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クエスト開始!-面倒なおつかい①

━━━オイシャの街 広場


さて、と、さっそく地図を確認しよう。

どうやらスキル屋から道具屋、最後に教会に行き、そのまま森に出るのが良さそうだな。

さっそくスキル屋に向かおうか。






っと、ここか。

目の前には[スキル]と大きくかかれた看板が。

沢山の人がいる・・・、凄い行列だ・・・。


おや・・?入り口に並んでない・・・・?


あ、並んでるのは入り口横にあるガチャだ。


なになに・・・

[オイシャの街 スキル屋ガチャ!はずれなし!1回1GP!]


へー!やっぱりスキルもガチャなんだなぁ

今はGPがまだ無いから、GPが手に入ったら来てみようかな。

とりあえず荷物を届けなくちゃね。


でも店なのに外にあるガチャで商売してるなら、店主さんは中でなにしてるんだろう・・?



「こんにちわ~。」


外とは打って変わってガラリとした店内の壁には商品であろうか、巻物のような物がいくつか置いてある。

その奥にはカウンターがあり、そこに1人の中年ぐらいの眼鏡を掛けた男性が座っていた。



『いらっしゃ~い。ここはスキル屋だよ~。といっても皆お目当ては外のガチャだがね。お兄さんもそうだろう。店内にあるのはいくつかの[N]スキルだけだよ~』



そういわれて俺は壁にある巻物に近づいてみた。巻物の横にスキル説明がある


[N]大ジャンプ-$100

大きくジャンプして攻撃を回避することができる。

[器用に依存]


[N]ダッシュ斬り-$150

対象に走って近づきながら武器で切りつける

[力、器用に依存]


他にもいくつかスキルがあるが、どれも[N]ランクのようだ。

値段も俺の所持金が$2000と初期から持ってる金額を考えると高くはないらしい。

なるほど、[R]以上のスキルは外のガチャからでないと入手できないようになってるんだ。



「いえ、ここにきたのは荷物を届けに来ました。ギルドからの依頼でして」




『あ~!待ってたよ!ありがとうありがとう!これはスキルを入れる空の巻物でね。

最近は急に冒険者が増えたから、いくつ発注しても追いつかなくてね!助かったよ!』



ひとまずこれで1件目は完了かな。次は道具屋に向かおうかな



「じゃあ、確かに渡しましたから。これで失礼しますね」



と、店主が慌てた様子で呼び止めてきた


『おおっと、お兄さん!まだ報酬を渡してないよ!待って待って~!』



あれ?報酬はクエストが終わってからじゃないんだな・・・


『はい、じゃあお兄さん、スキルガチャ1回無料でやって行っていいよ!そんな報酬ですまんね』



おー!こりゃ嬉しい!1回無料できるなんて!いいクエストだな。

でも外はあの行列か・・・。待ってたら時間がかかりそうだな・・。



『お兄さん、今外チラっと見たでしょ。大丈夫大丈夫、ガチャはここにもあるからね!』



そう言うと、店主はどこからともなく外にあったガチャと同じ物を出してきた。

でも書いてある文字は


[クエスト報酬ガチャ!1回無料!1回限り!]と変わってた。中身も外とは違うのかな?



「ありがとうございます。さすがにあの列に並ぶのは・・と思ってました。すみません」



『いやいやいいんだよ!ささ!1回だけだけど回してってよ!』



「じゃあ失礼します!」



俺はレバーに手をかけて勢いよく回した




ガチャ・・・!ガラ・・・




[SSR]マジックタンク-パッシブスキル

SPが0になった瞬間に1度だけSPが全回復する。

1度発動すると24時間発動しない。


お!SSRだ!アタリかな?



ガランガラン!ガランガラン!



な、なんだ、店主がすごい勢いでハンドベルのような物を鳴らしてる!!

う、うるさいぞ!!



『大あたり~~~~!大あたり~~!お兄さんついてるね!それはウチのスキルの中でも最高ランクのものだよ!おめでとう!』



気が付けば、外でガチャを回してる人、待っている行列の人達が店内を覗き込んでる。もうやめてーー!


でもふと疑問が・・・


「あれ・・・?[SSR]が最高ランクだったんですか。てっきり[UR]や[SUR]もあるのかと思ってました」



すると店主がガクっとうなだれた・・・


『ウチみたいな小さな店だと[SSR]が限界でね・・・。大きな街の大きな店じゃないと[UR]や、ましては[SUR]なんてモノは扱わせてもらえないのさ・・・。申し訳ない・・・冒険者さん・・・。』



あ・・・、なんか悪いこと言ってしまったな・・・

そういうつもりで言ったんじゃないし謝らないと・・・



「違うんです!すみません!十分嬉しいです!便利なスキルみたいですし!」



そう言うと店主さんはがばっと顔をあげて、それはもう満開の笑顔で・・・


『だろう!そのスキルは僕の店でもナンバー3にはいるスキルで自信作なんだ!それにそのスキルは僕がまだスキル屋を始める前に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ってわけなんだ!すごいだろう!?』





やっっっっと終わった!!。この人スキル愛激しすぎだろ・・・

5分は喋ってたぞ。

覗いてた人達もサーっと戻っていったよ・・・



「す、すごいです!ありがとうございます!えっと俺は次の荷物を届けないといけないので、こ、これで失礼しますね!!」



『ああ、そうか、残念だ。是非キミとはまたスキルを語り合いたい。僕の名前はアイリスだよ。また是非店に寄ってくれたまえ。』



えーと、語り合ってはない・・かな?一方的に語ってたような・・・。

まぁいいやとにかく退散退散・・・


次は道具屋か。

普通の人だといいなぁ・・・













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