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ディサイド・フェイト・ワールド  作者: 七都
二章 ~記憶~
7/13

困惑

「着いたぞ楓」


 アウルに言われ、パンパンになった足を止め、俯きがちだった顔を上げる。

 木々に囲まれた一本道に飽き飽きしていた瞳の焦点を前の風景へと合わせると、そこにはアウルと会った時と同じような広場が広がっていた。しかし大分違った。

 まず、最初の広場より広かった。2、3倍ぐらいかな?

 そして、広場の中央には古民家のような木造の家が建っていた。


 あれが鬼瓦おにがわらさんの家…?


「何ぼーっとしてんだ? 早く行くぞ」

「う、うん」


 アウルに催促され後ろをついていく。もちろん行先は中央の家だ。


 家に近づくにつれ気付いたのだが、広場には畑らしきものが点々とあり、その周りなどに桶や、鍬などの道具が散らばっていた。


 どんな人なんだろう……。


 辺りを見ながら、頭の中にまだ見ぬ鬼瓦さんを想像しているうちに、家の玄関前へ着いた。


 近くから見た家は、二階か屋根裏に当たる位置に窓があるので二層構造らしかったが、全体的に見てもそれほど大きくはなかった。

 建ってから少し長い年月が経っているらしく、ところどころにツタが伸びている。


「本当に中に人がいるんだよね?」


 窓はたくさんついてあるが、中に人がいるような気配はしない。中を覗こうとしても、窓ガラスの透明度が低くて見れなかった。


「う~ん。いるはずなんだがな?」


 アウルは玄関のドアを開けようとしたが、どうやら閉まっているらしい。


「おーい、厳正げんせい! いるかー?」


 ……いない。

 アウルの叫びは無駄に終わったらしい。

 何がこの世界の諸事情を知っている奴よ。どや顔で言って…。


 腕組みをしているアウルへ怒りの視線を送ろうとすると、家の裏側から物音が聞こえた。それとほぼ同時に


「相変わらず騒がしいのぉ」


 男の低い声が聞こえ、足音が近づいてくる。


「薪はとってきたのか?」

「あっ、やべ……」

「おかげでわしが取りに行くことになったのだぞ?」


 家の裏の方から出てきた男の人は、目の辺りのしわや肩までかかった髪の白さを見る限り老人だった。

 服装は日本式の紺色の胴着に、黒色の足袋を履いていた。

 そして、髪をあげているせいで見える額からは、


「つの…? つ、角!」


 確かに、老人の眉間の上辺りの額からは二本の角が生えている。

 しかし、その内の一本は真ん中辺りまでしかなく、先がなかった。

 その角の方の目は、切ったような跡が点いており、目を閉じていいる。


「うん?」


 私の出した声でこちらに気づいたらしく、片目が私を凝視する。


 この人が厳正さん?


 恐る恐る厳正さんを見ていると、厳正さんは何かに気づいたらしく、目を見開く。


「おい…そのおなごは…まさか……」

「おう、そのまさかだよ。こいつは――」


 アウルが私のことを言いかけた瞬間、アウルは厳正さんに肩を掴まれた。


「お前! ついに身を固める決心がついたか! そうか、そうか。」

「「えっ?」」


 見当違いな答えを言った厳正さんは何度も頷く。


「おい! 厳正!違っ――」

「なに、薪のことは気にせんでもいい。それより酒宴だ! 今日にでも式をあげるぞ!」


 アウルの肩を持って揺さぶりながら何度も頷く。すると次の瞬間、


「違うって言ってんだろ!」


 アウルの怒声が響いた。


「どいつもこいつも結婚結婚って! 何でそんなに俺に結婚して欲しいんだよ! ……はぁ。厳正。こいつは長月楓。選びし者だ」


 アウルの口から『選びし者』という言葉を聞いた瞬間、厳正さんの目つきが変わった。


「そうか……。本当に来たのか……」

 

 厳正さんは一瞬思いつめたような顔をする。

 しかしすぐに、


「まあ、どこまで行ってきたか知らんが、足が疲れたじゃろう。立ち話も酷じゃ。一旦中に入れ」


 そう言い厳正さんは家の中へと入って行った。


「おう、分かった」


 そう言いアウルも厳正さんに続き中へと入って行った。


 選びし者……

 どんな意味があるんだろう…?


 私もアウルに続き中へ入って行った。




                         ◇




 家の中は厳正さんが胴着姿なので和風な部屋をイメージしていたが、 別にそんなことはなかった。

 中は思ったよりも奥行きがあり、中央にテーブルと椅子がゆとりを持って置かれていた。

 そして、各隅々に本棚、炊事場、があり、奥には階段と、奥へと続くの扉があった。

 窓が家の大きさの割に多くあるので、中は比較的明るい。

 しばらく辺りを観察していると、


「まあ、座らんか?」


 厳正さんに言われ、アウルと私は躊躇することなく椅子に座った。


 厳正さんに進められたことも多少はあったが、 足がほぼ棒の状態だったので、もし言われなくてもしばらくしたら座ってたと思う。

 厳正さんがお茶を持って来てくれた。冷たい緑茶だった。長い間外にいたので大分おいしく感じる。


「まあ、何事も相手を知ることが先じゃ。改めて名乗ろう。わしは、鬼族 放浪種 『鬼瓦おにがわら 厳正げんせい』じゃ」

「げほっ、げほっ。あっ、す、すみません。わ、私の名前は、なが、長月 楓です! よろしくお願いします!」


 緑茶を飲んでいる最中に突然自己紹介を切りだされたので、咄嗟にに対応しようとして蒸せた。


「うむ、よろしい」


 しかし、厳正さんは私の自己紹介に納得したらしく深く頷き、緑茶を一口飲む。


「ところで、この老いぼれの所に彼女を連れて何の用じゃ? 旅の用意ならしてやるが…?」


 一段落着いたところで、厳正さんはアウルへここに来た用件を聞く。

 結局、一度もはっきりとした答えを聞いてないのでこっちが聞きたいくらいだ。

 それより厳正さんが言った旅の用意って……私これから旅するの?


「旅の用意もそうだが、何日かここに置いてほしい」

「何をするんじゃ?」

「俺はともかく、楓はこの世界に関してど素人だ。それに心表もまだしていない。だから、この数日で、楓に教えてやってくれないか?」

「この……わしがか?」


 厳正さんはアウルの言葉を聞き返した。

 何かためらっているように見えた。

 何か都合の悪いことでもあるのかな…?


「そうだ。俺は選びし者に関しては、俺より厳正の方が適任だと思う。あれは仕方がない、運命だ」

「そうか……」


 運命という言葉を聞き、厳正さんは黙りこむ。

 あれは仕方ないって…?

 私も話に寄りたいけど、話が全然分かんない……。


 しばらくすると、厳正さんは一度視線をそらし、私と目を合わせた。そして、


「分かった。教えよう」


 力強く言った言葉と共に、黒い瞳の奥には、何か決心した色が見えた。


「ところで、アウル? 彼女にどこまで話した?」

「ん? ああ俺からは、入界の理由と心表石のちょっとした説明……ぐらいか? 後、ゼウスから種族については少し聞いたそうだ」

「……ゼウス? ディファイド=ロードでか?」


 ディファイド=ロード……

 話的に白の世界のことかな?


「そうらしい。それでゼウスやクロノスの提案を全て蹴って……話も聞かずに……ここに来たらしいぜ? け、傑作だろ?」


 アウルは最後の辺りは笑いそうになっている。

 なぜ笑うのかは分からないけど、何かバカにされてるみたいでムカつく……。


「これこれ、そんなに笑うな。楓が自分を笑っていると思って怒っておるぞ?」

「えっ? ああ、すまない楓。俺はお前のこと笑っているんじゃなくて、お前にふられたゼウスを笑っているんだ」


 アウルは隣で笑いながら訂正した。

 残念イケメンのゼウス……さん。あの時の不敵な笑みは何だったんだろう……?


「まあ、雑談はこのくらいにして本題に入ろうかの? 楓、何か分からないことや教えて欲しいことはあるか?」


 厳正さんはこちらを向き聞く。

 質問と言われましても……多すぎて……。

 まず、聞きたい単語と聞かなければならない内容を整理しよう……。


 ……無理だ。私の国語能力じゃ……。


「どうした? そんな神妙な顔をして?」

「いや…その……聞きたい内容がいまいち整理出来なくて……」

「ふむ、そうか。まあ、無理もなかろう」


 厳正さんは私の言葉に対し少し考えこんだ。

 学力低くてほんとすみません……。


「それではこの家へ来るまでに自分の身に起こった事をわしに話してくれ。その途中で疑問に思ったことをわしに聞いてくれてくれ」


 それなら何とかなるかな?

 なんか厳正さん先生みたい……。


「え~と。私はまず、自殺しようとしました。でも出来なかった。失敗した後に心表石を見つけていつの間にか辺りが真っ白の場所にいました。……あっ、厳正さん。さっきディファイド=ロードと言われていましたが、あそこは何をする場所なんですか?」

「ゼウスさんや、クロノスさんに一方的に話しかけられたらだけしか印象に残ってないのですが……?」


 最初の質問をすると厳正さんは一度咳払いをした。


「うむ、ディファイド=ロードじゃな? そこは、言わば選びし者の勧誘会みたいなものでの、この世界のトップ達がそこへ集まって、自分の勢力をより強大にするために、扱いやすく、強い意志を持っている選びし者を自勢力へ勧誘引き込むのじゃ。時には相手の願望に応えたり、時には有無を言わさずにようにしてでも引き込む」


 ……私、全然戦力にならないから、ゼウスさんにも、クロノスさんにも捨てられたんだな…… 。


「ん? どうした、楓? 暗いぞ?」

「いや…。私いらない存在だったから、ゼウスさんにも、クロノスさんにも拾われずここに来たんだな……って」

「まあ、勢力が少ないから仕方あるまい。そんなに落ち込むな。昔は8つ程勢力があってそのどれかは大抵拾っていたのじゃがな……。いまじゃ全てゼウスかクロノスに属する始末……。情けないのぉ」


 厳正さんは目を瞑り頷く。

 その話を聞いていて疑問が浮かんだ。


「…厳正さんも昔はどこかの勢力に属していたのですか?」


 その言葉を言った瞬間、厳正さんは急に目を開け、睨むようにしてこちらを凝視した。

 え…? まさか私地雷踏んだ?


「あ……。すみません。私何かまずいことを…?」

「あぁ…いや、大丈夫じゃ。……すまない、答えよう。 わしも昔は、九尾の狐が率いる九十九つくもと呼ばれた勢力に属していた。余談だが、当時では、今で言う天界、地底界と並ぶ強大な勢力だった。そこでわしは、選びし者を護衛していた。まあ 、一昔前に内部分裂で滅んだがな……」


 あくまで私が感じた様子だけど、さっきの話の時は今まで以上に感情がこもっていた気がする……。

 思い過ごしかもしれないけど。


「……他に質問はないか?」

「あっ、え~と。さっきから言ってる選びし者ってなんですか?」

「うむ、選びし者とは、主らの世界からここへ来た者の総称じゃ。その者達は全員、主らの世界を変える何かしらの運命を持っている。生きるか死ぬか、これから歩む自分の運命を、ここで選ぶ為、選びし者と呼ばれている」


 アウルも言っていた運命……。

 心表石の大きさで背負っている運命の大きさが違うってアウルは言った。そして、私の心表石は大きめらしい……。

 一体私はどんな運命を背負っているんだろう?


「今はこれだけかの?」

「……はい。ありがとうございました」

「まあ、また何かあったら気軽に質問せい。わしがいなかったら、こ奴に聞いても大丈夫じゃ」


 そう言いながら、腕を伸ばし、隣で首を上下させているアウルへでこピンをした。

 鈍い音が響き、アウルは座ったまま後ろへと倒れる。


 ……威力高すぎない?


「いってぇ~! 何なんだよ!」


 アウルは起き上がりながら頭をさする。


「お主は居眠り癖を治さなければいかんな。それより、外へ出ろ」


 厳正さんは立ち上がりドアをへと手招きする。


「何すんだ?」

「お主ら波長を見る限りトライゾンまだじゃろ?」


 その言葉にアウルはすっかり忘れていたような顔をする。


「あ、そうだそうだ。タイミング逃してまだだったな。楓、外へ出るぞ」


 トライゾン…? こんどはなんなのよ…?

 訳が分からないが、一人家にいることもできず二人についていった。




                         ◇




 外では厳正さんが仁王立ち、その前にアウルが立っていた。

 私もアウルの隣へ行く。


「よし、揃ったかの? と言っても二人しかいないがの」


 厳正さんはそう言い一回咳払いをする。


「これよりトライゾンの儀を行う!」


 そう厳正さんは叫んだ。

 トライゾンの儀式か~……って、


「ちょ、ちょっと待ってください! トライゾンって何をするのですか?」

「俺がお前の仲間になる儀式みたいなもんだよ」

「えっ? 私達もう仲間じゃないの?」

「そうだけどよ。この世界では正式に仲間になる時、契約的な事をしなけりゃいけないんだ」

「契約って…? まさか……」


 アウルの目を見ていた私の視線がだんだんと下がり唇でとま――


「一体お前はトライゾンを何だと思ってんだ? ちげーよ、そんな事はしない。 俺が言葉を言って、お前は返答するだけだ。 もしやるとしたら俺が断る。……ったく。アニメか漫画かなんかの見過ぎじゃねーのか?」


 アウルはやれやれと肩をすくめる。


「べ、別に期待してないし! わ、私ももしそんな事するならお断りだから! て、何でアニメ知ってんのよ?」

「一応長い間、お前ら人間を観察してきたからな。ある程度なら、お前らのカルチャーぐらい分かる」

「へ、へぇ……」

「そろそろ始めてもいいかの?」


 存在を忘れられていた厳正さんが問いかける。


「あ、すみません……」


 私とアウルはもう一度向かい合う。


「それじゃ始めようかの……?」


 厳正さんはアウルへ視線を送った。

 そうするとアウルは突然、私の前で地面に片膝をつけて、頭を下げた。


「人間族 戦士種 長月 楓! 我、精霊族 近人種きんじん 妖精フェアリーに属する者。我、主の傘下に入るべく、今この時を持って、我が勢力に対しトライゾンを決行することを決意する !」

「………?」


 厳正さんにヘルプの目線を送る。すると、


「承認するんじゃ」


 厳正さんはそれだけ言った。

 ……承認? 承り認める……。

 ど、どうやるの?


「何、してんだ……早く返答しろ」


 金色の旋毛を見せ続けるアウルから催促がかかる。

 承認するだけでいいんだよね…?


「ア、アウ…ルム・バン・アルヘイル。えっ~と、…あなたを認めます」


 その言葉と共に変化はなく、あえて変わったと言えるのは場の雰囲気だけだった。


「え~と、これでよかったの?」

「なんかさっぱりしてたが……まあ、これはこれでいい……」


 アウルは片膝の土を払いながら答えた。


「汝らのトライゾンはしかと見届けた。時間も時間じゃ。わしは夕食の準備をしてくる」

「おう、ありがとな」


 そう言い、厳正さんは家の中へ戻って行った。

 厳正さんに言われ気づいたのだが、来たときは天辺にあった太陽が、もう木の間に沈もうとしていた。


「何か……変わった?」


 そう言いながら、自分の体の各部分を見てみた 。

 しかし、めぼしい変化はない。


「お前には何も影響はない。俺の波長が変わっただけだ」

「アウルの波長?」


 確か厳正さんも、私達の波長が違うからトライゾンがまだだって気づいたんだっけ…?


「命あるものすべてには、生まれてから自分独自の波長をもっている」

「私も持っているの?」

「持っている。お前ら人間界の者達も、この世界の者達も、俺らの妖精界でも、植物、動物問わず、生ある者全員が持っている。だが、お前らの世界の人間達は波長をうまく使っていない。いや、存在すら知らない 。しかし、人間界以外の世界では、それを活用し生きている。

 今やった契約は『トライゾン』というの だが、それにより、トライゾンを申請した人は、自分の波長を受諾する相手に合わす、つまり俺の波長を楓の波長に合わせたんだ。……分かったか?」

「うん……」


 一応は分かった。

 多分、個人IDみたいなものだ。

 けど……


「波長を合わせてどんな効果があるの?」

「効果か? 主な効果が同じ波長を持ってる奴との意志疎通だな。ちょっと違うが例えるならテレパシー的な事が出来るようになる。

「テレパシーってあの頭の中で話をしたりする?」


 アウルは頷く。


 何それ凄いなー。……やってみよう!

 アウル~聞こえる~?


 しかし、アウルの表情は変わらないし、頭の中に他人の声が入って来ることもなかった。


「何よ。全然出来ないじゃない」

「お前はバカか? トライゾンしてすぐに出来るもんじゃねーよ。まあ、しばらくすると出来るようになるんじゃないか?」

「……バカって何よ。知らないから仕方ないじゃない」


 私は頬を膨らまし、アウルを睨む。


「まあ、そうツンケンするな。後、波長を合わせる理由としては組織に入っていることを示す事が出来ることだな。まあ、俺達には関係ないが」

「組織って?」

「俗に言うゼウスやクロノスの事だ。あいつらの波長に合わせる事で、正式にあいつらの配下になっているということが分かる。ただ、そう言う奴らは実力が合わせた相手と違いすぎるから意志疎通は出来ないけどな」

「へえ……ってゼウスさんやクロノスさんってそん なに偉いの?」

「お前……知らなかったのか?ゼウスは天界の王、 クロノスは地底界の王と、両方、この世界で唯一ある二大勢力のトップだぞ?」

「……えっ?……えぇぇぇぇぇぇ~!」


 私は驚愕の叫びと共に、開いた口が閉じなかった。


 知らなかったとは言え、クロノスさんに怖そうな人、ゼウスさんに残念イケメン……って。

 確か二人とも神……て言ってたよね?

 罰……当たらないよね?

 明日、車にひかれたり……、突然上からタライが落ちてきたり……、五百円玉溝に落としたり……しないよね?


 頭の中で天罰らしきものを思い浮かべていると家の扉が開き、厳正さんが顔を出した。


「お主ら、何してる? 飯が出来たぞ? 入ってきなさい」

「おっ、出来たか! 俺もう腹減って死にそう。楓、何してんだ?行くぞ」


 アウルに言われ、首だけ上下に振る。

 開いた口は……そのままだ。


 アウルが家の中へ入ろうとすると、同時に美味しそうな匂いが漂う。

 それを感じるとお腹が鳴った。

 すかさず開いていた口を閉じ、私も中へ入った

↓間話「夕食」

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