の事があるでしょう」

楽しそうに笑いながらレムリアは言う。

「また聖下はそんな事をお言いになって!聖下の瞳は金剛石の輝きよりもずっと煌めいていらっしゃるのですから、そんなにじっと見つめられては眩しくて目が潰れてしまいますよ」

クロムは心の底から本気でそう思っているらしく、真面目な顔でレムリアに言った。

「あはははははははっ!本当にクロムは冗談が好きなんだから」

溢れんばかりの笑顔でレムリアはそう言った。


「おぃ、エリス。本当にあの方がレムリア聖下か?」

小さな声で、フリントがエリスに訊ねる。目の前に居る少女の様な少年が、本当にこの国のトップなのかとフリントは信じられずにいた。

「えぇ、恐らくそうですわ。私もお目にかかるのは初めてですが、クロム猊下が聖下とお呼びになる方は、レムリア聖下しかいらっしゃいませんもの」

エリスも少し驚いた様な表情で言う。

「・・・なんか可愛らしい方っすね」

ユディが率直な意見を述べる。

「・・・・・・・・可憐だ」

小さな声ながらもハッキリとそう言ったシエロに、一同は驚愕の目を向ける。

「・・・っちょシエロ、聖下は男性っすからね。滅多な事を言うもんじゃないっすよ」

焦った様にユディが言う。

「全くその通りです!」

クロムとレムリアには聴こえない様な声で、下を向いて小声で話しをしていたつもりの4人だが、クロムの言葉に驚いて顔を上げると、真面目な顔で4人を見つめるクロムがあった。


4人が同時にヤバい・・・と思った時には、時すでに遅し。4人の会話は全てクロムには筒抜けであった様だ。

あからさまにシエロの顔色が悪くなる。失礼な事を言ったと言う自覚があるのだろう。

しかし、次のクロムの言葉は4人にも想定外であったようだ。

「やはり、レムリア聖下は可憐で美しいのです!今日初めてお会いになった勇者様までがそう仰るのですから、我々この市国の民が聖下に心酔するのも当然です!ある意味魔性とも言える魅力なのですから、聖下も少しはご自覚下さい!!」

大真面目にレムリアにそう言うクロムを見つめながら、4人はホッとするのと同時に、この国はこれで大丈夫なのだろうか・・・と感じていた。


「クロム猊下・・・それはそれと、そろそろ本題へ入りたいのですが・・・」

恐る恐るそう言ったのは、エリスである。最初の世間離れした頼りない様子とは違い、この国に来てからは随分としっかりとして、頼もしく感じる。

「あぁ、そうでしたね!すみません。ついついレムリア聖下の素晴らしさを皆様にもご理解頂こうかとしてしまい・・・」

ニッコリとした笑顔を浮かべてクロムは思い出したかの様にそう言った。

こうして漸くレムリアに帝国へ渡りたいと言う話を出来る事になった。

人が増えてきたのでその内また後書きに人物紹介でも入れようかと考えています(´-`).。oO

自分でも名前がごちゃごちゃに、、、(自爆)

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