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GGTZERO  作者: kj
7/12

タイトル未定2026/02/18 12:36

雰囲気に合わない陽気な音楽と共にドラムロールがなる


《抽選対象を発表します》


無機質な声。


《抽選結果 ゼニガメ さんが選ばれました》


ゼニガメ「……は?」


全員の視線が集まる。


だが、次の瞬間。


《奪取対象が存在しません》


いっと「……え?」


ジャイアン「どういう意味だよ」


ゼニガメは自分の体を見下ろし、安否を確認する。


リア「ゼニガメにはもう奪える物がないんだ…」


全員が沈黙する。


《再抽選を行います》


間を置かず、声が続く。


《再抽選の結果 ちくさん が選ばれました。》


ちくさんは、息を呑む。


ちくさん「……っ」


《奪取部位を確定します》


《右腕》


ドラセナ「待って……!」


だが、止める間もなく。


空間が歪み、

ちくさんの右腕が“存在ごと”消えた。


ちくさん「――――ッ!!」


床に崩れ落ちる。


左はすでに失っている。

今、残っていた唯一の腕も、奪われた。


ゼニガメ「……ちくさん……」


ナマコ「まじ…?」


リアは、倒れ込むちくさん見下ろした。


リア「w」


《第二層、到達》


エレベーターが、低い唸り声を上げながら止まる。


扉が開いた瞬間、

鼻を突くのは、脂と血が混ざったような匂い。


薄暗い通路。

壁には擦れた血痕、床には引きずられた跡。


ナマコ「……ここ、ヤバくね?」


ゼニガメ「……2層、だ……」


ほのかに明るく広い通路の奥はよく見えない。


その時。


奥の影が、ガサッと揺れる。


ちくさん「……なに?」


次の瞬間、

ボロボロの男が飛び出してきた。


虚ろな目。


暇人「……飯……飯……」


ジャイアン「は?」


暇人は叫ぶ。


暇人「お前ら…」


そのまま、リアに向かって突っ込んできた。


リアはちくさんを盾にして攻撃を防ぐ。


ゼニガメ「暇人さんちょっと待て!」


だが暇人は止まらない。

何かに追われるよう、必死に。


ドラセナ「暇人さん痩せ細ってる…」


ちくさんが歯を食いしばる。


ちくさん「…!」


暇人の背後、

さらに奥の闇から、咀嚼音と笑い声が響いた。


???「食べ足りない…」


???「暇人さんはやく連れてこい」


影の奥で、

“モゾモゾと動くふたつの巨体が見下ろしていた。


暇人は泣きそうな顔で、ナイフを振り上げた。


暇人「ごめん……ごめんや……」

暇人の手が震える。

刃の先が、ちくさんの胸元を掠めた。


ちくさん「……っ」


ナマコが一歩前に出る。


ナマコ「やめろ。お前、こんなことしたいわけじゃないだろ」


暇人の瞳が一瞬だけ揺れた。


暇人「俺はあっち側には立てんのや…」


背後から、ズズ……と何かが床を擦る音。


???「暇人さん早くしてよ」


???「俺もう食べ終わったんだけど、」


暇人は叫ぶように、ナイフを振り上げる。


だが――

次の瞬間、空気が歪んだ。


ドラセナの指が、小さく鳴る


バッグの中から、札束がこぼれ落ち、床に散る。

同時に、空間が一瞬だけ“揺らいだ”。


ちくさんの体が、ありえない角度でわずかにずれる。


刃は、すれすれで空を切った。


ちくさん「……今の……」


ドラセナ「少し運を上げました、」


暇人は息を荒げ、後ずさる。


暇人「なんで……当たらん……」


リアが静かに前に出る。


リア「……誰に命令されてる?」


暇人は、奥の闇を一瞬見る。


暇人「…」


その瞬間。


肉の山のような影が、ゆっくりと前に出てきた。


一体は、脂肪に埋もれた顔で、口元をぬらりと舐める。

もう一体は、重たい腹を揺らしながら、低く笑った。


かぜねこ。

やきプリン。


二人の視線が、獲物を見る目でこちらをなぞる。


かぜねこ「……え ナマコじゃん!」


やきプリン「腹減ったわ…… なんか細いのしか居ないじゃん…」


だが、やきプリンの指が、ゆっくりと暇人を指した。


やきプリン「暇人さん遅いから暇人さん食べるね」


その瞬間――

かぜねこの足元が、影ごと“跳ねた”。


次の瞬間、暇人の悲鳴が通路に響き渡る。


リアは一瞬だけ目を細めた。


ジャイアンが乾いた笑いを漏らす。


ジャイアン「いっと一緒に逃げる?」


いっと「声キモ 喋りかけんな」


闇の奥で、かぜねことやきプリンが、こちらを見て笑っている。


――逃げ場は、もうない

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