雑筆――この作品をを新人賞に応募してみた結果
※これは本編とは直接関係のない文章です。読まなくても進行に差し支えありません。現在中途半端なところに投稿されていますが、区切りのいいところまで本編が進んだら移動します。
2013年から投稿している『クローズド・スクリプト』ですが、実は過去にも一度掲載されていました。それを削除したのです。MF文庫大賞に送るために。
「え? 完結もしてないし、していたとしても長すぎて規定オーバーでしょ?」と思った方、その通りです。じゃあ何をしたのかというと、『世界閉塞の日』から『ある商人の記録・4』までを切り取って送りました。多少弄りはしましたが、ほぼそのままです。
結果は一次落ち。読者の方なら想像はつくかと思いますが、下読みさんはわけわかんなかったと思います。長編の最初の部分だけ送られても。それをわかって応募したのは、一度評価シートというものが欲しかったからです。MF文庫大賞は、応募者全員に評価シートを送ってくれますから。おかげ様で無事にゲットしました。担当者様、ありがとうございました。そして申し訳ございません。
で、評価シートの内容を晒したいと思ったのですが、それを禁止する旨の注意書きがあったため、そのまんまは載せられません。なので、自分なりに噛み砕いて書き連ねることにします。
まず、他の応募者に見せてもらった過去の評価シートと比較すると、今回の評価シートは少し内容が変わっています。具体的に言うと、明らかに簡略化されてます。もしかすると高次通過者にはもっと細かいものが送られているのかもしれませんが、詳細は不明です。
自分の評価シートは、全体としては非常に低い点数でした。ですが、もちろん項目ごとに差はあります。そこから拙作の評価を見ていくと……。
はっきりしているのは、文章力とセリフ回しはGOODということです。また、発想や世界観などにも見るべきところはある、らしい。一方で、展開や構成に関してはダメダメでした。話が複雑だし進行遅いし意味不明な用語多いし視点切り替えも頻繁だし、つまりは一つの作品として閉じられてない、と。すべて予想通りの結果なのでむしろ安心しました……が。これについては、単に長編の序盤を切り取って送ったことだけが原因ではないので、猛省します。
ただ恐らく、評者の方が一番言いたかったのは。
「ラノベじゃねーよこれ」ということになるでしょう。
結局はそういうことです。最後の選評の部分でもそれがわかりました。やっぱり最近の主流からは外れてしまっているようです。
少なくとも、MF文庫が求めているのは、
1.キャラクター性の強い小説である
(過去の評価シートの内容から、異能持ち主人公・複数ヒロイン・豊富な外見情報
……などが歓迎されることがはっきりしています)
2.基礎設定や世界観が複雑すぎず理解しやすい
3.平易な文体と速いテンポでさっくり読める
以上を満たしている作品であると言えるでしょう。ぶっちゃけて言うと「わかりやすい『ラノベ』を送ってこい」ということです。これはライトノベルの賞なのですから、当然といえば当然です。
今回は実験的に送りましたが、次回は完全に公募用に執筆したものを送る予定です。学園バイオレンスが一本、現代異能バトルと異世界ファンタジーを同時進行するのが一本。結果については、機会があればまた報告します。
もちろんこの作品の更新も継続しますので、よろしくお願いいたします。