クエスト開始!-面倒なおつかい③
皆様のおかげで評価PTが500PTに到達しました!
感謝を込めて、翌日である明日は6時に1話、21時にもう1話更新致します。
また、多くの感想、指摘、アドバイスも大変嬉しいです。
こういった小説を書くという行為は初めてなので、未熟ではありますが、応援して頂けると幸いです。
━━━オイシャの街 教会
さてと、ここで最後かな。
目の前には昔からゲームとか漫画でみるような協会だ。
中には結構な人がいるが、教会がかなり大きいのでギルドみたく前に進めないってことはなさそうだ。
ええとシスターか神父さん、どっちに話しかけたらいんだろ?
俺的にはシスターのほうがいいかな~
そう思って探すと3人ぐらいのシスターがいたが、どの人も男性プレイヤーに囲まれている。
よく見たらかなりの美人だ。なるほどね。こりゃ待ってたら時間がかかりそうだ。
神父さんはどうだ?と探すとすぐに見つかった
今度は女性プレイヤーに囲まれている状態だがな・・・。
かなりのイケメンだ。ありゃ男の俺でもドキっとするわ。
しかしどうしたもんかね・・・
カツカツカツ...後ろから足音が聞こえ近づいてくる
「迷える冒険者様、私でよければお話をお聞きしましょうか...?」
振り返る前に声をかけられた、かなりの美人ボイス!ラッキー1人占めだ!
すぐさま振り返る。
・・・・・・
そこにはとてもじゃないが他の3人とはレベr・・・いや、美人ではないがまぁ・・・よく見たら愛嬌のある顔のシスターがいた。
おっと、いかんいかん硬直してた。
そもそも俺は荷物を届けに来ただけだし、び、美人じゃなくたっていいんだよ
「あ、はい!この荷物を届けに来ました。ギルドからの依頼です。」
俺はすぐさま荷物を取り出し渡す。
まぁ!冒険者様、ありがとうございます!これは教会で保護している孤児たちのおもちゃですの。楽しみにしていたのできっと喜びますわ。」
優しい言葉使い、喋り方。目を瞑って声だけ聴くと癒されるな・・・・
「冒険者様・・?いかがされましたか?目を瞑って・・・お疲れでしょうか・・・?」
「あ、いえ大丈夫です。あまりにも声が綺麗だったもので...ははは。」
声だけ・・・ってのは内緒だ・。
ってあれ?シスターが硬直してる。いや目から涙が・・・
やべ!もしかしたらそういうのって禁句だったか?
シスターからしたら口説いてるみたいに思われたか?でもNPCだし大丈夫だよ・・・な?
「えーと、すみません!どうしましたか?」
「いえ・・・、私、容姿が美しくないでしょう・・?幼いころから綺麗なんて言葉は無縁した・・・。もちろんそれが容姿とは関係ない声でさえ・・・。なので嬉しくて・・。すみません冒険者様」
NPCとはいえそれぞれに細かい設定とかあるんだな・・・。それにしても可哀相だ!声はすげー美人なんだぞ!声は!
「いえ本当に素敵な声ですよ。自信持ってくださいよ!」
こういうとシスターの顔がみるみる赤らんでいく・・・あれ・・そこまで?
「もう・・・!冒険者様ったら!恥ずかしいのでこれ以上言わないでください!!」
と言われた瞬間に目の前にウィンドウが開く
[E]シスター アンジュの初恋①
教会にいるシスター アンジュに気に入られた貴方。アンジュの為に花を摘んできてあげよう。
西の森にある花を集めよう
必要数:10個
うげ、なんかでたぞ。
このシスターはアンジュって言うのか。
まー、ギルドでも実績つめって言われたし受けとくか・・・、でも①って・・・・続くのかな・・嫌だな・・・
受注っと。
「冒険者様?冒険者様?どうされましたか?」
おっとウィンドウ見てたからシスターそっちのけだったわ
「いえ、すみません大丈夫ですよ」
「ならよかったです!荷物は確かに受け取りました。よければ教会について説明いたしましょうか?」
そういえば教会は自動転送先を変える場合に行けってティアさんが言ってたけど、他にもなにかあるんだろうか?
相変わらず美人シスターやイケメン神父の周りには人が沢山いるし、聞いてみよう
「うん、是非教えてもらいたい」
するとアンジュさんはにっこり笑って
「はい!喜んで!ではまず自己紹介をさせてください。私はアンジェと申します。」
クエスト出たから名前は知ってたけどね。俺も自己紹介しよう。
「俺はめぐると申します。」
「はいめぐるさん!では説明致しますね!まず教会は冒険者様が倒れた際に自動的に運ばれてくる場所となっています。今は恐らくオイシャの街の教会、つまりココで登録されていると思います。」
それはティアさんに聞いた通りだな。どういったシステムかはわからないけど。
「次に教会の大きな役割と致しまして[転職]があります。失礼ですが冒険者様のレベルは今おいくつでしょうか?」
ええーと確かまだLv1のままだよな?敵倒してないし。
「恥ずかしながらまだLv1だね。」
「恥ずかしがることはありませんわ。ここに訪れる多くの冒険者様はLv1だと聞いています。lv10になりますと転職が行えます。今あそこにいるシスターや神父様の周りにいるプレイヤーは[転職ガチャ]をしているのです。」
なるほど。転職か。しかしそれも[ガチャ]か・・・
変な職業が出てもやり直しできないんだろうか
聞いてみるか。
「その転職ガチャってのは何回かできるものなの?」
「いえ、1度限りではあります。が5つの職業がでるのでそこから選ぶ事ができます。」
なるほど5連ガチャしてそこから選ぶ方式なのね。
「lv10の次はlv20、その次はlv30で転職できるようになります。自動転送先の登録と転職が教会の大きな役割の2つですね!お判りいただけましたでしょうか?」
ふむふむ10区切りなのね。
「うん!大体わかったよ。わかりやすくありがとう!アンジュさん。」
「めぐるさまがlv10に成られた際には、是非このアンジュにお話し掛け下さい!きっといい職業につけるよう、神様にお祈りいたしますので。」
そりゃ頼もしいな
「ああ、その時は是非よろしく頼むよ!」
「はい!」
さてそろそろ西の森にいかなくちゃな。
「じゃあ、俺はそろそろ行くので、またよろしくお願いします」
「はい!めぐるさまに神の御加護がありますように・・・」
よし!じゃあ西の森にスライム狩りだ!!
あ、花も摘んでこなくちゃね・・・