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ああ
リアは、
ちくさんとの通話を切った後、
都市の上層区へ向かった。
空がガラスに反射する街。
広告ドローンが、
新しいスターの名前を映している。
その最上階にある
プライベートラウンジ。
そこに——
ドラセナはいた。
柔らかな微笑み。
だが、その目は鋼のように静かだ。
「久しぶりですね、リア」
彼女はリアを見て、
一瞬だけ懐かしそうに笑う。
「ともこが消えてから、
あなたが来ると思っていました」
リアは単刀直入に言った。
「取り戻したい。
GGTともこを」
ドラセナは目を伏せ、
グラスの中の光を見つめる。
「……私は、
彼を“支えきれなかった”」
リアは首を振った。
「違う。
支え続けてたのは、ドラセナだ」
しばらくの沈黙。
やがて、
ドラセナは静かに言った。
「条件があります」
リアは眉を上げる。
「彼を復活させるなら——
“同じ過ち”は二度と繰り返させない」
リアは答える。
「約束する」
ドラセナは、
ゆっくりと微笑んだ。
「なら、私も行きます。
今度は、最後まで」




