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第19章 ペガサス対傭兵部隊

街から外れた場所にマネールの屋敷がある。

「ルーナしゃん、僕しゃんの事愛していましゅか?」

「もちろんです」

「記者会見が終わったらいっぱいエッチしゅるでしゅ」

「はい…でも約束は守ってくださいよ」

「僕しゃんは約束は守る男でしゅ」

「ああ~もう我慢できないでしゅ。記者会見が始まる前に一回やるでしゅ」

そう言ってキモーイはルーナにキスをした。

「さあ服を脱ぐでしゅ」

その時キモーイの部屋に設置されているコールブザーがなった。

「もうこれからという時に」

キモーイの部屋は扉や窓ガラスなどは頑丈にできており、ミサイルでも壊せないほどだ。

「キモーイ様マスコミたちが来ました」

「待たせておくでしゅ」

「はあ…あっジーンさんお帰りなさい」

「キモーイ様」

「ジーンか。あいちゅらはお金を貰って喜んでいたでしょ」

「それが…」

ジーンはキモーイにペガサスの連中が来ることを話した。

「馬鹿な連中でしゅね」

「(皆…)」

「ルーナしゃん防犯カメラでペガサスの人たちが殺されるのを一緒に観るでしゅ」

「(皆死なないで)」

「ジーン」

「はい」

「マシュコミにマネール家にルーナしゃんを拉致しようとしている連中がやってくると伝え、防犯カメラを街の人たちにも観れるようにしゅるでしゅ」

この世界にもテレビのようなものがある。

キモーイは街の人たちに侵入者がどうなるのか見せしめのためにペガサスの連中が傭兵部隊殺される映像を流すように指図したのだ。

その頃客室にはマスコミ関係者たちが待機していた。

そして客室にジーンが入ってきて、キモーイからの伝言を伝えた。

そして街のテレビに防犯カメラの映像がどのチャンネルでも映し出された。

だが、街の人たちはマネール家をいいようには思っていなかった。

だからキモーイの記者会見に興味を持っている者はいなかった。

だから家でキモーイの記者会見を観ようと思うものはほとんどいない。

だが、街の建物に付いているテレビを観て街の人たちは驚いた。

「おい、なんだこの映像?」

「さあ、馬鹿御曹司のサプライズじゃないのか?」

キモーイの部屋の防犯カメラからキモーイが映し出され、街の人に説明し始めた。

「これから僕しゃんの花嫁しゃんを誘拐しようとしている悪者たちがここに来ようとしてましゅ。だが僕しゃんは命を懸けて花嫁しゃんを守りましゅ。その勇姿をみなしゃんに観てもらいたく、急遽記者会見を延期し、悪者たちがやられるのを観ていてくだしゃい」

「おい、マジか?」

「演出だろう。マネール家がいくらムカつくからって敷地に無断に入ったら殺されるんだぜ」

「キモーイ様来ました!警告をしましたが帰る気はないみたいです」

「そうでしゅか。みなしゃんいよいよ悪者たちがマネール家の敷地に入ったようでしゅ。だが、すでに傭兵部隊が待機してましゅ。今からその悪者たちを皆に観てもらうでしゅ」

「あれ?あいつらってペガサスという何でも屋じゃね~?」

「ああ、そういえばそうだ」

そして戦が始まった。

屋敷までは20キロはある。

それを無事にたどり着けるのだろうか?

しかも実戦経験がほとんどないマリーや美奈子も戦いに参加している。

そして、臆病の人格の方の翔も着物に袴そして水神流の継承者の証の刀を腰に差し、怖がりながらも戦っている。

本当はカーメーはマリーと美奈子は置いて行こうと考えていたが、二人とも本気戦う覚悟をしていたため、結局全員で乗り込んだ。

銃声や爆発音などが敷地内に響く。

やはり活躍しているのは四天王とカーメー、それにキャルロットや舞たちだ。

そして唯一ペガサスの従業員でない龍神隊の沖田蒼馬も山崎として戦い活躍している。

ペガサスでは人を殺すことが禁じられている。

沖田は翔から誰も殺さないでと命令されたため沖田も殺さないように相手を倒していく。

街の人たちは夢中でテレビを観ていた。

「これって、芝居とかじゃね~んじゃない」

「ああ…これはマジだぜ!本当にペガサスの連中とマネール家の傭兵部隊が戦争しているんだ」

「何やっているんでしゅか!ジーン戦車を出すように伝えるでしゅ」

「はい」

「隊長!御曹司が戦車隊を出動させろとの命令が」

「ちっ、バカ御曹司が偉そうに…とは言え、やつら思った以上にやるな」

さらにカーメーや四天王そしてキャルロットが虎戦流の奥義猛虎爆撃波を放った。

だが数が多すぎる。

「翔!ルーナちゃんを救うのはお前の役だ。ここは俺たちに任せろ!」

と、ジンヤーが翔に気を使ってルーナを救出させに先に行かせた。

「蒼馬と舞ちゃん、翔の援護を」

「分かっています」

「ここは皆さんにお任せします」

だが3人の前に4台の戦車が現れた。

「ルーナしゃん!戦車でしゅよ。これが僕しゃんの力でしゅ」

「(翔君…皆…私のせいで…お願いもう私の事はいいから皆帰って)」

ルーナの目から涙が流れた。

「ここから先は通さん!」

と、傭兵部隊の隊長も現れた。

「コマンド隊長!戦車など使わなくとも私が殺ります」

といって、現れたのは20代半ばの女兵士だ。

「待てジュリア」

「はっ…」

「おとなしく帰れ!お前らの強さは分かった。だが、お前らは人を殺したことがないだろう。部下の報告では互いに負傷者は出ているようだが、死人は出ていない。だが、ここで引き上げなければまずお前たち3人が死ぬぞ。お前たちは人を殺したことがないから俺たちを殺せない。だが、俺たちは今まで多くの戦場で人の命を奪ってきた。たった一人の女性に命を捨てることもないだろう」

「あのひとは…ルーナさんはペガサスの大事な仲間。そして僕にとっては特別な人」

「なるほど。あの女に惚れているのか。だが、お前はあの馬鹿御曹司と同じだ。一人じゃ何もできない男だな」

「今僕しゃんの事を馬鹿御曹司と言ったな~金で雇われている傭兵部隊のくせに」

「翔は一人じゃ何もできない男なんかじゃないわ」

「いいんです。お姉ちゃん」

「まあ、確かに馬鹿御曹司よりはましか。一応戦場で逃げずにいるんだからな。だがそれはお前ら二人や他の奴らがこいつを守って来たからだろう。こいつ一人だったら、さすがにこんなとこに来る度胸なんてないだろう。お前に誰にも守られずに戦う勇気と度胸があるか?あるなら俺とサシで勝負してみるか?もし俺に勝てたら、我らは負けを認めよう。どうだ?やはり怖くて一人では戦えないか?大体刀を差しているのに一度も抜いてないだろう。刀を抜く度胸さえないわけだ」

「…分かりました。あなたとの勝負を受けましょう。その代り僕が勝ったら負けを認めて、そこを通してもらいますよ」

「ああ、いいぜ」

傭兵部隊のコマンド隊長に1対1の戦いを申し込まれ、翔は受けて立つ決意をした。

果たして今の翔の人格で傭兵部隊の隊長に勝てるのだろうか?




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