10話 【疑念】
リア達は来た道を戻りエレベーター前まで来る。
《ボス討伐により特例処理 発動》
リア「……特例?」
《3層移動時の代償抽選 免除》
ジャイアン「まじか」
ナマコ「抽選無し?」
いっと「ゼニガメありがとうw( ; ; )」
エレベーターの扉が、ゆっくり開いた。
床にはまだ、ちくさんの乾いた血痕と死体が残っている。
ジャイアン「ちくさん死んでるじゃんw」
全員乗り込むと扉が閉まる。
少し経つと白い光が差し込んだ。
ナマコ「……開くぞ」
ドアの先は血の匂いも、崩壊もない。
暇人「なんやここ」
その奥から声。
りう「あれ、リアじゃね?」
kz「チャイニーズじゃんw」
ドラセナは壁にもたれ、うつむいている。
くまのみが軽く手を振る。
azがナマコを見る。
ジャイアン「なんかいっぱいいる…」
あうあうあー「あゆと❤️待ってた」
リア「ここは?」
N「3層。みんなデブ達から逃げてきた」
eiki「でも4層へのエレベーターは動かないんだよね」
いっと「動かない?」
その瞬間。
天井の奥で、カチ、と鳴る。
《第3層に到達した17名の参加者へ、参加人数が満たされました。》
《この階層では、特定の“条件”を満たさない限り、次の階層へは進めません》
ざわつく。
kz「条件ってなんだよ」
《条件は、参加者の中にあります》
りう「……俺たちの中?」
《一定時間ごとに“投票”が行われます》
《投票数の多いプレイヤーが排除された場合、条件達成に近づきます》
《次の投票まで… ''60:00''》
タイマーの音と共に放送はプツンと切れた。
リア「……」
リア「17人って言ったよな」
N「言ってたね」
いるのは――
ナマコ、暇人、ジャイアン、いっと。
りう、kz、あうあうあー。
くまのみ、az。
ドラセナ。
N、eiki、あいあい。
リア「……足りない」
リア「14……いや、13か?」
くまのみ「え、誰いないの」
N「残りは自室にいるよ」
リア「自室?」
eikiが壁の奥を指さす。
そこには通路。
白い扉が、等間隔に並んでいる。
全部で――17。
eiki「この階層には17部屋ある。到着順に一応割り振ってる」
いっと「ホテルみたい」
kz「俺らもあんの?」
リア「なんで全員集まんねーんだよ」
kz「ビビってんだろ」
あうあうあー「ぼくは女の子とお部屋でイチャイチャしたいな❤️」
リア「……とりあえず、全員集めた方がいいな」
リアは一番近い扉をノックする。
コン、コン。
扉が開く。
さだたけが部屋でマイクラをしていた。
さだたけ「あ、リア。なんでいるの?」
リア「中央に全員集まってるからこい。放送あっただろ」
さだたけ「えっ! ごめん集中してて全然聞こえなかった!」
kenの部屋の前。
ノック。
ken「だ… 誰?…」
リア「その気持ち悪い声… kenか?みんないるから真ん中来い」
ken「あっ… 後で行くよ…」
りう「お前は来ても来なくても変わんねぇから来なくていいぞw」
ken「…」
最後の部屋
社不「ちょ今いい所だから!」
リア「社不か?もうみんな集まってるから来い」
社不はAPEXに夢中で部屋から出ない
社不「これ終わったら行く!」
数分後________________
りう「これで全員か?」
リア「いや、kenは居ないな」
az「なんでkenは来ないん?」
kz「陰キャだからだろw」
いっと「1人欠けててもいいの?」
N「人数は17人“参加”していればいいっぽい。全員が同じ場所にいなくても大丈夫だと思う」
eiki「投票は部屋にある端末経由だろうしね」
くまのみが小声で言う。
くまのみ「kenってさ、こういうの一番無理そう」
az「まぁ何となくわかるわw」
kz「出てこないやつとか逆に怪しくね?」
ナマコ「そうやって誘導すんな、」
タイマー残り 30:00
リア「後30分か…」
リア「このまま時間なくなって適当に投票されるのは面倒だ」
りう「面倒って」
リア「誰が誰に入れるかわかっといた方がいい気がする」
kz「もう決めんの?」
リア「今の時点での話な?」
N「情報は整理しといた方がいいしね」
リアは一人一人に話を聞く。
ナマコ______
リア「ナマコ」
ナマコ「……まぁ特にはないな」
リア「特には?」
ナマコ「まぁkenに入れるのが妥当だとは思うけど、」
kz__________
kz「俺はken」
リア「即答だな」
kz「陰キャはさっさと死んだ方がいいだろw」
くまのみ_____
くまのみ「kzかジャイアンかkenかなぁ?」
リア「理由は?」
くまのみ「キモイから、」
ドラセナ_______
リア「ドラセナは?」
ドラセナ「私は… まだ分かんないです…」
リア「候補もないの?」
ドラセナ「はい…」
az_________
リア「azはどう?」
az「俺はまだ決まっとらんなぁ。このままkenに入れるのも可哀想やない?」
ジャイアン________
ジャイアン「俺はあうあうあーに入れるよ、普通に死んで欲しい」
N__________
N「現状、一番票数が多そうな人に入れようかな?」
リア「安直だな」
りう_____
リア「お前は」
りう「kenだろw」
リア「やっぱそうか」
りう「あいつとか居ても居なくても変わんないじゃんww」
eiki______
リア「eiki」
eiki「現状、合理的に見るならken」
リア「“合理的に”って何基準だ」
eiki「情報量。部屋から出てこないしまず怪しい」
あいあい_________
あいあい「……まだ決めてない」
リア「そうか」
あいあい「出てこないのは気になるけど、それだけで決めるの怖い」
リア「じゃあ他に候補は?」
あいあい「今はいないな、」
さだたけ_________
さだたけ「kenくんかな…」
リア「理由は?」
さだたけ「kenくん部屋の前通った時にブツブツ言ってるのが聞こえて怪しくて…」
いっと_________
いっと「まぁジャイアンだけどリアが他に候補あるならそっちでもいいよ」
リア「なんだそれ」
いっと「まぁ自分は誰でもいーや」
社不___________
社不「自分はkenかな?」
リア「一応聞くけど理由は?」
社不「まぁみんなkenに入れそうな雰囲気だし怪しいのkenくらいでしょ」
あうあうあー______
あうあうあー「ぼくは女の子とあゆと❤️には入れないよ」
暇人________
暇人「俺はくまのみやな」
リア「何で?」
暇人「アレは男を立てられへん、3歩後ろを歩かれへん女は背中刺されて死んだらええ」
00:00
《投票の時間になりました 各自部屋に戻ってください。》
一同は有無を言わず部屋に戻った。




